
■「参院6増」成立 自民、究極の党利党略
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/210045
北海道新聞 どうしん電子版 2018/07/19 05:05
参院の「1票の格差」是正に向け定数を人口の多い埼玉選挙区で2増し、比例代表も4増やす自民党提出の改正公選法が、きのうの衆院本会議で自民、公明両党の賛成多数により可決、成立した。
定数増は沖縄の本土復帰を控えた1970年に2増して以来で、248となる。比例には、政党が事前に当選順位を決められる拘束名簿式の「特定枠」を設けることができる。
自民党の狙いは2016年の選挙から合区となった「鳥取・島根」「徳島・高知」で、来年の参院選に出馬できなくなる現職2人を特定枠で救済することにある。
民主主義の基盤を成す選挙制度で、党利党略に塗り固められた法案を審議も尽くさず数の力でごり押しした。憲政史に汚点を残す暴挙であり、政党による議席の私物化だと言われてもやむを得まい。
■クローズアップ2018:「参院6増」成立 自民、露骨な党利党略 選挙制度改革、18年前と同じゴリ押し
https://mainichi.jp/articles/20180719/ddm/003/010/071000c
毎日新聞 2018年7月19日 東京朝刊
参院定数を6増する改正公職選挙法が成立した。国会議員を増やすことに慎重な議論を欠き、比例代表をいっそう複雑にする今回の法改正。自民党が「党利党略」に基づき、比例に現行の非拘束名簿式を導入した2000年と同様のごり押しが繰り返された。一方、「1票の格差」が当面縮小する見通しになったことで、自民が掲げる参院「合区」解消の憲法改正案は、実現がさらに遠のいた形だ。
Twitterの反応!
とうとう…。つまりこれは、自民党の都合で選挙制度なんかどうとでもいじくれるということ。誰が何といおうが、まったくの独裁国家じゃないか。→参院6増が成立、与党強行=比例に特定枠、来夏適用(時事通信) - Yahoo!ニュース https://t.co/4smcfHdPQJ @YahooNewsTopics
- 鈴木 耕 (@ou_1970)2018/7/18
選挙制度を与党の都合で一方的に変える。安倍政権の傲慢さもここまで来たかという暴挙だ。ふつうなら来夏の参院選でしっぺ返しを食らう。でもそうはならないと高をくくっているのだ。有権者をなめきっているのだ。自民党は勝ちすぎた。一票一票で政治を浄化させるしかない。https://t.co/y65u5Z7X5d
- 鮫島浩 (@amejimaH)2018/7/18
https://t.co/G7ae4kz2Fb
- Dr.サキ (@Kyuji)2018/7/18
参院6増法が自・公両党の賛成多数により可決、成立した。
直近の世論調査では
6増法案に
反対→56%、賛成→24%だった。
自民支持層でも
反対46%、賛成→36%。
公明支持層でも
反対→57%、賛成→18%。
毎年人口が減少しているのに、なぜ参院議員を増やすのか納得できない。
大災害時に、議員定数をするのは、人命よりも大切なのか。
— 加勢 仁 (@kase_jin) 2018年7月18日
大災害時に、カジノ法案を審議するのは。人命より大切なのか。
大災害時に、仲間内で飲み会を開くことは、人命より大切なのか。
腐臭ゴミは、アレを持ち上げるので精一杯か。
参議院の定数6増法が成立(18/07/18) https://t.co/vqTRLvTSPN
党議拘束で逆らえなかっただけなのに「名誉なブーイングだと思います」とか得意顔で言っちゃう、なんてゆーか、ちょっとダサくて、ぽかーんってなっちゃうんだよね、進次郎ってさ
- 子供が見てますよっ (@awkeyepiercejp)2018/7/18
賛成票の小泉進次郎氏に野党ブーイング 参院6増案 https://t.co/CJNNIm8uXL @nikkansportsさんから
参議院議員の定数は248議席に!
12434氏に頂いた情報。参議院の議員定数を「6増」する「公職選挙法改正案」は7月18日(水)の衆議院本会議で可決・成立しました。自公両党は賛成。立憲民主党など野党6党は反対。普段は与党のアシストに徹している「日本維新の会」及び「希望の党」も今回は反対に回りました。前代未聞の拙速な国会運営で選挙制度は大きく変えられてしまったのです。
同法改正案は「徳島・高知」及び「鳥取・島根」の選挙区で「合区」を維持した上で「候補者を擁立できなかった県の候補者」を「比例代表」の「拘束名簿式」の「特定枠」で救済する事を柱として定数を「4増」しました。議員1人当たりの有権者数の最も多い「埼玉」の選挙区は定数を「2増」しました。合計で「6議席」を増やす内容です。
2016年の参議院選挙で導入された合区に対する同党の不満は根強くあります。自民党は合区対象県で選挙区に擁立できなかった県の候補者を特定枠に登載する方針です。2019年の参議院選挙では合区対象県すべてで自民党の現職議員は改選期を迎えます。所謂「一票の格差」の是正を建前にした「自民党の自民党による自民党の為の救済策」です。
国民民主党の玉木雄一郎共同代表「豪雨災害で本当に苦しんでいる方がいる中で自民党の自民党による自民党のための6増法案など許される訳がありません」とコメントしました。議員定数を増やす事については与党内にも異論があるようです。自民党の船田元は自身のFBで「選挙制度はすべての政党や候補者にとって共通の土俵作りだが今回は多くの政党が反対する中での採決で拙速のそしりを免れない」「理由の如何を問わず定数増は国民に理解されない」と投稿しました。同氏は党執行部に衆議院議員総会長の辞任願を提出した上で採決は棄権しています。
■参院6増案 小泉進次郎氏賛成票に名誉なブーイング
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201807190000247.html
日刊スポーツ 2018年7月19日8時51分
比例代表の一部の「特定枠」は、合区対象県で選挙区に出馬できない自民党候補の「救済枠」で、野党は「自民党の党利党略」と批判。そこで、国会改革への議論を主導する自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長の対応に注目が集まったが、進次郎氏は党の決定に従って賛成票を投じ、立憲民主党など野党は「え~」とブーイングを飛ばした。
尚、当初は反対していた小泉進次郎は賛成票を投じました。曰く「自民党内の多くの議員がいろんな思いを持っている」「議院内閣制の中で党の決定と個人の思い」「そういう中での葛藤は常にある」「改めて国会改革をしなければならない」「決意を新たにする意味での賛成票だ」と述べました。野党のブーイングに関しては「光栄ですね」「いろんな議員が賛成票を投じた中で私だけにブーイングというのは名誉なブーイングだと思います」と意味不明なコメントを残しています。
渡辺輝人弁護士によれば動機は党利党略ではあるものの今回の法改正は場合によっては「野党」に有利に働く可能性もあるそうです。しかし「民主主義」の基盤を成す「選挙制度」で党利党略に塗り固められた法案の審議を強行した事は徹底的に批判するべきです。また「平成30年7月豪雨」のドサクサでゴリ押しした事は絶対に許してはなりません。




