
■鹿児島・警官取り押さえ男性死亡:警察官による制圧死 撮影したTBS、映像を放送せず
https://mainichi.jp/articles/20180705/ddm/004/040/020000c
毎日新聞 2018年7月5日 東京朝刊
鹿児島市で2013年、会社員男性が鹿児島県警の警察官に取り押さえられた際、死亡する事件があった。業務上過失致死罪で2人の警察官が有罪判決を受けたが、事件は警察に密着取材するTBSテレビの番組の撮影中に起きていた。事件の一部始終は制作スタッフが撮影。この映像を県警が押収していた。TBSは映像を放送しておらず、押収に対する抗議もしていない。報道機関としての対応を疑問視する声が出ている。【川名壮志】
■「抗議した制作会社に助言」映像押収問題でTBS説明
https://www.asahi.com/articles/ASL7C6RHHL7CUCLV00R.html
朝日新聞デジタル 2018年7月11日 22時55分
鹿児島市で2013年、警察官に取り押さえられた男性が死亡した事件の一部始終を撮影していた制作会社の映像が鹿児島県警に渡った問題で、番組制作を発注したTBSは11日、制作会社が当時県警に抗議したことを明らかにした。同局広報部は「映像の著作権や所有権が制作会社にあるため、TBSとしては法的な助言などを行い、制作会社をサポートする形を取った」と説明。TBSからは抗議しなかったという。
Twitterの反応!
テレビの警察密着番組は、警察の広報番組であって、報道機関としての役割は放棄した、と見られても仕方ないTBSの対応 →鹿児島・警官取り押さえ男性死亡:警察官による制圧死 撮影したTBS、映像を放送せず - 毎日新聞 https://t.co/hYm8SAtjah
- Shoko Egawa (@mneris84)2018/7/5
喧嘩の通報で駆け付けた警察官が、路上で男性を取り押さえた際、胸部を圧迫して死亡させた事件。
- 盛田隆二 (@roduct1954)2018/7/6
実はTV番組「密着警察24時」の撮影中に起きたが、TBSは放送せず県警の映像押収に抗議もしなかった。警察の隠蔽体質と報道の役割について考えさせられるが、遺族は怒り心頭だろうhttps://t.co/uXG4EcqQDq
「息子が命を奪われた現場にテレビのスタッフがいたと知って驚いた。なぜその映像を報道しないのか」
- 森達也(映画監督・作家) (@oriTatsuyaInfo)2018/7/5
映画『A』で、なぜ警官たちは撮影されていることを知りながら不当逮捕を行ったのか。オウムに対する警察の不当行為は報道しないことが通例になっていたことは後で知る。https://t.co/vnxdCAmJMK
『警察官による制圧死 撮影したTBS、映像を放送せず』
- きむらとも (@imuratomo)2018/7/5
●警察権力による暴力
●加害者である警察側が映像を押収することによる証拠隠蔽
●真実の報道よりエンタメシフトの番組
●視聴率至上主義のTV側と警察の馴れ合い
この事件、恐ろしく重大な問題だらけだ。要追及だ。https://t.co/UisY0uuQv3
警官取り押さえ男性死亡:警察官による制圧死 撮影したTBS、映像を放送せず - 毎日新聞 https://t.co/9bxqUXRtRN
- 牟田口廉也(fake)空腹実現党総裁 (@enya_mutaguchi)2018/7/5
警察密着番組が警察に不都合な場面を撮っても、番組自体が警察の提灯持ちなので闇に葬られるという話。森達也の映画撮影を密着取材と勘違いして、安心して転び公妨したケースとダブる
警察権力の暴力をスルーした報道機関!
鹿児島県鹿児島市の所謂「制圧死」事件。事件は密着取材をする「TBSテレビ」の「密着警察24時」の撮影中に起きていた模様。制作会社のスタッフは一部始終を撮影していたものの映像は鹿児島県警に押収されました。TBSテレビは問題の映像を「番組の趣旨にそぐわない」として放送しておらず押収に対する抗議もしていなかったそうです。
事件発生は2013年11月24日(日)未明。同市の繁華街・天文館で酔っ払っていた会社員男性(当時42歳)は運転代行車の運転手と喧嘩。通報を受けて駆け付けた警察官は十数人。うつ伏せに押さえ込まれた会社員男性は間もなく死亡。死因は「胸腹部圧迫」による「低酸素脳症」と認定されました。会社員男性の両親は「特別公務員暴行陵虐致死罪」で告訴。約1年後に鹿児島県警は男性巡査長(37歳)と男性巡査(34歳)を「業務上過失致死」の疑いで書類送検。それぞれに「罰金30万円」を言い渡しています。
問題の映像を基に作られた音声データは死亡した会社員男性の声などを記録しています。鹿児島県を相手取って遺族の起こした「国家賠償請求訴訟」で証拠として採用されました。放送局の取材映像を捜査資料として利用する事は「取材源の秘匿」及び「報道の自由」の観点で問題視されています。テレビ局各局は「報道の客観性や公平性が損なわれる恐れがある」「取材した映像は原則として放送目的でのみ使用する」と取り扱いには注意を払っているようです。
警察権力の暴力について大手テレビ局はまったく報じていません。制圧死事件を起こした当事者である警察に貴重な映像を無条件で渡した上に今まで「だんまり」を決め込んでいたTBSテレビに対して報道機関としての姿勢を疑問視する声が上がっています。




