
2019年6月8日(土)。公的年金の将来的な支給水準の見通しを示す所謂「財政検証」について「参議院選挙」を前に結果を公表して「争点化」する事を懸念する政府・与党の声を受けて公表を選挙後にズラす方向で検討している模様。根本匠厚生労働相は6月11日(火)の記者会見で「現在作業中であり必要な検証作業が終わり次第公表する事を予定している」と重ねて強調しました。国民にとってマイナスな結果を先送りにするのは悪質な争点隠しです。
■年金「財政検証」公表せず“暗い見通し”を参院選後に先送り
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255728
日刊ゲンダイDIGITAL 公開日:2019/06/08 14:50 更新日:2019/06/08 14:50
今度は年金の争点隠しだ――。年金制度の破綻を認めた金融庁の報告書が炎上しているが、火に油を注ぎたくないということなのだろう。年金の「財政検証」の公表が参院選後に先送りされる可能性が出てきた。
公的年金の将来的な支給水準を示す財政検証は5年に1度行われる。金融庁の報告書で本音が漏れたように、今年の財政検証では、年金制度の“暗い見通し”が示されることが濃厚だ。
Twitterの反応!
不都合な真実を隠さず選挙前に出して欲しい。
- 玉木雄一郎 (@amakiyuichiro)2019/6/8
年金はすべての国民の生活に直結するテーマ。まさに選挙で争点にすべき。
私は、応分の負担のもと、尊厳ある生活を支える最低保証年金(給付)が望ましいと考えます。
年金支給水準 見通し公表は参院選後か 将来の低下確実で https://t.co/Gw6GZoaHnG
予算委員会も含めて逃げずにさっさと公表すべき。
- 望月衣塑子 (@SOKO_MOCHIZUKI)2019/6/8
公的年金の将来の支給水準の見通しを示す #年金 財政の検証について、政府・与党は、選挙前に結果を公表すれば、将来の年金支給の低下が確実なため、選挙で争点化されると懸念。公表は選挙後との政府の見方強まる。 #NHK https://t.co/pcJa39a5r9
「将来の支給水準が現在よりも低くなることは確実」 だって、安倍自民が逃げても野党は争点化を。そして国民はしっかり考えましょう、安倍政権が株で年金を溶かした事実もちゃんと踏まえて。https://t.co/ravDAWnfyF
- 大下賢一郎 (@emuchiman)2019/6/8
日本の年金制度は、自分が納めた保険料を後で受け取るのではなく、その時の現役世代が受給世代を支える仕組み。少子高齢化が進めば、当然支給水準はますます下がっていく。
- 河原 淳 (@HzNxunAT1P8ETT)2019/6/8
これを参院選前に公表すれば、政権与党に不利になり、公表は選挙後にしようという情けない作戦。 https://t.co/Unxr2W2HjW
0点のテストを隠す、のび太やカツオみたいな
- とみ (@eow164)2019/6/8
マジで冗談みたいな国になっちまったよ
年金支給水準 見通し公表は参院選後か 将来の低下確実で https://t.co/wgIglLfcna
参議院選挙への影響を懸念?
国民年金や厚生年金などの「公的年金」は物価や賃金の見通しや人口推計などを基に「今後100年間」の「支給水準」の見通しを示す為に5年に1度「財政」を検証する事を定めています。今回は「中長期の実質経済成長率」を「+09.か%~-0.5%」まで6つのケースを想定している他に「受給開始年齢を引き上げた場合の支給額」を試算する事にしていて政府・与党は検証結果を踏まえて制度改正に向けた議論を本格化させる方針です。
財政検証の結果に関して前回は6月上旬に前々回は2月下旬に公表されました。今回は2019年5月~6月を目処に公表すると見られていたものの厚生労働省は「丁寧に作業を進めている」と延べて具体的な公表時期は明らかにしていません。現役世代の減少と少子高齢化で将来的な支給水準は現在に比べて低くなる事は確実です。政府・与党内には「参議院選挙を前に結果を公表すれば争点化する恐れがある」と懸念する声も出ています。
安倍政権は米国のドナルド・トランプ大統領との「日米貿易交渉」の「合意」について公表を「参院選後まで待つ」と「借り」を作っています。金融庁の「報告書問題」で白日の下に晒されたように「年金制度」は既に破綻しています。国民に都合の悪い情報はすべて参議院選挙後に先送りにしているのです。一強多弱の状態を是正して「議論の土壌」を整備しなければなりません。





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