
東京都の地域政党「都民ファーストの会」は国政進出に向けた新党「ファーストの会」の設立を発表しました。新党代表の荒木千陽氏(都議)氏は、都内25の小選挙区を中心に次期衆議院選挙で多くの候補を擁立する方針を表明しました。新党の立ち位置は「中道右派」です。都民ファーストの会の国政進出で勢力図は一変しました。
■都民ファが国政新党「ファーストの会」設立 衆院選に候補者擁立へ
https://www.asahi.com/articles/ASPB35H25PB3UTIL00D.html
朝日新聞デジタル 軽部理人 2021年10月3日 16時41分
東京都の地域政党「都民ファーストの会」は3日、都内で記者会見を開き、国政新党「ファーストの会」を立ち上げ、次の衆院選で候補者擁立を目指すと発表した。東京を中心に小選挙区での擁立を目指すが、人選や規模は決まっていないという。特別顧問を務める小池百合子知事は「私は関知していない」と述べており、小池氏には立候補の要請をしないとしている。
■都民ファ国政進出に「我関せず」の小池氏 執行部の「強行」に不満も
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朝日新聞デジタル 軽部理人 2021年10月3日 18時30分
東京都の地域政党「都民ファーストの会」が3日、来月にも実施される衆院選に候補者を擁立すると発表した。国政に人材を送り込んで都政とのパイプ役を作る狙いだが、特別顧問の小池百合子知事は「我関せず」の姿勢を貫き、執行部との溝が広がるリスクを抱える。党内からは早速、「全くコンセンサスが取れていない動き」との不満が漏れ始めている。
小池百合子知事も激おこ…?スカスカだった「ファーストの会」設立記者会見と綱領を最速分析します!
第三極の出現で立憲野党はピンチ?
2021年10月03日(日)。東京都の地域政党「都民ファーストの会」は国政進出に向けた新党「ファーストの会」の設立を発表しました。新党代表を務めるのは同党代表の荒木千陽氏(都議)です。同日の記者会見で、都内25の小選挙区を中心に次期衆議院選挙にできる限り多くの候補を擁立する方針を表明しました。
荒木千陽氏は「保守本流路線から大きく離れている政党や、選挙目当てに左旋回を強めていく野党、この国の分断すら懸念される中で強い危機感を持って立ち上げた」とコメントしました。
候補者を公募する他、現職の国会議員に働き掛ける考えを表明、一部で取り沙汰された「国民民主党」との連携については「志を同じくする方であれば様々に協議したい」と述べるに留めています。
一方で、岸田文雄首相は当初予定されていた選挙日程を丸1週間前倒ししました。ファーストの会は結党と同時に公式サイトで始めた候補者公募の締め切りを10月17日(日)に設定、しかし、その2日後に衆議院選挙は公示されて選挙戦に突入します。
準備不足の上にこの日程、更に、特別顧問を務める小池百合子氏は「関知していない」と述べて自身の出馬は否定しました。知名度抜群の小池百合子氏はタイミング的に出る幕なしで常識的に考えれば「台風の目」にはなり得ません。
ファーストの会の立ち位置は?
新党の立ち位置は「中道右派」です。しかし、ファーストの会=都民ファーストの会=小池百合子氏の政策や政治思想は「日本維新の会」に類似しています。新自由主義的な政策や憲法改正に関してはほぼ間違いなく「自民党の補完勢力」になります。
国民民主党の動向!
2021年10月06日(水)。国民民主党の前原誠司代表代行は、2022年の参議院選挙までにファーストの会や日本維新の会を含めた「中道右派勢力の結集」を目指す考えを示しました。同氏は「改革志向の仲間と大きな集団を作っていくことは大事だ」「中道保守だとはっきり言っているので協力できる気がしている」と述べています。
日本維新の会の動向!
2021年10月06日(水)。日本維新の会の馬場伸幸幹事長は、ファーストの会について次期衆議院選挙での連携は否定しました。同氏は「国政で何をしたいのかまったくわからない」「共鳴できるものが何もない状況で今の段階で協力することにはならない」と述べています。
新たな中道右派政党の出現と表現規制について!
近年、民間での表現規制の中心は「ラディカル・フェミニズムに汚染された左派」です。内心の自由に踏み込んだ彼等の主張はある意味で自民党の改憲草案(2012年)を凌駕しています。今のままでは左右の挟み撃ちで山田太郎氏や最前線は相当なリソースを割かれる事になります。
個人的にコンテンツ文化を最優先にする戦い方はきっぱり否定しておきます。その上で、仮に「コンテンツ文化」に限定してもいずれは対応しきれなくなるので自民党内に強力な味方のいる内に「右派主導」の「表現規制の芽」を摘んでおくべきです。
憲法改正を筆頭に「青少年健全育成基本法案(青健法)」や「国旗損壊罪」などを数の力でゴリ押しできないように「野党第一党」はあくまで「左派政党」でなければ危険です。両翼のバランスを最優先に票を投じるべきです。
また、私権制限について改憲勢力の方向性は概一致しています。まかり間違って「コンテンツ文化は対象外で基本的人権の制限」を許せば反対派の論拠は一気に崩壊します。従って「比例は立憲民主党」は最低ラインです。今回ばかりは超党派ではダメです。




