
大会組織委員会は開村した「選手村」の情報を原則非公表にする事を決定しました。これは「新型コロナウイルスの感染者情報」も含まれています。また、日本政府は「濃厚接触者」に認定された出場選手について特例的に出場を認める対応方針を発表しました。東京五輪・パラリンピックの特例措置を巡って批判殺到しています。五輪出場選手の生命も軽視する愚策です。
■濃厚接触者と判断された選手、試合直前に陰性なら出場可…丸川五輪相が方針
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20210716-OYT1T50282/
読売新聞オンライン 2021/07/16 18:35
丸川五輪相は16日の記者会見で、東京五輪・パラリンピックの選手が新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者と判断された場合について、直前のPCR検査で陰性なら試合出場を認めるとの対応方針を発表した。
■【独自】濃厚接触の選手、6時間前にPCR陰性なら出場可能に…政府・組織委方針
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20210715-OYT1T50350/
読売新聞オンライン 2021/07/15 23:30
政府と東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は15日、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者と判断された選手について、試合直前のPCR検査で陰性の場合は出場を認める方針を固めた。国内では濃厚接触者は14日間の待機が求められており、特例的な対応となる。
■大丈夫? 五輪組織委 選手村入村状況「把握できません」13日に開村
https://www.daily.co.jp/general/2021/07/13/0014496429.shtml
デイリースポーツ online 2021.07.13
東京五輪・パラリンピック組織委員会は12日、13日に開村をする選手村について入村状況や詳細を非公表とすることを発表した。「選手村では入村して来る方々のアクレディテーションカード(参加資格証)を確認はいたしますが、その集計をしているわけではないため、入村国数や人数、関係者・選手の内訳などの詳細は把握できません」と、説明した。
Twitterの反応!
読売が一面で、濃厚接触者に対し、6時間前にpcr陰性なら五輪出場可能と打っている。私は複数回チェックなら、なおいいと思う。ただ、いつの間に政府はPcrを信用するようになったのだろう。これまでの濃厚接触者への対応はなんだったのか。ご都合主義が信頼を損ねる
— 上 昌広 (@KamiMasahiro) July 16, 2021
高校野球はチームに感染者が出たら出場辞退。五輪は感染者出ても国籍も種目も公表せず、濃厚接触者も出場可。不条理だ。政府はその論理を高校球児や国民に説明すべき。政府は破綻している。
— 大塚耕平 (@kouhei1005mon) July 17, 2021
五輪でこういう特例が認められるなら、何故一般の濃厚接触者に必要とするPCRを保障しないのか?二週間の自宅待機中PCR検査が保険が使えるのは一回だけ。職場に戻る時の陰性証明も会社が負担しなければ自費で受けるしかない。オリンピック選手は毎日検査、陰性ならプレーも可? https://t.co/wo2h2UEz1K
— あべともこ(衆議院議員・神奈川12区・立憲民主党) (@abe_tomoko) July 17, 2021
濃厚接触者、東京五輪の出場選手は「試合開始の6時間前を目安にPCR検査を実施し、陰性となれば特別に出場を認める方向で調整」との報道。
— 山添 拓 (@pioneertaku84) July 15, 2021
こんな例外を認めては、14日間の行動自粛は何のためかということになる。
五輪強行で、いったいどこまでコロナ対策を歪めるつもりか。https://t.co/Lf6HhPtxsA
緊急事態宣言で濃厚接触でもない国民は自粛させているの分かってますか?
— 野中しんすけ@看護師and医療系YouTuber (@nonaka_shin) July 16, 2021
これは特例ではなくて日本人を『馬鹿にしてる』だけです。
五輪選手、濃厚接触者でも検査陰性なら出場へ 特例対応 (朝日新聞デジタル) https://t.co/7L8WflZuIA #linenews
えーーーっ!これはおかしい!大会期間中の約1万8000人が利用する選手村での感染者情報は自民党お得意の隠蔽か何と「非公開」だって!穴だらけのバブル大丈夫か?
— まー ちゃん ❤︎︎☺︎ (@makimakiia) July 13, 2021
自民党武見氏→「やってみないとわからない」ってコラぁ!!
#報道1930 #東京五輪の強行に抗議します pic.twitter.com/IUMtCOAzlE
組織委は、濃厚接触者の選手や関係者は選手村の空部屋に入れ、行動制限は各国選手団次第。選手村への入村人数、陽性者の入院情報は非公開。野党の視察にも応じない。
— あらかわ (@kazu10233147) July 13, 2021
報道1930で堤伸輔さん⇒組織委はコントロールを放棄。五輪によって感染が拡大したと言われることを避けようとしているとしか思えない pic.twitter.com/KeFkoWycam
濃厚接触者の行動制限は各国の選手団に委任?
2021年07月12日(月)。大会組織委員会は東京都中央区晴海の「選手村」に関する情報を原則非公表にする事を決定しました。アクレディテーションカード(参加資格証)の確認はしているものの集計は行っておらず「入村国数」「人数」「関係者・選手の内訳」など詳細は一切表に出てきません。大会期間中の利用者は「約1万8000人」を予定しています。
2021年07月14日(水)。BS-TBS「報道1930」の報道によれば、前述の非公表情報には「新型コロナウイルスの感染者情報」も含まれています。東京五輪・パラリンピック後の感染拡大を予想して情報を隠蔽する方向で動き出した可能性は否定できません。
濃厚接触者の選手や関係者は選手村の空部屋に待機、行動制限は各国選手団の判断に委ねる方針です。また、陽性者の国籍、性別、症状の有無、入院情報などは公開されません。事実であれば、選手村で発生した新型コロナウイルスの感染者情報は付近の住民も把握できない訳です。
丸川珠代五輪相「厳重な防疫措置を講じる事によって競技参加を可能に」!
2021年07月15日(木)。日本政府と大会組織委員会は、新型コロナウイルスの濃厚接触者に認定された出場選手について競技開始6時間前のPCR検査で「陰性」の場合は特例的に出場を認める方向で調整、丸川珠代五輪相は翌日の記者会見で正式に対応方針を発表しました。
濃厚接触者に認定された選手は、原則毎日鼻の粘液を採取する鼻咽頭PCR検査を実施、個室で滞在・宿泊、練習や試合を除く外出禁止、食事は自室で1人でとる事などを条件に試合・練習への参加を許可します。更に、試合開始前の6時間以内を目安に検査を行った上で「陰性」の場合に限定して出場を認めます。練習や試合の会場では動線を分けて他の選手らと距離を確保します。
厚生労働省の定めていた14日間の「隔離期間」は、新型コロナウイルスの体内での活動時間を算出したもので感染状況によって陽性反応は最大3週間以上も続きます。短縮するのは科学的な根拠のない愚策です。これは五輪出場選手の生命を軽視する行為です。そこまでしなければ開催できないのであれば東京五輪・パラリンピックは中止にするべきです。





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