■神社本庁で内紛 内部告発の部長を懲戒解雇
http://bunshun.jp/articles/-/4109
文春オンライン 週刊文春 2017年9月21日号
全国8万社の神社を包括する宗教法人・神社本庁で、不動産売却を巡る問題を指摘していた部長が9月4日付で懲戒解雇されたことが週刊文春の取材でわかった。
神社本庁では、青山、中野、百合ヶ丘の職員宿舎が同じ不動産会社に売却されたが、いずれも即日に転売されていたことが発覚し、問題となっていた。
「2015年11月の百合ヶ丘の職員宿舎売却では、内規で競争入札と定められているが、『市場価格が変動するので緊急性がある』との理由で、随意契約となり、新宿区の不動産会社に決まった」(神社本庁関係者)
宿舎は1億8400万円で売却されたが、同じ日に都内の別の不動産会社に2億1240万円で転売。その後、さらに埼玉県内の不動産会社に約3億1000万円で転売された。短期間で約1億3000万円、7割も価格があがったことになる。
神社本庁内で、宿舎が格安で売却された経緯について、部長らが問題を指摘。神社本庁ナンバー2の熱田神宮宮司の下に調査委員会を発足させたが、真相解明にはいたらず、宮司は一身上の都合を理由に8月末に辞任した。
そして、問題を指摘した部長は、9月4日付で懲戒解雇され、別の部長も降格処分を受けた。2人は、訴訟の準備を進めているという。
神社本庁は、次のように回答した。
「職員宿舎の売却は、第三者による調査委員会で適法かつ不当ではなかったと報告されています。それ以外の点については内部のことでお答えすることはできません」
神社本庁は、神道政治連盟(神政連)を実動部隊として「日本会議」「美しい日本の憲法をつくる国民の会」などの安倍政権を支持する保守系の団体の活動を支えており、政治への影響も注目される。
週刊文春9月14日発売号では、神社本庁で大きな影響力を持つ神政連会長の存在などとあわせて、この問題を詳報している。
■神社本庁からの離脱運動加速
http://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/9b83ec6c500e665d7d6dbcf053e56c9f
代替案のための弁証法的空間 Dialectical Space for Alternatives 2017年09月06日
週刊ポストによれば、東京深川の富岡八幡宮が神社本庁からの離脱を決定し、全国の八幡宮の総本社である大分の宇佐神宮でも離脱の動きがあるとのこと。すばらしい。(以下の記事参照)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170906-00000004-pseven-soci
いずれも人事をめぐるトラブルとのこと。神社本庁が、本庁の息のかかった天下り宮司を押し付けようとしてきた結果である。より詳しくは、週刊ダイヤモンドの取材班の「神社本庁の『恐怖政治』の実態、地方の大神社で全面戦争も」という以下の記事にあった。読むと、まさに「恐怖政治」という表現が言い得て妙である。
http://diamond.jp/articles/-/134148
先にこのブログで、私の郷里の保守系の元県議会議員さんの、次の言葉を紹介した。
「神社は本来、氏子のもんだ。それが日本会議に乗っ取られとる!」
氏子が選んだ宮司を、神社本庁(∈日本会議)が介入して変えさせているのであるから、まさに地元の神社、氏子の神社が、地元とは縁もゆかりもない「日本会議に乗っ取られた」という表現も的外れではない。
八幡宮は、そもそも神仏習合の八幡大菩薩である。明治維新の神仏分離と廃仏毀釈によって、仏教的要素はすべて破壊され、その信仰形態も無理矢理に改変させられた。これを機に、全国に4万4000社あるという八幡様が一斉に神社本庁から離脱し、「国家神道」のくびきから逃れて、明治維新以前の本来のあるべき信仰形態を回復するのがよいのではないだろうか。
Twitterの反応!
そもそも、神社神道は地域土着宗教なのだから、神社本庁なんて中央組織が存在する事自体がおかしいのよ。それが原発立地予定地の宮司を勝手に解任して、電力会社に神社を売り払うなどしてきたのよ。
- LN BB-45 (@B45_Colorado)2017/9/6
ネコババ神社本庁など神道者にとって愚劣きわまりない腐敗物でしかないのよ。
宇佐神宮が神社本庁から離脱の動きだそうだが、是非離脱して欲しい。
- LN BB-45 (@B45_Colorado)2017/9/6
八幡宮が一斉離脱すれば、神社本庁は財政的に崩壊する。
国を破滅に導く邪陰集団、神社本庁など、平成のご神託で滅してしまえ。
- LN BB-45 (@B45_Colorado)2017/9/6
良くも悪くも日本の伝統を守ってる組織なんですな神社本庁。https://t.co/1gFT4F8yGg
- あいの@いのりまち (@latypus_icoyan)2017/9/13
神社本庁で内紛 内部告発の部長を懲戒解雇
『神社本庁』といえば、あの『日本会議』や『美しい日本の憲法をつくる国民の会』など、安倍政権を支えている右翼団体の母体。その『神社本庁』がうさん臭い不動産売買を行い、それを内部告発した人が懲戒解雇されたという。当然、検察の出番でしょうが、首相のご意向で黙して動かずかな?
- 酒井俊樹 (@oshikisakai)2017/9/13
安倍内閣の黒幕「神社本庁」の求心力低下で「憲法改正スケジュール」は軌道修正必須?
12434氏に頂いた情報。全国約8万社の神社を包括する宗教法人「神社本庁」で内紛勃発。週刊文春(2017年9月21日号)によれば不動産売却を巡るトラブルを指摘していた人物を9月4日(月)付で懲戒解雇していた模様。職員宿舎を1億8400万円で売却、同日に東京都内の別の不動産会社に2億1240万円で転売、さらに埼玉県内の不動産会社に約3億1000万円で転売、所謂「土地転がし」の疑惑です。尚、職員宿舎格安売却の経緯を問題視したもうひとりの人物は降格処分になっています。
神社本庁側は「職員宿舎の売却は第三者による調査委員会で適法かつ不当ではなかったと報告されています」「それ以外の点については内部の事でお答えすることはできません」と反論しました。懲戒処分になった2名は「訴訟」の準備を進めています。
また、週刊ポスト(2017年9月15日号)によれば神社本庁を離脱する神社は年々増えているそうです。石川県の氣多大社や京都府の梨木神社など有力神社を中心に2005年から10年間で214の神社が離脱。江戸三大祭である「深川八幡祭り」で知られる東京都の富岡八幡宮や大分県の宇佐神宮も神社本庁を離脱する方向で調整中です。政治色が強くなった事を懸念する声は根強くあります。
神社本庁は安倍政権を支える「日本会議」に所属するメンバーも多く強力な支持母体です。安倍晋三は神社本庁の政治団体「神道政治連盟国会議員懇談会」の会長です。安倍晋三からすれば神社本庁は憲法改正を草の根で広げる重要な支持基盤。しかし、氏子や参拝者が多く金銭的に余裕のある神社ほど神社本庁の管理を離れる傾向にあるようです。
神社本庁は長年「憲法改正」を推進していて昨年2016年は改憲派の民間団体と共に「美しい日本の憲法 を作る1000万人賛同者(ネットワーク)」を展開。全国の傘下神社の境内で約700万筆の署名を集めました。私個人は懐疑的ではあるものの神社本庁の求心力低下で有力神社の離脱が相次げば「憲法改正」に影響すると指摘されています。




