【働かせ方改革】参議院本会議「働き方改革関連法案」及び「TPP協定関連法案」を可決・成立!高度プロフェッショナル制度は事実上の強行採決!

■働き方改革法が成立 参院本会議 TPP関連法も
https://www.asahi.com/articles/ASL6Y32Z2L6YUTFK007.html
朝日新聞デジタル 2018年6月29日 12時04分
安倍政権が今国会の最重要法案としてきた働き方改革関連法が、29日の参院本会議で自民、公明両党と日本維新の会などの賛成多数で可決、成立した。国民民主党、立憲民主党、共産党などは反対した。また、米国を除く11カ国による環太平洋経済連携協定(TPP11)の関連法も、参院本会議で与党などの賛成多数で成立した。
Twitterの反応!
8本もの法案を1つに束ねた働き方関連法案は、たった36時間の審議で裁決されてしまいました。
- 蓮舫・立憲民主党 (@enho_sha)2018/6/29
長時間労働を促す恐れの高い法案です。40箇所以上もの大切なことが政省令に委ねられ、政府判断で中身を変えられる法案です。審議時間にも法案にも反対です。https://t.co/3S5KlkuJEs
「働き方改革」法が成立=TPP11関連も―参院(時事通信) https://t.co/qOtDUpGw3d 「働き方改革」ではなく「働かせ改悪」法が成立しました。遺影をかかげた遺族たちが傍聴席にいるなかで、財界の要求を聞き入れた安倍政権の暴挙がまたもや強行されたのです。政権を変えなければなりません。
- 有田芳生 (@ritayoshifu)2018/6/29
先程、本会議で「働き方改革関連法」が押し通された。
- 吉良よし子 (@irayoshiko)2018/6/29
4年前の2014年6月、全会一致で成立した過労死防止法に反する悪法が同じ議場で成立するなんて。
賛成討論に立った自民党議員は傍聴席にいた過労死家族の会の皆さんの方に目もむけず。当事者に顔向けできない法を通した自公維は恥を知るべき!
先ほど残念ながら、高度プロフェショナル法案を含む働き方改革一括法案が成立。高プロが作動しないように、また、監視していく必要があります。また、今ある企画業務型裁量労働制で働く7万人以上の人たちの実態調査もまだ明らかではありません。働く人たちの労働条件のためにさらに頑張っていきます。
- 福島みずほ (@izuhofukushima)2018/6/29
W杯に夢中の世間が政治の監視を怠ってきた結果、今日の参議院で「働き方改革」法案が通過し、一部の労働者に対する所謂「サービス残業」が犯罪行為から合法になりました。当該制度について、竹中平蔵は「対象をもっと増やす」とし、経団連は既に年収400万円までの引き下げを求めています。 pic.twitter.com/CfLMrlM5Z6
— 異邦人 (@Beriozka1917) 2018年6月29日
2019年4月より順次施行!
所謂「高度プロフェッショナル制度」を含めた「働き方改革関連法案」は本日6月29日(金)の参議院本会議で可決・成立しました。賛成165票。反対70票。数多の悪法と同じく「自民党」「公明党」「日本維新の会」「希望の党」など賛成多数です。立憲民主党など野党6党は反対。参議院厚生労働委員会の採決に賛成した国民民主党は反対に回った模様。安倍晋三は「これからも働く人々の目線に立って改革を進めていきたい」「もちろん国会で様々なご議論があったがこれを受け止めながらそういう視点に立って改革を進めていきたい」と述べています。
働き方改革関連法案は「残業時間」に「罰則付きの上限規制」を設ける一方で「高所得」の一部「専門職」を労働時間の規制外に置く「高度プロフェッショナル制度」の導入を柱としています。8つの労働法規の改正を1つに束ねたパッケージ法案で「規制の強化」と「緩和」の要素を抱き合わせにした形です。
性質の異なる法律の改正を一括で審議した無責任な政府・与党の手法に憤りを禁じ得ません。参院厚生労働委員会は「省令で定める高度プロフェッショナル制度の対象業務の明確化」などを政府に求める「47項目」の「附帯決議」を付けました。異常な数の附帯決議は欠陥法案である事を示しています。
労働者への死刑宣告!
前述の「高度プロフェッショナル制度」に関して野党は「長時間労働を助長し過労死を増やす」として削除を求めていたものの与党は応じませんでした。また「残業時間の罰則付きの上限規制」は最長で「月100時間未満」「複数月の平均で80時間」とする「過労死ライン」の上限を超えているものの見直しはされていません。労働者目線で最大の懸念材料はこの2点です。
数少ない評価部分は?
労働者目線で見れば「正社員」と「非正規労働者」の「待遇格差」の改善を図る「同一労働同一賃金」は要注目の制度です。また、当初予定していた「裁量労働制の適用業種拡大」は厚生労働省の調査・作成したデータに捏造部分が見つかった件で削除されています。尚、現行の制度について「長時間労働を助長している」との批判は多く「労働者の健康確保」に向けて「企業」に「勤務時間の把握」を義務付ける事を法案に盛り込みました。この2点は評価できます。
労働者目線の政党を支持せよ!
全国過労死を考える家族の会の寺西笑子代表は「高度プロフェッショナル制度は本日成立してしまいました」「本当にこのような制度で過労死すれば国は責任を取るのでしょうか?」とコメントしました。表向きは「自由な働き方で成果を上げる」を強調しています。しかし、安倍晋三自身で口を滑らせたように高度プロフェッショナル制度などは経団連・財界の要望で導入したものです。将来的な改悪はほぼ確定なので「労働者目線の政党」の議席を伸ばさなければなりません。働き方改革関連法案は2019年4月以降に順次施行の予定です。
TPP協定の国内手続き完了!
米国を除いた11カ国で参加する「TPP協定(環太平洋戦略的経済連携協定)」の「関連法案」も同日の参議院本会議で採決を行いました。此方も同じく「自民党」「公明党」「日本維新の会」「希望の党」など賛成多数で可決・成立しています。政府・与党が今国会の最重要法案に位置付けた「働き方改革関連法案」の成立で7月22日(日)まで延長した今国会の焦点はカジノを含めた「統合型リゾート(IR)実施法案」に移ります。



