マンション最上階に住むことの魅力は一見すると多く、素晴らしい眺望やプライバシー、騒音からの解放などが挙げられます。しかし、これらの魅力的な側面の裏には、意外と多くのデメリットが隠れていることも事実です。価格の高騰から災害時のリスク、そして季節による室温の管理困難さまで、最上階ならではの課題が多く存在します。
マンションの最上階に住んで「後悔した」・「やめとけ」という口コミがあるけどどうなの？
マンションの最上階に住むメリットやデメリット、何階に住むと良いのか紹介します。
この記事では、マンション最上階の生活がもたらす可能性のある問題点を深堀りし、その真実に迫ります。
- マンション最上階はやめとけ・公開すると言われる理由
- メリットやデメリットを紹介
- 最上階以外に、何階に住むのがおすすめか
宅建士：(大阪)第118737号・建築CAD2級・基本情報技術者
シュース 健人
しゅーす けんと
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マンション最上階はやめとけ・後悔する？５つのデメリット
①賃貸も売買も価格設定が高い
マンション最上階の住戸は、他の階に比べて価格が高く設定されることが一般的です。眺望の良さやプライバシーの高さなど、最上階ならではのメリットが価格の高さに反映されますが、それに見合うだけの価値を感じない場合、価格は大きなデメリットになり得ます。
②災害時のリスク
最上階は、地震などの災害時に揺れを強く感じやすいことがあります。特にエレベーターが停止した場合、避難や日常の生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。高層マンションではエレベーターが復旧するまでの間、水などの重い物資の運搬が困難になることも考えられます。
③寒暖差があるためエアコンが効かない
最上階は他の階よりも室内温度が高くなりがちで、特に夏場は冷房を効かせてもなお暑さを感じることがあります。天井からの直射日光や屋根から伝わる熱が原因で、暑さ対策としては窓の遮熱や適切な風通しを心がける必要がありますが、それでも他の階に比べると室温調整が難しい場合があります。
④エレベーターの待ち時間
高層マンションにおける最上階の住居は、エレベーターを使わざるを得ないため、待ち時間や移動時間が他の階よりも長くなる可能性があります。特にエレベーターの台数が限られている場合は、朝の混雑時などに不便を感じることがあるでしょう。
⑤強風による洗濯物の問題
最上階は風通しが良いため、洗濯物が乾きやすい一方で、強風が吹くと洗濯物が飛ばされたり、バルコニーのドアが勢いよく閉まるなどのトラブルが発生することがあります。適切な対策を講じても、風の強さによっては十分ではない場合もあります。
最上階のマンション住まいには様々なメリットがありますが、上記のようなデメリットも十分に検討する必要があります。購入や賃貸を検討する際には、これらの点を踏まえた上で慎重に判断することが重要です。
マンション最上階の良い点・３つのメリットを紹介
①陽当たりや眺望
マンション最上階の住居は、周囲に高い建物が少ないため、陽当たりが良く、眺望も抜群です。この開放感と自然光の豊富さは、住空間を明るく快適に保ちます。また、最上階からの眺めは、日々の生活に特別な感覚をもたらし、時には富士山や海など、壮大な景色を楽しむことができる場合もあります。
②高層階の静かさ
最上階には上階がないため、上からの足音や生活音に悩まされることがありません。これは騒音に敏感な方や静かな環境で過ごしたい方にとって、大きなメリットとなります。また、窓からのプライバシーも保ちやすく、外部からの視線を気にすることなく、よりリラックスした生活が可能です。
③資産価値が高い
最上階の住居は、その希少性とプレミアムな住環境により、資産価値が高い傾向にあります。特に新築タワーマンションの最上階の場合、最下階と比較して約1.5倍の価値があるとされています。この高い資産価値は、将来的に売却する際にも有利となり、購入希望者が多いため、売却が比較的容易になる可能性があります。
最上階のマンション住居は、その独特の住環境により多くのメリットを提供しますが、一方で熱やエレベーターの待ち時間などのデメリットも考慮する必要があります。これらのポイントを総合的に検討し、自身のライフスタイルに合った住居選びを行うことが重要です。
マンションは何階に住むのがベスト？
マンションでの生活において最適な階数を選ぶ際は、賃貸と購入で考慮すべきポイントが異なります。以下に、それぞれのケースでの最適な階数について解説します。
賃貸で借りる場合
賃貸の場合、家賃の安さや日常の利便性が重要なポイントになります。1階はエントランスや駐輪場へのアクセスが良好で、重い荷物の搬入やベビーカーの使用が便利です。しかし、外からの視線や不審者の侵入リスク、虫の侵入などの問題があります。
低層階～中層階は、1階に比べると家賃がやや高くなる可能性がありますが、プライバシーの確保や生活音の配慮のバランスが取れているため、多くの人にとって快適な選択肢になります。冷暖房効率の良さや、適度な日当たりもメリットです。
高層階は、日当たりや風通しが良く、上階の生活音の心配がないため、静かな環境を求める人に適しています。しかし、家賃が高めで、エレベーターの混雑や地震時の揺れが大きくなるデメリットがあります。
購入する場合
購入の際は、資産価値や将来の売却を見据えた選択が重要になります。高層階や最上階は、眺望が良くステータス感があり、資産価値が高い傾向にありますが、購入価格が高くなることが多いです。また、地震時の揺れや緊急時の避難のしにくさを考慮する必要があります。
低層階～中層階は、高層階に比べて購入価格が抑えられ、プライバシーの確保や生活音の配慮といった日常生活の利便性とバランスが取れています。特にファミリー層に人気があります。
1階は、プライベートガーデンが付いている場合など、特別な魅力がある一方で、防犯面や虫の侵入などの問題を考慮する必要があります。
賃貸でも購入でも、最終的にはライフスタイルや家族構成、個人の優先順位によって最適な階数が異なります。メリット・デメリットをしっかりと理解した上で、最も自分に合った選択をすることが重要です。
結論：マンション最上階はやめとけと言われる理由
マンション最上階での生活を選択する際には、一見すると魅力的な側面の裏に潜むデメリットに注意する必要があります。価格の高騰や災害時のリスク、季節による室温管理の難しさなど、最上階特有の課題を熟慮することが求められます。また、マンション選びにおいては、住む階層ごとのメリットとデメリットを十分に理解し、自分や家族のライフスタイルに最も適した選択をすることが重要です。「マンション最上階はやめとけ」という言葉には、様々な経験と知見が込められています。最終的な住居選びの際には、この記事で紹介した点を参考に、慎重な判断を行うことをお勧めします。
