
■安倍官邸の「FTAという言葉を使うな」圧力でNHKが過剰訂正!ペンス副大統領は「FTA」とツイートしたのに
https://lite-ra.com/2018/11/post-4370.html
LITERA(リテラ) 2018.11.15
アメリカとの交渉開始を合意した「新たな貿易協定」について、包括的なFTA(自由貿易協定)ではなく物品の関税引き下げに限った「TAG」(物品貿易協定)であると必死になって言い張りつづけている安倍首相。そんななか、13日、NHKである“事件”が起こった。
NHKの看板ニュース番組である『ニュース7』と『ニュースウオッチ9』では、「TAG=物品貿易協定」というテロップをデカデカと打ち出し、「自由で公正かつ互恵的な貿易のために最良の方法は2国間による貿易協定だ」というペンス副大統領の発言をピックアップ。さらに、「協定の交渉中はアメリカ側は自動車など関税引き上げ措置を発動しないことを確認した」という情報を強調したのだ。
Twitterの反応!
ニュースピークとダブルシンク。僕たちは今、オーウェルが想像した世界に生きている。メディアがこの状態になってしまったらどうしようもない。これはだめだよNHK。官邸の「FTAという言葉を使うな」圧力でNHKが過剰訂正! https://t.co/2ypbgBJI8v @litera_webさんから
- 森達也(映画監督・作家) (@oriTatsuyaInfo)2018/11/15
政権にとって不都合な事実を、公共放送が歪曲して報道する異常な瞬間を、私たちは目の当たりにしました。これは本当に恐ろしいことです。
- きづのぶお (@ucnag)2018/11/15
『安倍官邸の「FTAという言葉を使うな」圧力でNHKが過剰訂正! ペンス副大統領は「FTA」とツイートしたのに』 https://t.co/D2fcsw9Ttv
#拡散希望 #NHK #FTA
— くまだ でぶぞう (@karinoakaunt) 2018年11月13日
来日中のペンス副大統領が、日米間の貿易協定に関しFTAだと明言
通訳もその通りに伝えるも、すぐにNHKスタジオが訂正
TAGとかいう造語で大本営発表するのは止めて欲しい……
副大統領はご自身のTwitterアカウントでも「negotiations for a free-trade agreement」と発言してます pic.twitter.com/GpClP3WTkq
NHK「さっきの日米共同会見の同時通訳でペンス副大統領の発言を『FTA』と訳しましたが『二国間による貿易協定』の間違いでした。お詫びします」
— satoyuuiti (@satoyuuiti) 2018年11月13日
ペンス「FTA」
通訳「FTA」
NHK「FTAじゃないです。二国間による貿易協定です」
僕?????? pic.twitter.com/2IcRaR4Ch3
FTAだと副大統領が直々に述べているのに「FTAと言っていない!」とNHKに怒り狂う安倍官邸。しかも情けないのはNHKで、副大統領の「サービスが障壁」「サービス分野を含む」という発言は一切取り上げなかった。 ←敗走を転進と糊塗するのと同じ。すぐにボロが出る。 https://t.co/dcQmp2X7cS
- VOTUNE【アンチ前原誠司】 (@otune)2018/11/15
マイク・ペンス米国副大統領「新たな貿易協定は物品だけではなく『サービス分野』を含めたものになる」!
来日した米国のマイク・ペンス副大統領の発言の「同時通訳」を巡って「NHK」は安倍政権の圧力に屈した模様。11月13日(火)の日米共同記者発表。NHKはこの様子を同日正午の「NHKニュース」は時間を延長して生中継しました。しかし、後の「13時台のニュース」では「訂正」を出した上で過剰に「FTA(自由貿易協定)」ではなく「TAG(物品貿易協定)」である事を強調したのです。
NHKは「正午のニュースで安倍首相とペンス副大統領の共同声明が流れた際にペンス副大統領の同時通訳で『2国間による貿易協定』を『FTA』と表現しましたがこれは誤りでした」と訂正しました。また、テロップで「×FTA・自由貿易協定」「○2国間による貿易協定」と打ち出しています。
マイク・ペンス副大統領は共同記者発表で「bilateral trade agreement(2国間の貿易協定)」と表現しました。確かにFTAとは言っていないものの殊更「TAG」である事をアピールした上で「協定の交渉中は米国側は自動車など関税引き上げ措置を発動しない事を確認した」との日本政府の「成果」を強調して伝えたのです。
NHKの看板ニュース番組の「ニュース7」と「ニュースウオッチ9」では「TAG」のテロップを打ち出して「自由で公正かつ互恵的な貿易の為に最良の方法は2国間による貿易協定だ」とのマイク・ペンス副大統領の発言をピックアップしました。LITERA(リテラ)の記事によれば、迅速な訂正報道の裏には同時通訳に激怒した「安倍政権の圧力」があったようです。
安倍晋三はこれまでドナルド・トランプ大統領と合意した「新たな貿易協定」について一貫して「物品の関税引き下げに限定」した「TAG」である事を強調しました。10月29日(月)に行われた衆議院本会議の代表質問では「サービス全般の自由化や幅広いルールまで盛り込む事は想定していません」「その意味でこれまで我が国が結んできた包括的なFTAとは異なるものだ」と述べています。
しかし、マイク・ペンス副大統領は今回の共同記者発表で「サービスの障壁」を問題視した上で「新たな貿易協定は物品だけではなく『サービス分野』を含めたものになる」と明言しました。当然「TAG」とは一言も発していません。前述の安倍晋三の説明と矛盾しています。尚、共同記者発表を伝えた米国のロイター通信の記事は「Vice President Pence pushes Japan for bilateral free trade agreement(ペンス副大統領が日本に2国間のFTAを要求)」と見出しを立てています。
先日お伝えしたようにマイク・ペンス副大統領は自身のTwitterで新たな2国間の自由貿易協定に関して「a Free Trade Agreement」と明言しました。メリット・デメリット以前に重要なのは「FTA」と「TAG」はまったく「別物」である事です。現状「TAG」なる言葉には何の実態もありません。公共放送に圧力を掛けた(と言われる)安倍政権。圧力に屈して国民を欺くNHK。戦時中の「大本営発表」そのものです。





- ジャンル:政治・経済
- テーマ:日本を正常な国に戻したい