
竹中平蔵(パソナグループ取締役会長)の発言が物議を醸しています。曰く「意外と意識している人はまだ多くないのですが私達はこれからすごく長寿の時代を生きる事になります」「例えば100歳まで生きるとすると90歳くらいまでは働く事になるでしょう」と述べて「長寿社会(生涯現役社会)」の「労働」に言及しました。安倍政権の経済・労働政策ブレーンで日本の「ブラック労働社会」の生みの親である竹中平蔵のトンデモ発言にインターネット上は批判殺到しています。
■竹中平蔵「現代人は90歳まで働くことになる」自分の10年~20年後の履歴書を書け
https://president.jp/articles/-/30182
PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) 2019/10/20 15:00
Q. 専門性が身に付かない
学歴よりもコンパスを持つ
意外と意識している人はまだ多くないのですが、私たちはこれからすごく長寿の時代を生きることになります。たとえば100歳まで生きるとすると、90歳くらいまでは働くことになるでしょう。でも、約70年間1つの会社で働くなんてありえないですから、どこかで転職をすることになる。そうしたときに、専門性が身に付いていない人は生き残れないわけですね。
昔は上司に付き合って意味のない残業をしたり、付き合いで飲みに行って上司の自慢話を聞かされたりする時代だった。でも、今は働き方改革でそういったことから解放され、恵まれた環境になりつつありますね。ただ逆に言うと、会社が今までのように100%面倒見てくれないから、自分で専門性を身に付けていかないとサバイブできないという苦しい時代でもある。だから、早いうちから自分の「コンパス」を持つことが必須となってくるのです。
Twitterの反応!
余りにも盗人猛々しい理屈に怒りしかない。政府の諮問会議に潜り込んで公然と利益相反行為に勤しみ、他人の労働に寄生して対価を中抜きしてボロ儲けしている、竹中平蔵のような人間に「現代人は90歳まで働くことになる」などと言う資格はない。取り敢えず国政から出て行け。https://t.co/CFywULIEpO
- 異邦人 (@arodovlastiye)2019/10/20
竹中平蔵が「現代人は90歳まで働くことになる」などと書き立てているが、いい加減この人物を「東洋大学教授」と書くのはやめて「パソナ会長」とハッキリ書き、本来なら利益相反で弾かれる筈の政府諮問会議に紛れ込み我田引水している事実を書くべきだ。この人物一人を排除するだけで大分マシになる。
- 異邦人 (@arodovlastiye)2019/10/21
竹中平蔵「現代人は90歳まで働くことになる」
- 大神ひろし (@psh41_1945)2019/10/20
いい加減にしろ竹中平蔵。
本来なら60歳で定年を迎えて、後は年金で生活していけないとおかしいんだよ。https://t.co/QDKsfXQB4d
「現代人は90歳まで働く事になる」
- 大神ひろし (@psh41_1945)2019/10/21
「今の日本の問題は、年を取ったら国が支えてくれると思い込んでいる事」
「若者は貧しさをエンジョイしたらいい」
「正規雇用の人達が恵まれ過ぎているんです」
↑全て竹中平蔵の発言。
自民党はこいつをブレーンにしてるわけだけど、自民党支持者ってマゾなのか?
でも庶民は自己責任論大好きで、その悪代官を支持し続けるんですよねぇ…。https://t.co/88BZmNeHTG
— 大神ひろし (@ppsh41_1945) October 21, 2019
「これからは○○の時代のやってくる」と不安を煽り、「××にならないと生き残れない」と閉める。新しい時代を喧伝するこの手の教祖が布教するのは生き残るための思想などではなく、むしろ「生き残らなくてもよい人間を選別する思想である」ということを再確認しておきたい。 https://t.co/Q9IYsPhzZY
- じこぼう (@inkuma0327)2019/10/21
竹中さんの記事、グローバルな状況と日本国内の現状をきちんと区別したほうがいい。
- マサトNYの大学教授 (Masato R. Nakamura) (@asatoNakamura)2019/10/21
誤:現代人は90歳まで働くことになる
正:日本人だけ90歳まで働くことになる
しかも次の世代の日本人は優秀だから、90まで働く日本社会から脱出して海外に住む人が増えると思う。
https://t.co/MPF10uBGsv
マレーシアでも55歳で定年だし、トルコは50歳位で定年する人も多い。(去年、実際に街で話を聞いたオジサン達の事なので最新の詳しい税制は調べてね。)「90歳まで(自分たち既得権益層の為に)日本人は働くことになる」とか、竹中氏、どれほど強欲なんだ😆 https://t.co/FJDt02Swn4
— m-take (@takeonomado) October 21, 2019
自己責任社会の洗脳!
竹中平蔵は長寿社会(生涯現役社会)の労働について「100歳まで生きるとすれば90歳くらいまで働く事になる」とした上で「約70年間1つの会社で働くなんてありえないですからどこかで転職をする事になる」「そうした時に専門性が身に付いていない人は生き残れない訳ですね」とコメントしています。
更に「働き方改革」を賛美した上で「会社が今までのように100%面倒見てくれないから自分で専門性を身に付けていかないとサバイブできないという苦しい時代でもある」と暗に「自己責任社会」を刷り込んでいます。
現場は困惑?
多くの職場は「IT化」で激しく変化していて柔軟性が無ければ適応するのは困難です。当人だけでなく高齢者特有の頭の固さで一緒に働く下の世代は困惑しているようです。90歳まで働かなければならないのであれば「職場環境の整備」は急務です。
竹中平蔵のトンデモ発言は安倍政権の本音!
大神ひろし氏(@ppsh41_1945)のツイートにあるように「現代人は90歳まで働く事になる」「今の日本の問題は年を取ったら国が支えてくれると思い込んでいる事」「若者には貧しくなる自由がある」「貧しさをエンジョイしたらいい」「成功した人の足を引っ張るな」「正規雇用の人達が恵まれ過ぎている」等々竹中平蔵のトンデモ発言は今に始まった事ではありません。
かつて小泉政権で頭角を現した竹中平蔵は「派遣社員(非正規雇用)」を増やす為の「労働者派遣法」の改正を後押しした人物で現在も人材派遣会社「パソナグループ取締役会長」を務めています。
所謂「ブラック労働社会」を生み出した張本人で「非正規雇用」「長時間労働」「高齢者労働」の推進や「水道民営化」などの「新自由主義的グローバリズム」をけん引してきました。約20年間に亘って日本の「貧困化」を加速させた売国奴です。
そして竹中平蔵を「素晴らしい愛国者」と評して「民間議員」の肩書きを与え好き勝手に発言させその提案をほぼ全面的に採用して日本をメチャクチャにしたのは安倍晋三その人です。安倍政権の経済・労働政策のブレーンで今後もその提言は政府方針に反映される事になります。
福祉国家日本の終焉!
当ブログで再三指摘してきたように「65歳(定年)を超えても働ける社会」と「65歳(定年)を超えても働かざるを得ない社会」はまったく別物です。好き好んで「死ぬ直前まで働き続けたい人」は極少数でしょうし「死ぬ直前まで働く事を強制する国」は端的に言って「ディストピア」です。福祉国家日本は完全に終っています。





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