FC2ブログ

【生存権】新・人間裁判!生活保護費減額を巡る法廷闘争!大阪地方裁判所は「違法」判決で受給者勝訴!札幌地方裁判所は「適法」判断で受給者敗訴!

政治・経済・時事問題
constitutionalism_2021_04_01

国の実施した「生活保護費」の支給額引き下げを巡って受給者らは国と自治体に処分の取り消しや慰謝料を求める訴訟を起しました。安倍政権(当時)は2013年~2015年の3年間に生活保護費の内食費や光熱費に充てる「生活扶助費」を最大10%減額。憲法25条で規定した「生存権」を脅かす事態です。同種訴訟で原告側の主張を認めさせれば国の政策決定に大きなインパクトを与えられます。

■生活保護費減額は「適法」受給者敗訴、2例目―札幌地裁
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021032900790&g=soc
時事ドットコム 2021年03月29日16時53分


2013年から15年にかけての生活保護基準の引き下げは生存権を保障した憲法に違反しているなどとして、北海道の受給者ら約130人が道と札幌など5市に減額処分の取り消しを求めた訴訟の判決が29日、札幌地裁であった。武部知子裁判長は原告側の請求を棄却した。

■生活保護費減額は違法 13~15年分を取り消し―受給者初の勝訴・大阪地裁
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021022200673&g=soc
時事ドットコム 2021年02月22日 19時55分


2013年から15年にかけての生活保護基準の引き下げは生存権を保障した憲法に違反しているなどとして、大阪府の受給者ら約40人が国と府内12市に処分の取り消しと1人1万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、大阪地裁であった。森鍵一裁判長は減額処分を「裁量権の逸脱があり、生活保護法の規定に違反している」と判断し、取り消す判決を言い渡した。

健康で文化的な最低限度の生活を営む権利!


国の実施した「生活保護費」の支給額引き下げを巡って受給者らは国と自治体に処分の取り消しや慰謝料を求める訴訟を起しました。弁護団によれば同種訴訟の原告は約900人で全国29地裁で争っています。

安倍政権(当時)は2013年~2015年の3年間に生活保護費の内食費や光熱費に充てる「生活扶助費」を平均6.5%、最大10%減額しました。制度創設以来最も大きな引き下げ幅で年間の総額は「約670億円」に上ります。

原告側の主張は「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保障した「憲法25条」です。主な争点は生活保護基準の改定に関する厚生労働相の「裁量権」「逸脱」又は「濫用」の有無です。

大阪地裁⇒裁量権の逸脱・濫用!


2021年2月22日(月)。大阪地方裁判所(大阪地裁)の森鍵一裁判長は生活保護基準の改定に関する厚生労働相の判断について「減額改定は裁量権の逸脱」「生活保護法の規定に違反している」と述べました。原告42人の内39人の処分について引き下げを行った自治体の決定を取り消す判決を言い渡しています。

原告側は支給事務を行っていた大阪市などの12市を相手に取り消しを求めていました。全国の地裁で起こされた同種訴訟の2例目の判決で原告側の請求を認めた初のケースになります。一方で、判決は減額の違憲性に関する判断は示さず1人1万円の慰謝料請求はいずれも退けました。

2021年3月5日(金)。大阪市や堺市など大阪府内の12自治体は「大阪地裁の判決を不服」として「控訴」しました。各自治体は保護費の支給事務などを受け持っていて控訴理由を「後続の判決に影響を与える可能性がある」「上級審の意見を踏まえ生活保護の取り組みを進めたい」と説明しています。

2021年3月8日(月)。原告側は被告側=自治体の動きに対抗して「1人1万円の賠償請求を認めなかった大阪地裁の判決」を不服として控訴に踏み切りました。泥沼の様相です。

札幌地裁⇒裁量権の逸脱は認めず!


2021年3月29日(月)。北海道内の受給者約130人は道や札幌など5市を相手取って引き下げ処分の取り消しを求めました。札幌地方裁判所(札幌地裁)は原告側の請求を棄却。同種訴訟の3例目は厚生労働相の裁量権の逸脱を認めず司法の判断は分れました。

武部知子裁判長は「物価の動向を反映させるかどうかなどは厚生労働大臣に委ねられている」「専門家による検討を経ていなくてもその判断や手続きが裁量権の範囲を逸脱したとは言えない」と指摘しました。また「基準額が引き下げられた後の原告らの暮らしが基本的な生活条件などの側面から見て最低限度の水準を下回っているとまでは認められず憲法に違反していない」と述べています。

原告側弁護団の渡辺達生弁護士は「貧困についての裁判所の考え方が時代に即していない」「こちらの問いに答えない逃げた判決だ」と述べて控訴の方針を示しました。また、原告団長の後藤昭治氏は「原告達の悲痛な生きざまが裁判官に伝わらずとても悔しい」「弁護士に控訴してもらい闘い続ける覚悟だ」「これからも命ある限り皆さんと一緒に頑張っていく」とコメントしています。

法廷闘争は長期化の様相?


■「新・人間裁判」に不当判決/生活保護費引き下げ 違憲認めず/札幌地裁
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2021-03-30/2021033015_01_1.html
しんぶん赤旗 2021年3月30日(火)


原告団弁護団 抗議の声明

札幌地裁の不当判決を受けて、「新・人間裁判」の原告団・弁護団は29日、抗議声明を発表しました。

声明は、判決が道や札幌市などの被告の主張を丸のみして厚生労働相の「裁量」を認めた上、原告側の主張を検討することなく、処分に裁量の逸脱・乱用があったとは言えないと断定。原告らの生存権侵害を認めなかったことは、裁判所が原告らの厳しい生活実態に真摯(しんし)に向き合わなかった結果だと批判しています。

生活保護費の10%削減という自民党の政権公約を実現する目的で行った引き下げを安易に追認した判決は、行政を追認して司法の役割を放棄したものに等しく、到底容認できるものではないと厳しく指摘しています。国と被告が生活保護基準を引き下げられたすべての生活保護利用者に真摯に謝罪し、引き下げ前の保護基準に戻し、生活保護利用者の健康で文化的な生活を保障するまで断固たたかい抜くと表明しています。

尚、同種訴訟の1例目は2020年6月の「名古屋地方裁判所(名古屋地裁)」で原告側の請求は棄却されました。最低生活費を削る無茶苦茶な基準改定。控訴は権利ではあるものの厚顔無恥な自治体には憤りを禁じ得ません。

元々国は「デフレによる物価下落」を理由に生活保護費の減額に踏み切ったのでこの点に疑問を投げ掛けた大阪地裁の判決は大きな意味を持ちます。生活保護基準は他の制度の指標も兼ねています。同種訴訟で原告側の主張を認めさせれば国の政策決定に大きなインパクトを与えられます。

一方で、安倍政権の路線を継承した菅政権は生活保護の増額に否定的で抑制路線を維持しています。大阪地裁の判決を持って直ちに増額される可能性は低く「生活保護の適正な基準」を巡って訴訟は長引く見通しです。折しも4月1日(木)に再生可能エネルギーを普及させる為に電気料金に上乗せしている「負担額」は値上りしました。受給者の生活は益々苦しくなります。

ブログランキング・にほんブログ村へ
記事タイトルとURLをコピーする
コメント
  • No title
    2021/04/02 01:29
    https://twitter.com/BlauerSeelowe/status/1377466654293073922
    青識亜論(せいしき・あろん)
    @BlauerSeelowe
    最近、歴史改変のスピードがすごいですよね。

    青識亜論氏と石川優実氏の討論会は「公開リンチ」「司会も青識さんの選んだ人」「事前の打ち合わせも無視」…5chニュース速報のスレ立て人が批判、事実を巡り議論 - Togetter https://togetter.com/li/1690832

    https://twitter.com/hitoshinka/status/1208193572006064133
    HitoShinka -ヒトシンカ-@文筆業/『表現規制用語集』編纂・『シンカ論』連載中
    @hitoshinka
    逆ですよ。
    #これフェミ で青識亜論
    @dokuninjin_blue
    氏は暴言やセカンドレイプを禁じ、違反者に退場ルールまで設け(参加者もルールを守っていた)、かつその判定をする司会者は石川優実
    @ishikawa_yumi
    の推薦する人物を据えた。またパワポ資料を1週間前に石川氏に送付し反論を考える機会を与えた。

    https://twitter.com/koshian/status/1377414517747937281
    Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS
    @koshian
    青識さんと石川さんの討論会、青識さんは1週間前から資料も相手に見せてて対策できるようにしてたのに、石川さんがあんまりにもgdgdだから青識さんが助け舟出す始末だったのは現場で見てたよ俺は

    あの助け舟はパターナリズムではないかと参加者同士の飲み会で議論した覚えもある

    https://twitter.com/BlauerSeelowe/status/1377241586824712192
    青識亜論(せいしき・あろん)
    @BlauerSeelowe
    いや、ちゃんと最初期に企画書を提示したうえで、当日の投影資料の締切日も全部そこに明記してあったんですけど、それを破ったの石川氏ですし、私は石川氏の要望をほぼほぼ聞き入れた上で企画立案してるので、さすがにそれ「リンチ」と言われるとどうしていいかわからないのですが。

    https://twitter.com/BlauerSeelowe/status/1377238644226846720
    青識亜論(せいしき・あろん)
    @BlauerSeelowe
    会場は青識さんのファンばかり
    →チケットは公開で販売しており、結果的にフェミ側はぜんぜん参加しなかったというだけの話

    司会も青識の選んだ人
    →完全な事実誤認。小保内さんは石川氏の指名

    事前の打ち合わせも平気で無視
    →私は資料を一週間前に提示し、そのとおりの資料を使いました。
  • 管理人のみ閲覧できます
    2021/04/04 20:49
    このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • No title
    2021/04/04 21:00
    https://twitter.com/ishtarist/status/1378643106854182917

    馬の眼@「アキエゲート」執筆中
    @ishtarist
    返信先:
    @ishtarist
    さん
    ーこの問題が広く知られれば、フェミニズムの名誉は失墜する。問題を可視化すれば、フェミニズムの脚を引っ張ることになるー

    このように考えて、性暴力被害者の人権よりも、運動の名誉の方を優先するなら、それは本当にフェミニズムと呼ばれるに値するのでしょうか?


    「お母さん食堂」炎上は“女性同士の対立”を助長? 「おかあさんといっしょ」も改名すべきか
    https://news.nifty.com/article/domestic/society/12280-943030/

    https://twitter.com/ryoma_v2/status/1378150840196767746

    リョーマ
    @ryoma_v2
    日本の女は世界的に長寿なのに59位になったり、義務教育で男女の進学率に差は殆ど無いはずなのに120位になったり、同率2位の国が119国あったら120位になってしまうなど、想像した1000倍くらい意味のないランキングだった。
    ジェンダーギャップ指数レポートとの向き合い方


    https://twitter.com/terrakei07/status/1378619410202562567
    白饅頭(御田寺圭/光属性Vtuber/バーチャルツイッタラー)
    @terrakei07
    返信先:
    @terrakei07
    さん
    いわゆる「非モテ男性」「弱者男性」とされる人びとの当事者や、その状況を取り巻く議論に対して、「フェミ叩きをして留飲を下げてもおまえの人生はちっともよくはならないぞ」「女叩きをするな」といった批判(あるいは非難や嘲笑)が向けられることは、多くの場合的外れだろうというお話。

    https://twitter.com/tk_takamura/status/1378007028417789954
    高村武義 #WalkAway
    @tk_takamura
    ·
    ttps://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000211705.html テレビ朝日は結構ちゃんと取材している。”こども庁”は児童施策における縦割り行政の弊害を解消する目的で創設するもの。これはもともと民主党政権時代に検討されていた案だった。だが各省庁の抵抗が激しく断念してたのだ。


    ttps://twitter.com/usaminoriya/status/1378246866664529920
    宇佐美典也
    @usaminoriya
    スクールカースト下位で女性から見下され、就職氷河期で新卒の枠で会社に入れず、男性社会の落ちこぼれとして周りから扱われ、夢も希望もなくなった40代後半の男が「男は全て恵まれている」的なフェミニズムの主張を見たら頭に血が上るのはそりゃ自然なことだよ。

    ttps://twitter.com/usaminoriya/status/1378619234851323905
    宇佐美典也
    @usaminoriya
    ちょっと雑な議論するけど、強者男性と弱者男性って互いにゾーニングしてるからあんまり交わらないんだよ。
    ツイフェミさんが弱者男性に嫌われがちなのは、表現規制しようして弱者男性の多いゾーンに踏み込もうとするからだよ。多分。

    ttps://twitter.com/soekawaarit0/status/1378288028435709956

    添川
    @soekawaarit0
    後に宇佐美さんも仰ってるけど、本来弱者男性とフェミニストは権力者(男性であることが多い)に立ち向かうために手を取り合うべき勢力なんだよ。ところが弱者男性すら「お前男性だ、既得権益側だろ」と言って突き放すから、話がこじれる。弱者男性は既得権益を作り出した訳じゃないのに。

    https://twitter.com/gerogeroR/status/1378311832595664896
    もへもへ
    @gerogeroR
    これ男性がつらいのは社会的なものではなく個人的なもの、女性がつらいのは制度的なもので制度は変えられるって論調なんだけど、給料格差や出世とかで「能力関係なく女性を廃除しろ」なんていってる「男」はほぼいない。


    https://twitter.com/akihiro_koyama/status/1378203944388726787
    小山晃弘(狂)
    @akihiro_koyama
    ・上昇婚は自由恋愛なんだから仕方ないだろ
    ・女叩きとかやってるとモテなくなるぞ!
    ・男のつらさは実存的なんだから仕方ないだろ!

    という、「いいから黙れ」以外に内容のない記事だった

    https://twitter.com/gerogeroR/status/1378198582893760516
    もへもへ
    @gerogeroR
    要するに報道じゃなくて「感情でものいってます」って自白しとる・・・。


    https://twitter.com/komorikentarou/status/1377945177503854594
    小森健太朗@相撲ミステリの人
    @komorikentarou
    価値観がすぐ変化する例はたくさんありますよ。例えば哲学者ラッセルがヴィクトリア朝時代の英国では、女性が足先までみえないスカートを履いているのが普通だったため、風が吹いて女性の踝がちらりと見えたら男性たちが性的に興奮したと自伝に書かれています。


    https://twitter.com/hk91457561/status/1377944683448467467
    hk
    @hk91457561
    返信先:
    @tk_takamura
    さん
    立民に、氷河期世代救済は絶対無理なんですよね
    氷河期世代を救うには、
    新卒主義を無くして中途雇用市場の活性化が不可欠。
    でも、新卒主義と終身雇用は表裏一体で切り離せない
    終身雇用の廃止は、既存正社員の特権剥奪と同義で、既存正社員の利権団体たる労組は、それに絶対賛同しない・・・

    https://twitter.com/erishibata/status/1377942330926243840
    柴田英里
    @erishibata
    返信先:
    @erishibata
    さん
    リベラルがSDGsやエシカルに敏感な人を票田として選択するということはな、金にならない弱者を切り捨て、エシカルでいられる程度には文化・経済水準の高い「階級」を支持基盤としながら再生産したいという方針ですよ。


    https://twitter.com/terrakei07/status/1377887967482576897
    白饅頭(御田寺圭/光属性Vtuber/バーチャルツイッタラー)
    @terrakei07
    返信先:
    @terrakei07
    さん
    熱心に民主党や社民党を推してた氷河期世代は相当数いるのは知っているのだけど、そういう人にとってはまあまあしんどいというか、応援していた野党勢力の関心が「より可哀想な存在」に寄せられていく状況をリアルタイムで味わわされているだろうなという。

    https://twitter.com/ootani110isida/status/1377615047803822081

    青い隕石⋈
    @ootani110isida
    まあ、こども庁を票だ人気取りというのは勝手だけど

    ・野党時代である5年前に最初の提言、以後も粘り強く交渉
    ・制度調査のため欧州に何度も足を運ぶ(議員でない時に)

    などなど精力的に動いている山田太郎議員の事を「選挙に向けた人気取り!」だとはちょっと何を見て話してるんだ?と思ってしまう

    https://twitter.com/PoDJY2QWOE3dMqv/status/1377814902190919683
    橋本崇載
    @PoDJY2QWOE3dMqv
    (拡散希望)引退の経緯を毎日に渡り発信して参ります。皆様どうか、一人でも多くこの動画を視聴頂き、この問題を考えて頂ければ幸いです。

    第一話、引退に至るまでの経緯 https://youtu.be/VrTGF2trCfU
    @YouTube
    より
  • 2021/04/05 06:51
    「こども庁」を一刻も早く…自民の若手議員が提言
    https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000210043.html
    テレ朝news

    こういうのも、反緊縮財政をやることが前提で作って欲しいところです。それと仮にできたとしても将来的に、子供の健全育成を名目に理不尽な表現規制を強化させる可能性も、ゼロではないから少し警戒した方がいいです。
    山田議員が提言しているものだから、そうなる可能性はゼロに近いでしょう。しかし念のために気をつけるべきです。他の議員たちが暴走するケースはあり得ます。
コメント投稿

トラックバック
    パンくずリスト
  • ホーム
  • »
  • 政治・経済・時事問題
  • »
  • 【生存権】新・人間裁判!生活保護費減額を巡る法廷闘争!大阪地方裁判所は「違法」判決で受給者勝訴!札幌地方裁判所は「適法」判断で受給者敗訴!