
2019年3月27日(水)。安倍晋三は同日の「参議院予算委員会」で「旧民主党政権」の批判を展開しました。今回槍玉に挙げたのは同政権の目玉政策として導入した「子ども手当」です。曰く「あの頃『愚か者』と考えていた人は多いのではないか」「率直に言って私もその一人だ」と述べました。安倍晋三は今年2月の党大会で「あの悪夢のような民主党政権」と発言して物議を醸しています。
■首相また旧民主党政権批判、子ども手当巡り「あの頃、愚か者と考えていた人は多いのでは」
https://mainichi.jp/articles/20190327/k00/00m/010/284000c
毎日新聞 2019年3月27日 19時35分(最終更新3月28日08時27分)
安倍晋三首相は27日の参院予算委員会で、旧民主党政権(2009~12年)が導入した子ども手当について「あの頃、愚か者と考えていた人は多いのではないか。率直に言って私もその一人だ」と述べた。首相は2月の自民党大会で「あの悪夢のような民主党政権」と述べて物議を醸したばかり。再び旧民主党批判をヒートアップさせた形で、野党の旧民主党出身者は反発している。
Twitterの反応!
チルドレンファーストを掲げ、初めて子育て支援を国の最重要政策として位置付けた「民主党の子ども手当」。当時は団塊ジュニアが出産、子育て世代。大きな政策効果が期待されていた。潰されていなければ、子どもの貧困も、少子化も今ほど深刻にはなっていなかったであろう。 https://t.co/fHeeGIZ5jo
— 参議院議員森ゆうこ (@moriyukogiin) 2019年3月27日
安倍首相「子ども手当は愚かだった」と民主党をまた批判したのか。
- 盛田隆二 (@roduct1954)2019/3/27
国民民主の田名部氏が反論したように、子ども手当を満額支給していれば、子どもの貧困や少子化問題は改善に向かった。所得制限付きの児童手当に戻した自公こそ愚か者だ。野党はその検証データを示せばいい。https://t.co/42AmEv20cJ
本当にみっともない男だよ、安倍は、愚か者はお前だよ。子ども手当はとてもいい制度だったと今でも思いますね、子育てには金がかかる、現金支給は間違えなく有効な手立てだ。それを寄ってたかって潰した、続けていれば今よりは少しはマシな兆しが見えていたと思いますよ。https://t.co/23FtAHhlHo
- 大下賢一郎 (@emuchiman)2019/3/28
安倍の一つ覚え
- 桐谷育雄 (@iriyaikuo)2019/3/27
民主党攻撃。
子ども手当をつぶさなければ
少子化に歯止めがかかり
子どもの貧困はなかった。
安倍が貧富の差を拡大し
消費出来ない家庭を作った。
嘘(最高裁も認定)をついて民主党を攻撃した。
子ども手当を愚か者としか考えられない安倍こそ愚か者。https://t.co/lkQT8LQrOi
子ども手当はフランスの制度を参考に民主党政権が導入したものなのです。安倍首相はフランス政府の人たちも「愚か者」と考えているのでしょうか。お考えを伺いたいです。
- なうちゃん (@auchan0626)2019/3/29
首相また旧民主党政権批判、子ども手当巡り 「あの頃、愚か者と考えていた人は多いのでは」 - 毎日新聞 https://t.co/a0pcAnObbX
自由党・森裕子氏は大激怒!
自由党の森裕子氏は「子ども手当を潰した自民党を許す事はできない」「丸川珠代さんは採決時に『愚か者』と言った」などと批判しました。安倍晋三はこれに対して「ファミリーバリュー(家族観)を否定してすべて社会化していく政策だった」「財政破綻を招くだけでなく子育てに対する考え方が基本的に違う」と述べました。森裕子氏は「今の答弁態度は信じられない」と反発を強めています。
また、同日の「参議院本会議」で国民民主党の田名部匡代氏は「子ども手当を満額支給していたら子どもの貧困や少子化問題はなかったかもしれない」「当時の言葉をそのままお返しする」「愚か者」と安倍晋三に切り返しました。子ども手当は2009年に誕生した旧民主党政権の目玉政策で「所得制限」を設けていません。しかし、2011年の民自公の3党合意で所得制限付きの「児童手当」に戻っています。
個人的に旧民主党政権を全面的に擁護する気はありません。只、安倍政権に比べてマシは部分は多く「子ども手当」もそのひとつです。財源に問題はあったものの田名部匡代氏の仰るように子ども手当の満額支給を続けていれば「子どもの貧困」は確実に減っていた筈です。
現実問題「子育て」はお金が掛かりますし「家族」だけで子育てできる人ばかりではありません。社会に頼れるようにしていく事はある意味で「健全」です。また、子育て世帯に現金支給する事で何故「家族観」の破壊に繫がるのか意味不明です。特定の家族観を押し付ける事こそ危険な発想です。安倍晋三の答弁は旧態依然とした「家族観」を述べるだけで「何故」の部分にまったく触れていません。旧民主党出身者の反発は当然です。




