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【要警戒】スラップ訴訟の口実に?プロバイダー責任制限法改正案「参議院本会議」で可決・成立!新たな「裁判手続」の創設で「投稿者」の「情報開示」を簡略化!

表現規制ニュース
constitutionalism_2021_04_25

インターネット上での匿名による誹謗中傷の被害を防ぐ為に投稿した人物を特定し易くする為の「プロバイダー責任制限法改正案」は参院本会議で全会一致で可決・成立しました。投稿者の情報開示を容易する「新たな裁判手続」を創設。施行は2022年秋頃の見通しです。一方で「スラップ訴訟」の口実になりかねず「批判の自由」「誹謗中傷」に摩り替えて封殺できる危険な内容です。

■投稿者特定、半年で ネット中傷対策、改正法成立
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021042101127&g=pol
時事ドットコム 2021年04月21日 18時46分


インターネット上での匿名による誹謗(ひぼう)中傷対策として、投稿者情報の開示を容易にする新たな手続きを盛り込んだ改正プロバイダー責任制限法が21日の参院本会議で、全会一致で可決、成立した。交流サイト(SNS)などに中傷を書き込んだ投稿者を特定するのにかかる期間を半年程度に短縮。損害賠償を請求する被害者らの救済につなげる狙いだ。2022年中に施行される見通し。

■ネット中傷、投稿者特定を迅速に 開示手続き改正法成立
https://www.asahi.com/articles/ASP4P4WQHP4NULFA02N.html
朝日新聞デジタル 杉山歩 2021年4月21日 15時08分


今回の改正は誹謗中傷を直接防ぐものではない。情報発信を抑える手段として開示請求が悪用される懸念もあり、「表現の自由」とのバランスをどうとるかが課題となる。成立した際の付帯決議には、事業者向けガイドラインの作成や、被害者支援制度の充実などが盛り込まれた。

総務省が委託運営するネット上の書き込みに関する窓口「違法・有害情報相談センター」への相談は、2019年度は5198件だ。15年度以降は5千件台で推移している。名誉毀損(きそん)や著作権の侵害、住所の公開などについての相談が多いという。(杉山歩)

施行は2022年秋頃!


2021年4月21日(水)。インターネット上での匿名による誹謗中傷の被害を防ぐ為に投稿した人物を特定し易くする為の「プロバイダー責任制限法改正案」は参院本会議で全会一致で可決・成立しました。誹謗や中傷を行った投稿者の情報開示を容易する「新たな裁判手続」を創設します。施行は2022年秋頃の見通しです。

附帯決議には「事業者向ガイドラインの作成」「被害者支援制度の充実」などを盛り込みました。プロバイダー責任制限法の改正を巡っては「表現の自由」を守る事を公約に掲げた自民党の山田太郎氏も係っています。一方で、同氏はあくまで立法府の一員に過ぎず「運用面」で懸念は残ります。

投稿者の特定容易に!


現行のプロバイダー責任制限法では、誹謗や中傷を書き込んだ投稿者のIPアドレスや個人情報を取得する為にはWebサイトの運営会社やインターネットサービスプロバイダ(ISP)を相手にそれぞれ仮処分申請や訴訟を起すなど主に「2回」の手続を行わなければなりません。

しかし、実際には権利侵害の「明確性」を理由に情報開示まで進めないケースは多く被害者の負担は非常に重いです。投稿者の特定までに掛る期間は平均で1年以上です。

改正プロバイダー責任制限法では、被害者の申し立てを基に「裁判所」の判断で運営会社やISPに対して開示を命令できます。手続は「1回」に簡略化されて期間は半年程度に短縮される見通しです。また、情報の開示を命じる前に投稿者の通信記録などを削除されないように予めISPに対して「情報の消去を禁じる事」を可能にします。

事の発端!


事の発端は、昨年5月に誹謗中傷を苦に自殺したスターダム所属の女子プロレスラー木村花氏、フジテレビ系列「COOLTV」で放送していた「テラスハウス」に出演した同氏は芸能活動や番組での言動を巡ってSNS上でバッシングを受けていました。

テラスハウスはシェアハウスでの生活を記録した「リアリティショー」です。所謂「ヒールキャラ」の木村花氏はSNS上で1日に100件近くの誹謗や中傷を受けていた模様。この事件を受けて「総務省」は有識者会議を設置、法改正に乗り出しています。

更なる規制強化の動き?


木村花氏の母の木村響子氏は「侮辱罪の厳罰化」を求めて署名活動を展開。これは心情的に理解できます。しかし、フェミニスト活動家など憲法や人権を独自に解釈する人達までこれに便乗していて極めて危険な流れになっています。

(1)投稿者の異議申し立て制度
(2)スラップ訴訟の防止
(3)表現の自由/言論の自由の保護(保障)

規制強化を議論する上で以上の3点は最低条件です。このままでは将来的に間違いなく「相反する意見」を誹謗中傷に摩り替えて封殺する「スラップ訴訟」は多発します。中立・公正・公平な第三者委員会の設置など少なくとも「投稿者の異議申し立て制度」は必須です。

所謂「言葉狩り」で得をするのは被害者ではありません。権力者、大企業、利権団体など豊富な資金力や組織力を持っている「支配層」若しくは「人権問題をクリエイトできる立場」の人達です。本当の意味での「弱者」「武器」を奪う事になりかねないので慎重に慎重を重ねて議論しなければなりません。

また「批判の自由」については気になる所です。これは「民主主義」を支える重要なファクターです。武蔵野美術大学教授の志田陽子氏は「『誹謗中傷』と『批判』の違いとは何か?」を美術批評の視点で論じています。一読をオススメします。

インターネット上の誹謗中傷を巡って厳罰化を求める声は多いです。右派/保守/愛国界隈は賛否両論。左派/リベラル/反差別界隈は賛成多数。木村花氏の事件に便乗して更なる法改正に進む事は容易に想像できます。現時点で警戒レベルは「3」相当です。世論に圧されて碌に議論をしないまま規制強化は十分にあり得ます。表現/言論の自由の観点で危険な状況にある事は留意するべきです。

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コメント
  • お知らせです。
    2021/04/25 23:30
    意見送付等の目安にする為に今後は表現規制案など「基本的人権」を制限する動きについては管理人独自の「5段階」の警戒レベルを表示します。ヘイトスピーチ解消法は警戒レベル「1」相当、テロ等準備罪(共謀罪)は警戒レベル「4」相当です。
  • No title
    2021/04/25 23:35
    >しかし、フェミニスト活動家など憲法や人権を独自に解釈する人達までこれに便  
    >乗していて極めて危険な流れになっています。

    つまり表現規制主流は左側になったということ
  • No title
    2021/04/25 23:55
    ˊㅿˋさん

    >つまり表現規制主流は左側になったということ

    これはちょっと違います。時代によって「悪目立ちする側」が変わるだけで「民間」で表現規制を煽っている勢力の中心は元々「左派」です。

    また「フェミニスト」を左派で一括りにするのは危険です。フェミニストはフェミニストで「第3勢力」と見るべきです。

    左派は護憲派も多いので安易な敵認定は味方を減らします。足りないのは「左派政党へのアプローチ」です。ここを間違えれば負けます。
  • 2021/04/26 11:59
    衆参補選・再選挙 3選挙すべてで野党候補が勝利 自民は全敗
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210426/k10012997591000.html
    NHK NEWS WEB

    昨年の10万円給付金、7割貯蓄に 低所得者層ほど消費 日豪調査
    https://mainichi.jp/articles/20210424/k00/00m/020/166000c
    毎日新聞

    菅政権は自分たちが支持されるために、今年も10万円給付したらどうだ?野党だって賛成してくれるぞ。
  • 2021/04/26 20:11
    【ヤバすぎ】維新・梅村みずほ議員の公設第一秘書を殺人未遂容疑で逮捕!幼馴染の男性を車ではねたり、殴る蹴るの暴行加える!本人は「殺すつもりはなかった」と容疑を否認
    https://yuruneto.com/umemura-hisyo/
    ゆるねとにゅーす

    秘書が殺人未遂容疑で逮捕…維新梅村議員が謝罪「深夜まで飲食伴う集まり信じがたい」
    https://www.mbs.jp/news/sp/kansainews/20210426/GE00038025.shtml
    MBS

    維新議員の公設秘書を逮捕 大阪、殺人未遂の疑い
    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF254IG0V20C21A4000000/
    日本経済新聞

    維新議員の公設秘書を逮捕、大阪
    https://jp.reuters.com/article/amp/idJP2021042501002074
    ロイター

    「ぶつけたことは間違いないが、殺そうとは思わなかった」維新・梅村みずほ議員の秘書を逮捕 知人男性を車ではねる
    https://times.abema.tv/news-article/8655663
    ABEMA TIMES

    なんでこんなあり得ない事件が起きるのだろうか?
  • 2021/04/30 12:47
    【デタラメ国家】安倍前総理、「2度目のゾンビ復活」の動きが本格化!安倍氏「新しい薬を使ったら大変うまくいった」!→ネット「悪夢の再来」
    https://yuruneto.com/abe-zombie/
    ゆるねとにゅーす

    安倍前首相「再々登板」の期待広がる、体調が回復し活発に動く
    https://news.livedoor.com/lite/article_detail/20102802/
    ライブドアニュース

    安倍前首相、動き活発化 「再々登板視野」臆測も
    https://www.jiji.com/jc/article?k=2021042400367&g=pol
    時事ドットコム

    細田派(清和政策研究会)もどうかしているな。いくらなんでもポスト菅に安倍さんはおかし過ぎる。
  • No title
    2021/04/30 13:30
    12434さん

    >細田派(清和政策研究会)もどうかしているな。いくらなんでもポスト菅に安倍さんはおかし過ぎる。

    熱心なシンパだけでなく消極的な自民党支持層に安倍晋三の再登板を望む声は意外と多いみたいです。現在の自民党は人材難なので御家事情もあるのかもしれません。

    まあ、これまでの政策を見れば論外の人選ですけど反自公で見れば河野太郎や小泉進次郎に比べて戦い易いので立憲野党の議席を増すチャンスではあるんじゃないですかね?。
  • 2021/04/30 18:12
    管理人様

    >熱心なシンパだけでなく消極的な自民党支持層に安倍晋三の再登板を望む声は意外と多いみたいです。現在の自民党は人材難なので御家事情もあるのかもしれません。

    そう考えてみれば自民党も気の毒ではあります。安倍さんは問題だらけでも長期政権をやれたのは事実ですから、また安倍さんに頼みたくもなるのでしょう。しかし、いくら新しく良い薬ができたとしても、安倍さんの体力にも限界があります。

    菅政権はオリンピックでのコロナ対策が上手くいかなかったら寿命があっという間に尽きてしまう可能性があります。そうならなくてもオリンピック後の不況などで、ポスト菅は大変厳しい立場になると予想されます。それなのに菅さんの次に安倍さんに首相になれなんて、本人とっても国民にとっても拷問です。他の人が上手くやれるとも思えませんが、これ以上安倍さんに無理させるのは酷だとしかいえません。

    >まあ、これまでの政策を見れば論外の人選ですけど反自公で見れば河野太郎や小泉進次郎に比べて戦い易いので立憲野党の議席を増すチャンスではあるんじゃないですかね?。

    それも確かにありえます。ただ、選挙後のことを考えると、河野さんは安倍さんに比べたら、野党の意見に対して少しは聞く耳を持ってくれそうな気はします。小泉進次郎さんは、やりそうな政策が竹中平蔵と同じような類でしょうから、首相にはなって欲しくないですね。ちなみに、河野さんは竹中さんとは不仲なのかもしれません。

    「竹中ふざけるんじゃねえ」 河野太郎ブログ炎上
    https://news.livedoor.com/article/detail/2466037/
    ライブドアニュース
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