
■知的財産戦略本部会合・犯罪対策閣僚会議 議事次第
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/180413/gijisidai.html
首相官邸 官邸大会議室 平成30年4月13日(金)
■海賊サイトブロッキング、対象は「漫画村」「Anitube」「Miomio」の3サイト 法整備に伴い“静止画ダウンロード違法化”も視野に
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1804/13/news091.html
ねとらぼ 2018年04月13日 13時48分 公開
今後は海賊版サイトだけでなく、違法アップロードコンテンツへと誘導する「リーチサイト」への法的措置も視野に入れつつ、すみやかに法制度の整備に向けて検討を行うとのこと。また現状では合法とされている、「静止画(書籍)のダウンロード」の違法化も論点として挙げられています(※)。
※2010年の「ダウンロード違法化」では、音楽・映像のみ対象となっており、現状では静止画の閲覧やダウンロード自体は違法にならない(関連記事)
Twitterの反応!
海賊サイトブロッキング、対象は「漫画村」「Anitube」「Miomio」の3サイト 法整備に伴い“静止画ダウンロード違法化”も視野に https://t.co/K9wV4Z63dc 静止画のDL違法化はやりすぎだ。それをやるならフェアユースが必須。画像掲示板やツイッターにありがちなネタコラですらDLできなくなる。
- 高村武義 (@k_takamura)2018/4/13
来たぞ来たぞ。Windowsが自動生成する画像キャッシュファイルを証拠に逮捕できるという警察の夢がかなうぞ。
- いりじうむ192 (@rid192)2018/4/13
海賊サイトブロッキング、対象は「漫画村」「Anitube」「Miomio」の3サイト 法整備に伴い“静止画ダウンロード違法化”も視野に - ねとらぼ https://t.co/ZkbEAshAwn @itm_nlabさんから
漫画村やら違法動画サイトがブロッキングされる事になってざまあって言ってる人が多くてそれは当然なんだけど、それに関連して静止画の違法ダウンロードの罰則化が検討されてることをアニメアイコンの人が知らずに他人事みたいに言ってるのはどうかと思う
- ねこにゃん (@ontan3210)2018/4/13
2020年から来たんだけど
- エヌユル (@caq)2018/4/13
静止画ダウンロード違法化推進でふたば☆ちゃんねるがブロッキングされて
一方Twitterは政府関係者が利用しているためブロッキングされなかった
そこで怒り狂ったマジスタンスがTwitterに漫画を投稿しまくって
Twitterが機械学習で線画の投稿を全てブロックするようになった
著作権法に違反しているサイトを憲法違反を犯してブロックしていいのか?的な議論があるようですが、電話もろくに普及なかった時代に作られた憲法でインターネットを縛れるわけがない。まともな仕事をしてこなかった国会の責任はとても大きいと思います。https://t.co/L6ezCPmidp @itm_nlabさんから
- ヤスダ@スマオペ (@martoperations)2018/4/15
憲法21条を無視した暴挙!
ACE-MAN氏に頂いた情報。日本政府の「知的財産戦略本部会合・犯罪対策閣僚会議」は先日「海賊版サイト」の「ブロッキング」をISP業者に「自主的に実施する事」を促す決定をしました。多くの問題を孕んだ決定のドサクサに紛れて将来的に「リーチサイトに対する法的措置」及び「静止画(書籍)のダウンロードの違法化」を視野に入れている模様。特に後者は極めて危険で「暴挙」と言える内容です。
リンク先の「インターネット上の海賊版対策に関する進め方について(案)」によれば「2.リーチサイト関係の法制度整備」「著作権法上『みなし侵害行為』等として法的措置が可能である事を明確にするための手当」「3.その他論点となり得るもの」「その他論点となり得るもの」に「静止画(書籍)のダウンロードの違法化」と記しています。
リーチサイト関係の法制度整備!
リーチサイトは「著作権者の許可を得ずにインターネット上にアップロードされたコンテンツ(漫画など)」に利用者を誘導する為の「リンク集」です。日本最大級の海賊版リーチサイトと言われた「はるか夢の址(あと)」の摘発事件は記憶に新しいと思います。
著作権者の立場で考えれば全否定はできないものの「ブロッキング」と同じく「憲法21条」で定めた「通信の秘密」及び「検閲の禁止」に抵触する可能性は高く整合性は疑問です。線引きは困難で例えば「YouTube」にアップロードされた動画のリンクもアウトになりかねません。
静止画(書籍)のダウンロードの違法化!
一応「書籍」と限定的に書かれているものの上記のリーチサイト以上に線引きは困難です。例えば「Pixiv」のような「イラスト投稿系SNSに投稿された作品」や「同人誌」など「二次創作」は対象になるか否かなど疑問は尽きません。インターネット上には「著作権フリーではあるもののサイト閉鎖やURL変更で証明不可能になった作品」は山のようにあります。
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)で危惧されている「著作権侵害の非親告罪化」と同じく「インターネット」の接続する事自体を違法にしかねません。児童買春・児童ポルノ禁止法の改正議論で指摘された「キャッシュ」の扱いを含めて表現規制反対クラスタには説明不要の危険性です。表現規制案としては「憲法改正」に匹敵するインパクトです。
更に「まとめサイト」や「個人のブログ」などで「画像」を使用するケースは少なくありません。当ブログもそのひとつです。悪意の第3者による通報などで事実上の「表現/言論統制法」として機能する危険性を孕んでいます。線引きいかんに関わらずこれは確実に葬らなければなりません。
これらは早ければ来年2019年の通常国会で法案提出を目指しています。まずは「静止画(書籍)のダウンロードの違法化」に「断固反対」をアピールしなければなりません。妥協を勝ち取って解決できる問題ではなく議論の余地はないです。尚、逆説的に静止画のダウンロードを違法化するのであればブロッキングは必要なくなります。明らかな過剰規制・・・。




