
2019年4月1日(月)。外国人労働者(外国人材)の受け入れを拡大する「改正出入国管理法」は同日スタートしました。これに伴って日本政府は「法務省入国管理局」を格上げする形で同省内に「出入国在留管理庁」を設置しています。これまで「高度な専門人材」に限定していた就労目的の在留資格を事実上の「単純労働者」に拡大する内容で日本のターニングポイントになり得る新制度です。農業・介護・造船など「14業種」の仕事を外国人に開放。安倍政権は5年間で「約34万人」を受け入れる方針を示しています。
■外国人労働者受け入れ拡大、4月1日スタート 政府側の準備不足否めず
https://mainichi.jp/articles/20190330/k00/00m/040/281000c
毎日新聞 2019年3月30日 19時28分(最終更新3月30日19時44分)
外国人労働者の受け入れを拡大する新たな制度が4月1日、始まる。これまで「高度な専門人材」に限定されていた就労目的の在留資格を、事実上の単純労働者にも認めるという大きな政策転換だ。人手不足に直面する産業界からは歓迎の声が上がるが、政府側に準備不足の感は否めない。
■外国人材受け入れ「出入国在留管理庁」設置
http://www.news24.jp/articles/2019/04/01/07425415.html
日テレNEWS24 2019年4月1 15:32
新たな外国人材の受け入れ制度が1日から始まるのに合わせて、法務省に出入国在留管理庁が設置された。
山下法相「時代の節目とも言える本日、ここに出入国在留管理庁が発足しました」
外国人労働者の受け入れを拡大する改正出入国管理法が1日に施行され、これに伴い法務省の入国管理局を庁へと格上げする形で出入国在留管理庁が新たに設置された。
■外国人材 在留資格取得できる試験の応募 想定上回る
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190406/k10011875121000.html
NHK NEWS WEB 2019年4月6日 11時05分
外食業の分野では、今月25日に初めての試験が予定されていますが、受け付けを始めた日に定員の3倍近いおよそ1000人の応募がありました。外国人の採用を希望する企業の担当者からは「定員が少なすぎる」と不満の声があがっています。
Twitterの反応!
安倍ちゃんの狙い通り、今日から始まるこの制度に誰も注目しないぜ😇
- 高田 修三 (@zonish)2019/4/1
流石は僕らの安倍ちゃん‼️😇😇😇
外国人材受け入れ拡大スタート 「対策はまだ不十分」専門家 | 注目の発言集 | NHK政治マガジン https://t.co/ZMvOwrvbD9
欧州で外国人移民労働者らが、暴動、婦女暴行、テロを起こしてる。
- WANTAN (@anzaiJAPONICA)2019/4/1
安倍政権が保守じゃないとはいえ、何故、強引に入管法改正したのか。
自民党、その支持者、擁護してきた保守言論人は責任取るべき。
外国人材受け入れ拡大 きょうスタート 準備に遅れも | NHKニュース https://t.co/fUeVnrQ4wW
外国人材受け入れ拡大 きょうスタート 準備に遅れも | NHKニュース https://t.co/0gAboNiIZd
- ふらむ (@u_Ra_Mu)2019/4/1
さて、今日から家族も日本に呼び寄せることができる恐怖の移民政策が始まるわけだが、安倍を妄信的に支持してきた連中はどう責任を取る気だ?
「お隣の国の人」が、家族を日本に引き連れてくるんだぞ?
10年後に“人余り”の可能性、政府は説明すべき
- 愛しのぬこ (@hirolin4)2019/3/29
(改正入管法の抱える問題は大きい)
大学を卒業した世代は働き盛りにシンギュラリティに直面
経産省の試算によると、10年後には相当数の労働者が余ってしまうという。https://t.co/SGpSg42GSC
今月から外国人材の受け入れを拡大する新たな制度が始まりましたが、外国人が在留資格を取得できる試験への応募が、国の想定を上… https://t.co/bcUYS0tSrX
- 時事野次馬 (@ajiuma_jiji)2019/4/6
『受け入れは最大34万人です』
からの〜
『想定を大きく上回っているので、試験回数(人数)増やします』
知ってた。
想定なんてなし崩し。
外国人労働者の受け入れ拡大は人の自由化!
新設された在留資格の名称は「特定技能」で一定の知識・経験を要する「1号(通算5年まで家族帯同不可)」と熟練した技能を要する「2号(在留期間更新可・配偶者と子の帯同可)」の2種類です。技能実習修了者は無試験で1号に移行する事も可能で資格取得者は早ければ4月中に生まれる見通しです。
外国人労働者の受け入れ拡大に人手不足の深刻な「産業界」は歓迎の声を上げています。一方で、日本の受け入れ体制は不十分で現場の対応力などは未知数です。また「社会常識」や「文化面」で日本人と衝突する事や「治安悪化」など外国人労働者の大量受け入れを不安視する声もあります。
更に「安価な労働力」を求める一部の「経済界」の思惑も絡んでいて新たな「人権侵害」の火種になりかねません。これは所謂「新自由主義政策」の一環で「人(労働者)」の自由化です。野党はこうした点を指摘したものの与党+補完勢力のゴリ押しで法案成立。安倍政権は見切り発車的に新制度をスタートさせています。
出入国在留管理庁の設置!
改正出入国管理法の施行に合わせて日本政府は法務省入国管理局を格上げする形で同省内に「出入国在留管理庁」を設置しました。記者会見に応じた山下貴司法務相は「時代の節目とも言える本日ここに出入国在留管理庁が発足しました」「日本の安心安全の為に在留管理をしっかりとやっていきたい」と在留管理の必要性を強調しています。
尚、同庁の初代長官は法務省入国管理局局長の佐々木聖子氏を起用しました。出入国在留管理庁の設置に伴って全国8カ所の地方の入国管理局は「出入国在留管理局」に名称を変更しました。出入国在留管理庁は現在の入国管理局を凡そ560人増員して全国5400人余の体制で業務に当たる事予定です。
日本政府の想定を超える応募者数!
新たな在留資格の取得試験は4月25日(木)に行われます。日本語の試験と分野毎の技能試験に合格した外国人は在留資格を取得できる模様。しかし、試験の応募者数は日本政府の想定を上回る事態になっています。
一部の業種では初めて行われる試験に申請した外国人は想定の3倍に匹敵する約1000人で既に定員はパンク状態です。農林水産省は急遽追加で4月26日(金)に追加試験を実施。全国複数で試験を行っていく方針を示しました。なし崩し的な外国人労働者の増加を懸念しています。
深刻な労働環境悪化を懸念!
愛しのぬこ氏(@chirolin4)のツイートで触れているように経済産業省は「人工知能(AI)の発達によって今ある仕事がAIに代替されていく」「10年後に『人余り』が想定されるのであれば、外国人労働者の受け入れ拡大は難しくなってしまう」との試算を出しています。単純に「仕事の取り合い」になる事は確実です。日本人の雇用を脅かす事態です。
また、オリンピック需要や少子高齢化などで一時的に労働力は不足しているものの数年後には別の意味で人余りになる可能性は濃厚です。外国人労働者は首を切られて大量の失業者で溢れ返る事になります。オリンピック不況+大量移入した外国人労働者によるリスクは未知数です。目先の労働力欲しさに日本は「時限爆弾」を抱え込んしまった印象です。低賃金の固定化など問題は山積みで我が国の労働環境を左右しかねません。





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