
2019年5月11日(土)。所謂「北方四島ビザなし交流」の訪問団の一員で国後島を訪問した日本維新の会の丸山穂高(衆議院)は元島民で訪問団長の大塚小弥太氏に対して「団長は戦争で北方領土を取り返す事には賛成ですか?反対ですか?」と繰り返して問い質していた模様。除名処分までの一連の動きを纏めました。国際問題に発展する危険性を孕んだトンデモ発言です。
■維新・丸山氏、国後島で「戦争しないと」その後に撤回
https://www.asahi.com/articles/ASM5F6VYHM5FIIPE01B.html
朝日新聞デジタル 大野正美 2019年5月14日 00時25分
北方四島ビザなし交流の訪問団の一員として同行した日本維新の会の丸山穂高衆院議員(大阪19区)が、国後島訪問中の11日夜、北方四島の返還に関し、「戦争しないと、どうしようもなくないですか」と訪問団の団長に詰め寄るなどして、訪問団から抗議を受けていたことがわかった。
同行記者団などによると、公式行事が終わった11日夜、国後島の施設「友好の家」で懇談中、丸山議員が元国後島民の大塚小彌太団長(89)に「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」などと大声で質問。団長が「戦争はすべきではない」と答えたが、戦争しないとどうしようもないとの発言を返した。丸山議員は酒に酔っており、その後も大声で議論を続け、決まりに反して友好の家の敷地から出ようとしたという。
■元島民ら丸山議員に反発「国会議員の態度じゃない」コップで机をバンバン
https://mainichi.jp/articles/20190514/k00/00m/040/176000c
毎日新聞 2019年5月14日 16時44分(最終更新5月14日20時55分)
北方四島ビザなし交流の訪問団の一員として国後島を訪問した日本維新の会の丸山穂高衆院議員(大阪19区選出)が11日、同島で元島民に対し、戦争による北方領土問題解決を肯定するような発言をしていた問題で、元島民らの間で「交流に支障が出かねない」「戦争なんてとんでもない」と反発が広がっている。
同じく訪問団に参加した同島出身の清水征支郎さん(80)=北海道浜中町=は戦争発言に「議員辞職かクビにすべきで、ビザなし交流の意義を損なう」と反発。「コップで机をバンバンたたいて大騒ぎをしており、国会議員の態度じゃないと腹が立った。翌日も嫌々謝罪し、本気でないように見えた」と批判した。
Twitterの反応!
丸山穂高が「北方領土は戦争で取り返すしかない」って言ってるけど、まさに丸山みたいな奴が勇ましい事を喚き散らして国民を煽動していたのが昭和初期の日本なんだよね。
- 大神ひろし (@psh41_1945)2019/5/13
軽々しく「戦争するしかない」と言う割に、自分は絶対に戦場になんて行きやしない。無責任の極みだな。https://t.co/Tpg5cTL21M
日本維新の会は丸山穂高を党においておくと、丸山の考えを許容する党と受け取られるぞ。この男が飲酒していたか、していなかったなどは問題ではない。「戦争」発言は完全に一線を越えている。
- ogawabfp (@gawabfp)2019/5/13
俳優・佐藤浩市「日本は常に『戦後』でなければいけないんです」
- とみ (@eow164)2019/5/13
維新・丸山穂高「戦争しないと、どうしようもなくないですか?」
同じ日に大炎上してる二人だけど
私は前者にはあっぱれを送り、後者には議員辞職を求めます
つーか佐藤浩市が炎上してる意味が分からん
日本って頭おかしくなったの?
日本維新の会の松井一郎代表がいくら精査しても、いくら庇っても、日本維新の会の丸山穂高は「戦争で(ロシアから)島を取り返す」と喚いております。安倍晋三が改憲を叫び、丸山が戦争を叫ぶ。バカはバカに呼応する! pic.twitter.com/giS03m9fam
— 空 【安倍政権打倒!】 (@kskt21) 2019年5月13日
丸山穂高議員の「戦争」発言に、ついに維新もかばいきれず除名処分へ。だが、党の除名だけで済む話か。丸山氏は、即刻議員辞職しなければならない。それほどに重く酷い最悪の発言だったのだ。これは、国会で丸山議員に「辞職勧告」を突きつけるべき事態なのだ。
- 鈴木 耕 (@ou_1970)2019/5/14
憲法9条1項(国際法)違反!
トンデモ発言の詳細は次の通りです。
丸山穂高「団長は戦争でこの島(北方四島)を取り返す事には賛成ですか?反対ですか?」
大塚小弥太「戦争で?」
丸山穂高「ロシアが混乱している時に取り返すのはOKですか?」
大塚小弥太「戦争なんて言葉は使いたくないです」「使いたくない」
丸山穂高「はい」「でも取り返せないですよ」
大塚小弥太「戦争はするべきではない」
丸山穂高「戦争しないとどうしようもなくないですか?」
大塚小弥太「戦争は必要ないです」
明確に「問題解決の手段」として「戦争」を肯定しています。元島民らの地道な活動を否定する発言で団員達は謝罪を求めました。丸山穂高は「ホームビジット先で酒を勧められ酒が入っていたところで」「こういう形でご迷惑をかけた事を改めてお詫び申し上げます」と釈明しています。
しかし、北海道根室市で行われた記者会見で発言の真意を問われた際に「賛成か反対かという口調でそこにいる人に聞いている」「あたかも私がそう思っていて押しつけるかのような話は間違い」「誤解があるなら解かなければいけない」と苦しい言い訳に終始しています。
日露外交に暗雲?
もうロシアに知れとるじゃん。
— くろやす (@kuroyasu17) 2019年5月13日
松井一郎の「言論の自由」発言も含めて、明らかに国際問題になる。
早く辞めろよ丸山穂高💢
pic.twitter.com/Rj2AvAD4t6
丸山ほだかが「戦争で北方領土取り返せ」とわめいて維新を除名になった件、ロシアのタス通信でも伝えられとる…。
— ライジ (@lije_bailey) 2019年5月14日
Японский депутат покинет партию после высказываний об отвоевании Курил у России https://t.co/ArfZkkjBOW
2019年5月13日(月)。ロシア上院のコンスタンチン・コサチョフ連邦院国際問題委員長は記者会見で「日露関係の流れの中で最も酷い(発言だ)」と述べて前述の発言を批判しました。ロシア側はこのトンデモ発言を認識している模様。丸山穂高に対して「過激だ」とした上で「そのような挑発的な発言ができるのは存在する問題の解決を望まない人々だ」とコメントしています。ロシアの「タス通信」など海外の大手メディアも報道し始めた事でこれまでの日露外交を無にする国際問題になりかねません。
離党届提出⇒除名処分⇒議員活動続行を宣言!
会見でも申し上げたとおり今回の北方領土に関する発言につきまして、元島民の皆様を始め、領土の返還を願い、その実現に向けてご尽力されて来られた全ての国民の皆様に謝罪申し上げます。朝方、離党届を提出し、先ほど党紀委員会等にて除名処分となりました。虚心坦懐にその処分を受けとめるとともに、
- 丸山ほだか (@aruyamahodaka)2019/5/14
これより先の期間は無所属にて活動する中で、残りの政策の実現に向けて一つ一つ前に進めてまいります。重ねて今回の件でご迷惑やご心配をおかけした全ての皆様へ心からお詫び申し上げます。
- 丸山ほだか (@aruyamahodaka)2019/5/14
2019年5月14日(火)。丸山穂高は舌禍事件の責任を取る形で離党する意向を固めました。所属する日本維新の会に離党届を提出したものの受理されずに「除名処分」になった模様。松井一郎代表はトンデモ発言を「我々の方針とは異なる」と否定しています。現在進行形で「火消し」に追われています。
尚、松井一郎代表は即時の「議員辞職」を求めたものの丸山穂高はこれを拒否しました。自身のTwitterで「虚心坦懐にその処分を受けとめる」とした上で「残りの政策の実現に向けて一つ一つ前に進めてまいります」と議員活動の続行を宣言しました。今後は「無所属」で活動を続けるそうです。
丸山議員、4年前に明言しましたね。都内の居酒屋で男性の手を噛んで党から厳重注意を受けた時「公職にいる間は断酒する。再度飲酒した場合は議員辞職する」と→https://t.co/nOAtN3FrLt
— 盛田隆二 (@product1954) 2019年5月14日
しかもあなた「沖縄・北方問題特別委員会の委員」もしてましたね。所属委員の辞任ではすまない。潔く議員辞職を。 https://t.co/VjAh969NDP
丸山穂高は以前「噛み付き事件」を起した際に「公職にいる間は断酒する」「再度飲酒した場合は議員辞職する」と公言しました。日本維新の会と言えば「今回小選挙区で落ちれば比例復活は無し」「政界を引退する事が決まっております」と発言した足立康史と同じく往生際の悪さは筋金入りです。潔く身を引くべきです。
露呈した「憲法改正」の危険性!
「丸山穂高議員みたいな馬鹿がいるので、憲法9条ってやっぱり必要なんだなって思った。」憲法が国を縛る、ということはつまりはそういうことです。彼のような人が多数派となっても国を動かせないように抑止するのが憲法の役割です。
- 大塚八坂堂「感情天皇論」ちくま新書発売中 (@iraiMangaLabo)2019/5/13
最大の問題は「団長は戦争でこの島を取り返す事には賛成ですか?反対ですか?」と聞いた事ではなく「戦争しないとどうしようもなくないですか?」と言い切った事にあります。今回の件ほど「憲法」の存在意義を分かり易く示したケースはありません。大塚八坂堂氏(@MiraiMangaLabo)を筆頭に同様のツイートは多く上っています。
大局的に「国防」に関わる「憲法9条」に限っては改正議論もやむを得ずと思っていました。しかし、丸山穂高の発言を見てその考えを改めました。憲法は国家権力を縛る鎖。これを有権者全体の共通認識にするまでは「発議」そのものを潰さなければ危険です。
表現規制反対派は冷静に!
個人的にこの人を「味方」にカウントする事は懐疑的ですけど丸山穂高は「表現規制」に理解のある政治家として「反対派」の一部では知られています。一定の功績を挙げた事は評価できるものの「問題解決の手段」として「戦争」を肯定する危険人物は確実に「議員辞職」に追い込まなければなりません。下手な擁護は絶対にNGです。




