
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて医療体制は逼迫。厚生労働省は全国にある看護系の大学に対して「看護師の免許を持つ大学院生」及び「教員」の派遣を要請しました。各地の医療機関は「看護師不足」で通常の診療に支障を来しています。感染収束の目処は全く立たず新規感染者や重症者は更に増加傾向。医療壊滅目前の危機的状況です。
■瀬戸際の医療現場厚労省が看護系大学に派遣要請
https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/ann_000203309.html
朝日放送テレビ 6チャンネル 提供:ANN NEWS 2021/01/07 00:58
医療現場の深刻な看護師不足を補うため、厚生労働省は、全国約280の看護系大学に看護師免許を持つ教員や大学院生の派遣を要請しました。各都道府県の看護協会やナースセンターが登録窓口となります。派遣先は、新型コロナの患者を受け入れている病院や療養施設などを想定しています。
■「看護大学院生を医療現場に」厚労省が協力要請
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF0558H0V00C21A1000000
日本経済新聞 2021年1月5日 15:37
医療現場で今後もクラスターが発生するなどして通常の医療体制の維持が難しくなり、全国で支援が必要となることが想定されると判断した。現場経験もある大学院生は多いという。実際に従事した際の賃金は医療機関側が支払う。大学病院や大学病院から医師を派遣する病院への派遣が見込まれる。
Twitterの反応!
ついにここまで来た。学徒動員は敗戦間際の証拠。財政健全化の名のもと、緊縮財政で医療資源を削ってきたことが現在の危機を招いている。
— 長谷川羽衣子 HASEGAWA Uiko (@uikohasegawa) January 5, 2021
厚労省 看護系大学に大学院生や教員の医療現場への派遣を要望https://t.co/cWc4BvIZWG
ついに戦時下の「学徒動員」か。これってつまり医療崩壊している事を厚労省が認めたって事だよね?
— 清水 潔 (@NOSUKE0607) January 5, 2021
昨年後半、政府はいったい何をしていたのか?あっGOTOか。
厚労省 看護系大学に大学院生や教員の医療現場への派遣を要望 https://t.co/4K9Ot73cuR
看護系大学の大学院生や教員を医療現場で働かせる学徒動員より『なぜ現職の看護師が離職するのか』とか『なぜ資格はあるのに看護師として働かない人が多いのか』を考えて医療従事者の労働条件や待遇を改善すべきだと思います。休みもなくてボーナス削減なのに『やりがい』だけで働くのは無理難題です。
— Childish Teacher (@TeacherChildish) January 5, 2021
学徒動員…
— とみ (@meow164) January 5, 2021
去年からやるべきことをやってこうなるなら仕方ないと思うけど、アベノマスクとかブルーインパルスとか、あげくGoTo利権とか、まずお前ら自民党が現場に行って雑用でも何でも手伝いをしろと言いたい
厚労省 看護系大学に大学院生や教員の医療現場への派遣を要望 https://t.co/i0wGPg8IC3
こんな要望が必要になるってことは医療崩壊してるやん。それで、なんで五輪が出来ると思うの???なんで医療スタッフ無料で集まると思うの?? 看護師を特攻隊にするな(2回目)
— 絵本のこたち (@cotachi_books) January 5, 2021
厚労省 看護系大学に大学院生や教員の医療現場への派遣を要望 | NHKニュース https://t.co/kxvmdfMDwb
「まるちゃん、厚労省が看護系大学に大学院生や教員の医療現場への派遣を要望してるらしいよ。」
— 神社で語り合うまる子とたまちゃん (@marutamajin2) January 5, 2021
「令和の学徒動員か…。現場経験が浅いまま駆り出されても戦力になるのかな?もはや一億総玉砕しか残された道は無いのでは?」
「まるちゃん…希望を持とうよ…。」 pic.twitter.com/7LlkjDBEbm
看護師不足深刻化の背景は?
厚生労働省は全国にある看護系の大学約「280校」に対して「看護師の免許を持つ大学院生」及び「教員」を医療現場に派遣するように要請しました。新型コロナウイルスの感染拡大やクラスターの発生で医療体制は逼迫、各地の医療機関は「看護師不足」で通常の診療に支障を来しています。
派遣先は新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れている医療機関や療養施設などで、都道府県の指定した「ナースセンター」に登録すれば希望する日程や勤務地などに応じて派遣先を調整する方針です。賃金は都道府県や派遣先の医療機関によって支払われる仕組みです。
厚生労働省は2020年12月25日(金)付で協力を依頼しました。同省は「医療体制がこれまで以上に逼迫し地域によっては危機的な状況になっている」「看護教育の場も大変な状況である事は承知しているが学問と両立しつつ動ける方には是非協力をお願いしたい」とコメントしています。
医療壊滅は目前?
一連の動きについてインターネット上では「学徒動員」を連想、危機感を覚える人は多く物議を醸しています。現場経験の浅い人でも看護師免許を持っていれば実戦投入。これは正に「学徒動員」の発想です。
このような事態を招いた責任は何処にあるのか?。要因のひとつは「緊縮財政」です。小泉政権以降20年間「医療」「介護」「研究」「地方交付金」など全て削減してきました。人材育成に必要な予算や病床の削減。このツケは新型コロナウイルスの感染拡大によって「医療崩壊」の形で表面化したのです。
未知の感染症に対して後手後手になるのは仕方ありません。しかし、政府・与党の無策は徹底的に批判しなければ同じ事の繰り返しになります。感染収束の目処は全く立たず新規感染者や重症者は更に増加傾向です。このままでは「医療壊滅」は避けられません。
学徒動員と言えば!
文化庁とスポーツ庁は2018年に「東京五輪・パラリンピック」の「ボランティア参加」を促す為に全国の大学や高等専門学校に「授業や試験期間を繰り上げるなど柔軟な対応を求める通知」を出しました。利己的な大会運営側(政府)に批判殺到しています。
また、都立の高校に「東京五輪・パラリンピックの都市ボランティアの申込用紙」を配布した件は記憶に新しい所です。当時「とりあえず書いて全員出して」と言われた事を暴露したツイートは話題になりました。こうした強権的な対応に常に警戒しなければ危険です。





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