
自民党の総裁選挙。第27代総裁に選出されたのは岸田文雄氏でした。決選投票で河野太郎氏を破って1年越しの雪辱を果しました。10月4日(月)に召集される臨時国会で正式に第100代首相に指名される見通しです。
■自民党新総裁に岸田氏 決選投票で河野氏に勝利
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210929/k10013282241000.html
NHK NEWS WEB 2021年9月29日 17時38分
自民党総裁選挙は、1回目の投票でいずれの候補者も過半数に届かず、決選投票の結果、岸田前政務調査会長が、河野規制改革担当大臣を抑えて新しい総裁に選出されました。岸田氏は来月4日に国会で行われる総理大臣指名選挙を経て、第100代の総理大臣に就任する見通しです。
■自民新総裁に岸田氏 決選投票で河野氏破る―来月4日に首相就任
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021092900782&g=pol
時事ドットコム 2021年09月29日20時17分
菅義偉首相の後継を選ぶ自民党総裁選は29日、投開票され、岸田文雄前政調会長(64)が決選投票で河野太郎規制改革担当相(58)を破り、第27代総裁に選出された。岸田氏は挙党態勢を構築して衆院選に臨む考えを表明。10月1日の新執行部発足を目指し党4役の人選に着手した。党内では、甘利明党税調会長(72)、高市早苗前総務相(60)、萩生田光一文部科学相(58)らの要職起用が浮上した。
【岸田新総裁】自民党総裁選+新総裁記者会見 ノーカット!
猛烈な追い上げを見せた高市早苗氏!
2021年09月29日(水)。菅義偉首相の任期満了に伴う自民党の総裁選挙は本日投開票、決選投票を経て第27代総裁に選出されたのは岸田文雄氏でした。新総裁に選ばれた後の挨拶で「総裁選挙は終った」「ノーサイドだ」と述べました。衆議院選挙に向けて結束を呼び掛けています。
事前の予想を覆して岸田文雄氏は河野太郎氏を1票差で上回りトップに立ちました。しかし、1回目の投票では誰も過半数に届かず1位と2位の決選投票に持ち越されました。河野太郎氏を破った岸田文雄氏は1年前の雪辱を果した形です。
高市早苗氏は3位で議員票は河野太郎氏を上回って猛烈な追い上げを見せました。野田聖子氏は予想以上の健闘を見せたものの泡沫候補で終っています。各候補者の得票数は以下の通りです。
1回目の投票(合計)
岸田文雄 256票 河野太郎 255票 高市早苗 188票 野田聖子 63票
国会議員票
岸田文雄 146票 河野太郎 86票 高市早苗 114票 野田聖子 34票
都道府県票(党員・党友票)
岸田文雄 110票 河野太郎 169票 高市早苗 74票 野田聖子 29票
決選投票
岸田文雄 257票 河野太郎 170票
衆議院選挙に関しては「政治状況を見極めて然るべき時期を判断したい」と述べて、勝敗ラインは「与党で過半数」に設定しました。岸田文雄氏の任期は2024年9月末までの3年間です。来週月曜日に召集される臨時国会で正式に第100代首相に指名される見通しです。
岸田文雄氏は「小泉政権以降の新自由主義政策を転換する」と述べて新たな日本型の資本主義の構築を訴えました。バックのブレーンは今井直哉氏で所謂「安倍政治」を継承する政治家です。しかし、(あくまで現時点では)無茶苦茶な政策を強引に推し進めるタイプには見えません。候補者4人の中では無難です。
今後の組閣で重要なポストに起用される可能性はあるものの高市早苗氏の落選は正直ほっとしました。所謂「小石河連合」や二階派の処遇も気になる所です。一方で、立憲野党の立場で見れば岸田文雄氏は攻め難い相手です。
【再掲】立憲野党に喝を!
いずれにしても間もなく行われる筈の衆議院解散総選挙で立憲野党の不利は確実です。肝心の「立憲民主党」は社会運動標榜ゴロの御用政党になっていて、憲法違反の不同意性交罪や人権擁護(救済)法案の焼き直しのLGBT平等法などに邁進しています。
結果的にライト層もコア層も取り込めていません。反自公維の有権者は立憲野党に意見必須です。特に「反表現規制」「人権擁護」「護憲」「法曹」の各クラスタは立憲野党を正気に戻さなければ詰みます。今こそ政界全体のパワーバランスに目を向ける時です。




