賃貸物件を申し込む際、「2番手」と言われることがありますが、これが真実かどうかは時に疑わしいものです。一見、チャンスが巡ってくるかのように思えますが、実際には不動産会社が客を引き留めるための戦略かもしれません。
賃貸の申し込みで2番手は嘘なの？おとり物件って噂も聞いたけど、本当？
確かに、おとり物件で集客して「他に申し込みが入った」と説明するような悪質な不動産会社もいるので、アドバイスをご紹介します。
この記事では、賃貸の申し込みで2番手になった際の実態と、その背後にある不動産会社の動機を解き明かし、本当に待つ価値があるのか、それとも他の選択肢を探すべきかを考えます。また、2番手申し込みが嘘かどうかを見抜く方法や、待ち時間を有効に活用する戦略についても掘り下げていきます。
- 賃貸のお申し込みで2番手を成功させる方法
- 待ち期間に何をすべきか
宅建士：(大阪)第118737号・建築CAD2級・基本情報技術者
シュース 健人
しゅーす けんと
UR賃貸プロの運営メンバーかつ、ラク賃不動産の運営メンバー。シンクタンク・不動産会社勤務の経験を活かして、不動産全般のお悩み相談が可能です。
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賃貸の申し込みで2番手とは何か？
賃貸物件の申し込みで「2番手」とは、すでに他の人が先に申し込みを行い、その申し込みが審査中である状態において、次に申し込みを行った人のことを指します。この状況では、先に申し込んだ人（1番手）の審査結果が出るまで待つことになり、1番手が何らかの理由で審査に落ちたり申し込みをキャンセルした場合に、2番手の人に契約の機会が回ってくる可能性があります。
1番手のキャンセル・審査落ちの待ち期間
通常、賃貸物件の入居審査には3日から1週間ほどかかることが一般的です。1番手の申し込みがキャンセルされたり、審査に落ちた場合には、次の順番である2番手にチャンスが巡ってくるわけですが、この待ち時間は不確実性が高く、急いでいる場合にはリスクを伴います。また、1番手の審査が通り契約に至った場合、2番手の申し込みは自動的に無効となります。
2番手でも契約に至ることはある
2番手の立場であっても、物件によっては複数の申し込みが同時に審査される「同時審査」のケースや、1番手の申し込みがキャンセルまたは審査落ちとなった場合に契約のチャンスが訪れることがあります。また、申し込みの書類を完備し、迅速に提出できる状態にしておくことで、審査プロセスをスムーズに進めることが可能です。
不動産屋さんが嘘をついてる場合も
残念ながら、2番手という状況を利用して、お客様を引き止めるために実際には1番手の申し込みがないにもかかわらず、2番手であると虚偽の情報を伝える不動産会社が存在することもあります。このような状況は、不動産会社の倫理観に大きく依存しますが、申し込みを急がされたり、不自然に焦らされる場合は、他の物件も検討するなど、慎重に行動することが推奨されます。
賃貸の申し込みで2番手になることは、必ずしも希望する物件を契約できないというわけではありませんが、不確実性が伴うため、状況をよく理解し、複数の選択肢を検討しながら進めることが重要です。
2番手申し込みは嘘か見抜く方法
賃貸物件を探しているときに、「2番手」と聞くことがありますが、これが本当かどうかを見抜くためには、いくつかのポイントがあります。
①おとり物件か他社に相談する
おとり物件は意図的に掲載される場合と更新ミスなどで生じる場合があります。おとり物件の一般的な特徴には、家賃が相場よりも安すぎること、物件情報が1つのサイトにしか掲載されていないこと、住所の詳細や物件名が不明瞭であること、内見の可否を即答されることなどが挙げられます。これらの特徴が見られる場合は、他の不動産会社にもその物件について問い合わせてみると良いでしょう。複数の会社が同じ物件を扱っている場合もあるため、他社の対応を見ることで信頼できる情報を得られることがあります。
②不動産会社に定期的に状況確認
2番手と言われた場合、定期的にその物件の状況を不動産会社に確認することも重要です。特に、物件情報の更新頻度が異なるため、自社システムで削除されてもポータルサイトには反映されない場合があることから、直接確認することが確実性を高めます。また、不動産会社によっては、集客目的で意図的に虚偽の情報を掲載している場合もあるため、定期的に状況を確認することで、信頼できる情報を得ることができます。
2番手と言われた時には、おとり物件の可能性も考慮しながら、複数の不動産会社と連絡を取り、定期的に物件の状況を確認することが重要です。これにより、不動産会社の対応を見極め、信頼できる情報を得ることができます。
2番手申し込みの待ち期間での動き
賃貸物件の2番手申し込みの際の待ち時間は、活用することが重要です。以下の戦略を用いて、効果的にこの期間を乗り切りましょう。
同時並行で次の候補を探す
2番手の申し込み状態で待っている間も、他の物件を探し続けることが賢明です。これにより、一つの物件に固執せず、より良い選択肢が見つかる可能性を広げます。特に、入居希望日が迫っている場合や、現在の住居を既に解約してしまった場合には、この戦略が重要になります。
いつまで待つか期限を決める
待ち期間は心理的なストレスになり得るため、いつまで待つかという明確な期限を自分自身に設定することが推奨されます。この期限は、自身の状況や物件探しの緊急度に基づいて決定します。期限を設定することで、無限に待ち続けることなく、他の選択肢にも目を向けることができます。
UR賃貸で1物件仮抑えも可能
UR賃貸など、一部の賃貸システムでは、本格的な契約前に物件を仮抑えすることが可能な場合があります。これは、特に人気物件や競争率の高いエリアにおいて有効な戦略です。ただし、このようなシステムが利用可能かどうかは、物件や管理会社によって異なりますので、事前に確認が必要です。
2番手の申し込みは、必ずしもチャンスがないわけではありませんが、可能性を広げておくことが重要です。待ち時間を有効に活用し、最終的には自分にとって最適な住居を見つけることが目標です。
結論：賃貸の申し込みが2番手は嘘なのか
2番手の申し込みが本当に嘘かどうかは判断が難しい場合が多く、不動産会社が提供する情報を鵜呑みにせず、自ら確認することが重要です。また、2番手であることを理由に待つだけでなく、他の物件も同時に探し続けることで、より良い選択肢を見つける可能性を高めましょう。特に、UR賃貸などのシステムを利用すれば、仮抑えという形で物件を確保しつつ、他の物件も探すことが可能です。最終的には、自分にとって最適な住居を見つけることが目標であり、そのためには賢い戦略と情報収集が不可欠です。
