
※画像出典:文春オンライン
練馬区役所の情報漏洩事件。マイナンバーカードを紛失して同区役所で再発行の手続きを行った20代の男性。職員に渡されたマイナンバー関連資料の中に紛れ込む形で「再発行を申請した住民の一覧を記載した書類」を手渡された模様。これは「週刊文春」で報じられたニュースです。
■練馬区は「取材があるまで気がつかなった」マイナカードの個人情報、住所、氏名50人分が流出
https://bunshun.jp/articles/-/61507
文春オンライン 「週刊文春」編集部 2023/03/20
政府が、高い安全性をうたうマイナンバーカード(以下マイナカード)。松野博一官房長官は、「マイナンバーカードは、オンラインでも確実な本人確認ができる安全安心なデジタル社会のパスポートだ」と語り、保険証利用、運転免許証との一体化など積極的な活用を進めている。
だが、東京都の練馬区役所が誤って、マイナカード再発行者50人の住所、氏名などを利用者に手渡して流出させていたことが、「週刊文春」の取材でわかった。練馬区は「深くお詫び申し上げます。事故の発生を重く受け止め、再発防止に向けて取り組んでまいります」としている。
このニュースについて!
昨年末にマイナンバーカードを紛失した練馬区在住の20代の男性は、今年1月に練馬区内の区民事務所で再発行の手続き行いました。再発行されたマイナンバーカードの受け取る為に3月15日(水)に同事務所を訪れた際に、職員に渡されたマイナンバー関連資料の中に紛れ込む形で「カード発行一覧表」と記された書類を発見しました。
この資料はマイナンバーカードの再発行を申請した住民の一覧で50人分の名前や住所を記載していました。男性は総務省のマイナンバー総合フリーダイヤルや区役所に連絡したものの軽い対応で流されてしまいました。行政は事の重大性を認識していなかったようです。
これを受けて男性は「週刊文春」にタレコミました。週刊文春の問い合せで事の重大性に気付いた区役所は急遽この事実を正式に発表しました。練馬区役所は「深くお詫び申し上げます」「事故の発生を重く受け止め再発防止に向けて取り組んでまいります」とコメントしています。
Twitterの反応!
「安全安心なデジタル社会のパスポート」として、政府が普及を進めるマイナンバーカード。練馬区が誤ってカード再発行者50人の住所、氏名などを利用者に手渡しで流出させていた。添付書類の削減といったペーパーレスをうたっている制度だが、その管理はひどくアナログだった
— 五百旗頭幸男 映画『裸のムラ』『はりぼて』 (@yukioiokibe) March 20, 2023
https://t.co/INlW7ETFpd
流出したこともショックだけど、再発行に1000円、受け取り窓口に免許証の提示、発行管理は紙、さまざまなことにびっくりよ。
— Hiromi1961 (@Hiromi19611) March 20, 2023
練馬区は「取材があるまで気がつかなった」マイナカードの個人情報、住所、氏名50人分が流出 #週刊文春 #スクープ速報 #文春オンライン https://t.co/XfvuZ45rxS
練馬区は「取材があるまで気がつかなった」マイナカードの個人情報、住所、氏名50人分が流出
— 桃太郎+ (@momotro018) March 21, 2023
当たり前。利権中抜き監視搾取のためだけに作られた制度なんだから情報の取り扱いなんてそりゃテキトーだしザルだよ。初めから解りきっていた事、皆それを承知で作ったんでしょ。https://t.co/PyzIVpBEVY
こんな情報漏洩が日本中で既に起こっているはず
— ray2020(C) #緊急事態条項反対 #政権交代 #STOPインボイス (@ray202019) March 20, 2023
判明するのは氷山の一角🙄
詐欺師や強盗団に悪用されるのは必至😰 #マイナンバーカード強制差別反対#マイナンバーカード廃止
練馬区は「取材があるまで気がつかなった」
マイナカードの個人情報、住所、氏名50人分が流出 https://t.co/Pf0HEXAiR6
🔥練馬区「取材ある迄気づかず」マイナカード個人情報50人分流出
— 🗣️Ping, Pang, Pong 🗣️プロフ読んで下さい (@salome8326) March 20, 2023
>再交付に来た人に50人分の住所•氏名の一覧表渡してしまう
ここは知人から色々聞いていていずれ何がやると思ってました。全国規模で💉と個人情報の杜撰管理
打たせたい、作らせたいならまともにやれよ!https://t.co/2cOyDE1AxP https://t.co/DCZcszYJwa pic.twitter.com/mj55824WL0
管理人後記!
練馬区役所の正式発表は3月20日(月)の夜です。週刊文春の取材を受けてようやく動き出した形です。また、件の男性は河野太郎デジタル相のTwitterに書き込んだものの反応はなかったことを証言しています。
政府の「個人情報保護委員会」の「2021年度年次報告」によれば、情報漏洩などの「マイナンバー法違反」又は「違反の恐れのある事案」は1年の間に「111機関」で「170件」ありました。一方で「いずれもマイナンバーを悪用された報告は受けていない」と記しています。
守秘義務のあるマイナンバー情報の管理を紙の書類で行っていたことそれを手渡ししてしまったことは論外です。これではデジタル面でセキュリティ管理を強化してもまったく役に立ちません。ヒューマンエラーの典型例です。
マイナンバー制度は穴だらけで情報漏洩は度々問題になっています。練馬区役所の対応を見ればこうしたケースは氷山の一角に過ぎない可能性は高いです。急ピッチでデジタル化を進めるのは危険です。一度立ち止って法律そのものを見直すべきです。





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