
米国のカジノ大手「ラスベガス・サンズ」は日本のカジノを含む統合型リゾート(IR)事業の撤退を表明しました。今回の決定について同社は理由を明確にしていないものの米国の有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」によれば日本型の枠組みでは収益確保困難と見られています。カジノを成長戦略の柱にしていた安倍政権は梯子を外された形です。
■ラスベガス・サンズ 日本市場への参入見送り 会長兼CEO シェルドン・G・アデルソンは会社の成長性に変わらぬ自信
http://sandsjapan.com/news/release/20200513/
Las Vegas Sands プレスリリース 2020年5月13日
■ラスベガス・サンズ、日本でのカジノプロジェクトを断念
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-13/QA7V11T0G1L401
Bloomberg 2020年5月13日 10:15 JST 更新日時 2020年5月13日 17:17 JST
世界最大のカジノ運営会社、米ラスベガス・サンズは日本での統合型リゾート施設(IR)事業ライセンス取得を断念する。世界のカジノ業界にとって日本は極めて大きな商機があると見込まれ、同社は長年この取得を目指してきた。
義偉官房長官は13日午後の記者会見で、「個別の動向についてコメントをすることは差し控えたい」とした上で、IR整備に向けた基本的スケジュールに変更はないと述べた。「観光立国を目指すわが国にとっては不可欠」と引き続き整備に向けて意欲を示したが、規制については「今まで決定したことを変更することは考えていない」と説明した。
Twitterの反応!
世界最大のカジノ運営会社、アメリカのラスベガス・サンズは日本進出を断念。ビジネスのトップ・リーダーはシビアに儲けを計算する。甘くはない。日本のIRには儲かる展望がないと冷徹に判断したのだろう。海外のカジノ業者に踊らされた政治家たちは、今どう思っているのか。https://t.co/Cky2m3ZgWd
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) May 13, 2020
【アベ恐慌が来る】アベと維新の唯一の成長戦略であるカジノも終わりだ。米ラスベガス・サンズは、日本で統合型リゾート(IR)にカジノを設立する計画を断念。すでにシーザーズ・エンターテインメントやウィン・リゾーツも計画を撤回。かくて成長戦略は何もなくなった。https://t.co/bZPD3sJ31i
— 金子勝 (@masaru_kaneko) May 13, 2020
ラスベガス・サンズ、日本でのカジノプロジェクトを断念 https://t.co/6O4piMGs4W @businessさんから カジノと万博で大阪の浮揚を図るなどという絵空事を唱える維新に対して批判的な検証をするきっかけとなるべき。
— 山口二郎 (@260yamaguchi) May 13, 2020
米ラスベガス・サンズ、日本のカジノ計画を撤回
— 盛田隆二🍺Morita Ryuji (@product1954) May 13, 2020
サンズの社長は「日本は建設費用が高い。日本で1カ所建設する費用は、サンズが中国に持つカジノやモール全てに相当する」
横浜、東京、大阪は応札を見送るだろう。まあコロナ禍でパチンコにも増してカジノなど端から論外だが。https://t.co/XEl8kt9xjB
《ラスベガス・サンズ(LVS)が日本での統合型リゾート(IR)開発を見送ることを発表した》《横浜でのライセンス獲得を目指していたLVSは、マカオやシンガポールですでに運営しているIRの拡大など「他の機会」に力を集中させると述べた》(Inside Asian Gaming Japan)https://t.co/9rSR0vUnKV
— 赤 旗 政 治 記 者 (@akahataseiji) May 13, 2020
安倍、涙目。後ろ盾が無くなった秋元司は真っ青😎
— 🏕インドア派キャンパー 📣ⒻⒸⓀⓁⒹⓅ🔥 (@I_hate_camp) May 13, 2020
📢米ラスベガス・サンズ、日本では投資に見合う利益は無しと判断、進出計画放棄へ
Las Vegas Sands Gives Up on $10 Billion Japan Casino Projecthttps://t.co/fCWUfFW26x
ラスベガス・サンズ、撤退。
— 俵 才記 (@nogutiya) May 13, 2020
そもそもカジノビジネスは斜陽産業だ。大阪ではMGM1社だけが応募。となると他社との競合がないからMGMの言いなりになる。交通や環境などインフラ整備に大阪市民の莫大な税金が使われる。
大阪市民はそこをしっかり理解して維新の吉村や松井がやることを監視しなくては😡 https://t.co/exj98YE9Uu
林文子横浜市長「今のところ市の誘致の方針が変わるという事はない」!
2020年5月13日(水)。米国のカジノ大手「ラスベガス・サンズ」は日本のカジノを含む統合型リゾート(IR)事業の参入を見送りました。同社を創業したシェルドン・アデルソン会長は、これまで培った日本での関係に謝意を示した上で「日本におけるIR開発の枠組みでは私達の目標達成は困難だ」「当社のエネルギーを別の好機に集中させるべき時期だ」と発表文で説明しています。
今回の決定についてラスベガス・サンズは理由を明確にしていません。米国の有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、日本政府の交付するIR事業に関する免許の期間は「10年間」で他の国に比べて短い事を理由のひとつに挙げました。また「新型コロナウイルス」に関しては「関係ない」と伝えています。
同社は米国で上位に入る世界有数のカジノ企業で当初は日本の統合型リゾート(IR)事業に強い意欲を示していました。アジアではシンガポールやマカオで大規模なビジネスを展開しています。また、シェルドン・アデルソン会長はドナルド・トランプ大統領を資金面で最も支えてきた「共和党」の大口献金者で知られています。
カジノを含めた「統合型リゾート(IR)実施法」は安倍政権の肝いり政策です。しかし、米国巨大企業の撤退でプロジェクトは大きく後退しました。尚、ラスベガス・サンズは神奈川県横浜市を事業拠点に狙っていたものの住民の反対運動の影響もあって計画は難航しています。更に、統合型リゾート(IR)事業を巡る「汚職事件」も健在進行形で問題になっています。
横浜市は今年8月に公募条件などを盛り込んだ実施方針を公表する予定です。参入に意欲を示した国内外の事業者に聞き取りなどを進めています。林文子市長は「報道で(ラスベガス・サンズの)撤退を知った段階だがこういう経済状況なので様々な要因が考えられる」「IRは『国家プロジェクト』で今のところ市の誘致の方針が変わるという事はない」と述べています。





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