
2019年11月8日(金)。法務省「出入国在留管理庁(入管)」において収容している外国人女性の部屋に「監視カメラ」を設置して「着替え」や「トイレで排泄する様子」まで監視していた模様。立憲民主党の初鹿明博氏(衆議院)の追及で入管は事実関係を認めました。人権蹂躙の驚くべき実態です。
■女性の着替えやトイレを監視―入管が組織的セクハラ、森法相もドン引き
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20191111-00150364/
Yahoo!ニュース 個人 志葉玲 2019/11/11(月) 12:01
迫害から逃れてきた難民や日本で結婚しているなど、自国に帰るに帰れない事情を抱えた人々を法務省・出入国在留管理庁(入管)が収容施設に拘束(=収容)している問題で、また新たな不祥事が発覚した。収容中の女性達をそれぞれ独房に閉じ込め、24時間、ビデオカメラで監視。着替えやトイレの様子までも覗いていたのだという。今月8日の法務委員会でのやり取りで、入管側が認めた。
○泣き叫んで抗議しても無視、摂食障害や自殺未遂も
残り一人のスリランカ人女性には筆者は取材できていないものの、入管問題に取り組む市民団体「収容者友人有志一同」(SYI)メンバーの織田朝日さんによれば、毎日、口癖のように「殺してほしい」と訴え、今年9月には置いてあったポットのコードで自殺を試みたという。入管職員の制止で命を落とすことはなかったものの、精神的にかなり追い詰められている状況だと言えよう(関連情報)。
■入管の女性被収容者へのひどい待遇。着替えもトイレもカメラで監視、自殺未遂も
https://hbol.jp/201848
ハーバー・ビジネス・オンライン 織田朝日 2019.09.17
女性の被収容者が解放されるケースは、ほとんどない
そんな中で、あまり注目されないのが女性の被収容者たちの存在だ。現在、東京入管では100名以上の外国人女性が収容されている。収容されたらすぐ帰国する人はもちろん多くいる。
一方で「難民のため帰れない」「家族がいる」など、事情がある女性の収容は長期化している。1年以上は当たり前で、3年以上の収容も珍しくはなない。しかも男性の被収容者と比べても、解放される女性はほとんどいないと言われている。いったい、なぜなのだろうか。
心身ともに弱り、自殺を試みたスリランカ人女性
監視カメラ ついには、3人はバラバラの独房に移された。部屋にはトイレがあるが、トイレのドアがなかった。天井に設置されている監視カメラから、常にトイレの使用や着替えを見られる状態となっていた。
クルド人女性はその辱めに耐えられず、大声を上げ暴れて「嫌だ!」と拒否をしたが、職員たちは聞き入れてはくれなかった。彼女は「だって、男性だってカメラで見ているんでしょ?」と抗議したが、女性職員たちは「仕方がない」と答えた。3人は監視カメラの先に誰がいるのかもわからず、日々、屈辱を強いられている。
フィリピン人女性は、もう2年10か月収容されている。日本人の夫と子供が2人いるが、ある日、女性職員に「子供は面会に来るの?」と聞かれ、そうだと答えたら「もう来させないほうがいいよ」と言われたという。
「まるで自分が恥ずかしい母親のような言い方をされて悔しかった」と語る。「自分の子供なのに大きなお世話だ」と、怒りをにじませていた。
Twitterの反応!
#法務省 ・ #入管 もついに事実を認めた。組織的な #セクハラ と言うべき被収容者女性の尊厳を踏み躙る暴挙は断じて許されない。拡散歓迎!
- 志葉玲 (@eishiva)2019/11/11
女性の着替えやトイレを監視―入管が組織的セクハラ、森法相もドン引き(志葉玲) - Y!ニュース https://t.co/hgFggDp1Vb#FREEUSHIKU #難民 #人権 #SYI
ここまでくれば犯罪。しかも陰湿かつ組織的。人質司法も大問題の人権無視。日本への投資にも影響する事態。
— 原口 一博 (@kharaguchi) November 11, 2019
日本が自由と人間の尊厳を保障する国家であることに些かでも疑いを抱かれるような行政があってはならない。 https://t.co/CHBjED76W6
女性が酷い目にあっているという事でやっと問題が浮き彫りになってきたけど、何年も前から多くの男性達からも懲罰房に連れていかれトイレ、着替えの様子が見られてしまうという訴えを聞いてきた。男性だって24時間カメラで覗かれたら屈辱的だ。
— 織田 朝日 (@freeasahi) November 11, 2019
そんなエゲツない事を入管はやり続けてきた。 https://t.co/ULKeEv9hYP
「東京入管が女性達を独房に閉じ込め、24時間カメラで監視。着替えやトイレの様子も覗いていた」と法務委員会で入管が認めた。森法務相も「人権に配慮し、適正な処遇に務める」と答弁。強制送還までの一時的収容施設で、このような組織的セクハラが行われていた。鬼畜の仕業だhttps://t.co/QzeuWbt8xT
- 盛田隆二 (@roduct1954)2019/11/11
日本はいつから基本的人権すら尊重できない国になってしまったんだ…。信じられない実態。これは必読です。
- 原貫太 / フリーランス国際協力師 (@antahara)2019/11/11
女性の着替えやトイレを監視―入管が組織的セクハラ、森法相もドン引き(志葉玲) - Y!ニュース https://t.co/WcHr05hebC
志葉さん記事「女性の着替えやトイレを監視 入管が組織的セクハラ、森法相もドン引き」
— 収容者友人有志一同(SYI) (@SYI_pinkydragon) November 11, 2019
この件ですが、東京入管はいまだに女性一人をセクハラ監視部屋に閉じ込めつづけています。
我々が抗議声明を出したエミリータさんです。 https://t.co/qUWbRANZCf
エミリータさん本人いわく、今日もセクハラ監視部屋に閉じ込められていて、状況は変わっていない。
- 収容者友人有志一同(SYI) (@YI_pinkydragon)2019/11/11
東京入管は食事再開すれば一般の部屋に戻すと言うが、彼女はもはやハンストというより体が食事を受け付けなくなっている状態。
それを再三説明しても、入管は聞く耳もたず。https://t.co/2lFOjH9q8X
エミリータさんは体重が30キロ台にまで減っている。
- 収容者友人有志一同(SYI) (@YI_pinkydragon)2019/11/11
素人目にも危険な状態。即時の仮放免が必要。
口に入るもの(飲料やたまにチョコレートなど)は口にしているのだから、ハンストのせいでないのは明白。
なのに入管職員は「ちょっとだけでも給食たべて」と未だに寝ぼけたことを言っている。
長期収容常態化の背景は東京五輪・パラリンピック?
法務省「出入国在留管理庁(入管)」において収容している外国人女性(被収容者)の部屋に「監視カメラ」を設置して「着替え」や「トイレで排泄する様子」まで監視していた模様。立憲民主党の初鹿明博氏(衆議院)は同日の衆議院法務委員会でこの問題を追及しました。入管は事実関係を概認めています。
森まさこ法務相は「委員のご指摘は大変重要だと思います」「トイレの時にカメラに映らないようにするという事は人権に配慮する事でありますので適正な処遇に努めたいと思います」と答弁しました。処遇改善の意向を示しています。
被収容者による「ハンガーストライキ」は各地で続発しています。東京出入国在留管理局(東京入管)は今年の夏頃にハンガーストライキを決行した女性の被収容者3名を「懲罰房」と呼ばれる独房に監禁。前述の監視カメラによる常時監視に至ります。
入管の「収容施設」は「強制送還まで逃亡の恐れがある場合に一時的に収容」しておくものです。しかし、入管は「東京五輪・パラリンピック」の「安心安全の確保」を口実に「長期収容」を常態化させています。被収容者の健康状態は著しく悪化して「摂食障害」や「自殺未遂」にまで追い詰められたケースもあります。
日本は「基本的人権の尊重」を原則とする「民主主義国家」です。当然「拷問」や「虐待」は禁止されています。また「国際人権法」において「恣意的な抑留(収容)」は禁じられています。仮に「凶悪犯」であっても国家(公権力)は「法律に定められた刑罰」を科すのみで「何をやってもいい」というのは絶対に許されません。
被収容者の処遇改善は早急に着手しなければなりません。只、織田朝日氏(@freeasahi)も述べているように今回非人道的な扱いを受けた被収容者は「女性」だったので「セクハラ」を絡めてクローズアップされました。しかし、入管による「暴力」「イジメ」「杜撰な医療態勢」「無期限拘束(長期収容)」は再三問題視されていて多くの「男性」も被害に遭っています。女性の尊厳を踏み躙るなではなく「性別に関係なく基本的人権は尊重するべきだ」と声を挙げなければなりません。




