■安倍首相の求心力に影響も=都議選結果、政局を左右
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017062500232&g=pol
時事ドットコム 2017/06/25-14:19
7月2日投開票の東京都議選は、内閣支持率下落で苦境にあえぐ安倍政権にとって大きな試練となりそうだ。選挙結果によっては、安倍晋三首相の求心力低下につながりかねず、首相が描く衆院解散戦略や憲法改正スケジュールを左右する可能性もある。
都議選はこれまで、その後の国政選挙を占う先行指標となってきた。たとえば、宮沢内閣の不信任決議案可決に伴う衆院解散当日に告示された1993年6月の都議選。当時キャスターの小池百合子都知事も参画した日本新党が躍進し、自民党はその後の衆院選でも敗北。非自民連立政権の誕生により55年体制は終わりを迎えた。
2009年7月の都議選では、民主党が圧勝。同党は勢いを維持して直後の衆院選でも勝利し、自民党は再び政権から転落した。
今回の都議選で自民党が大きく議席を減らすことになれば、党内にくすぶる「安倍1強」への不満が顕在化する事態も予想される。次期衆院選について、党内では来年12月の衆院議員任期満了に近い「秋ごろ」との見方が強いが、「追い込まれ解散」の色彩を帯びる可能性もあり、首相は難しい判断を迫られる。
改憲シナリオにも狂いが生じかねない。首相は24日に自民党の改憲案を今秋に予想される臨時国会に提出する考えを表明したが、参院ベテランは「首相の求心力が低下すれば、改憲論議のスピードも落ちるかもしれない」との見方を示す。
一方、地域政党「都民ファーストの会」を率いる小池都知事と自民党の対決に埋没しがちな民進党では、早くも蓮舫代表の責任論がささやかれる。選挙後は同党内が混乱する可能性もある。都民ファーストが議席を拡大、小池氏が自らを支持する公明党などと都議会で安定基盤を築けば、将来の国政進出に再び関心が集まりそうだ。
東京都議会議員選挙の裏に憲法改正?
安倍内閣の支持率急落。東京都議会議員選挙の結果は安倍晋三の「求心力」の低下を繋がりかねません。政党別の支持率は依然として高い数字を保持しているものの「憲法改正2020年施行」を目指す「自民党」は危機感を募らせている模様。東京都議会の第一党維持に躍起になっています。
一方で東京都議会の過半数確保に現実味を帯びてきた地域政党「都民ファーストの会」を率いる小池百合子。日本新党⇒新進党⇒自由党を渡り歩いて自民党と対決してきました。自民党政権崩壊の切っ掛けを作って結果的に細川護煕氏の「政権交代」を後押ししています。
小池百合子の反乱は今回が初めてではありません。東京都議会議員選挙は衆議院選挙の前哨戦。統計的に東京都で破れた政党は大敗する事が多いです。小池百合子の真意は読み難く政治的スタンスに気になる点はあるものの「自民党」の力を削ぎ落とす事は大きな意味があります。
憲法改正に反対の有権者は「都民ファーストの会」に一票を投じる選択は悪くないと思います。只、重要なのは「政策」です。一強多弱の状態を是正しなければいけない理由は単純に自民党の「政策」なのです。しかし、小池百合子は昨年の東京都知事選挙の際に「東京都はアベノミクスの牽引役になるべきだ」と述べています。
仮に「都民ファーストの会」が東京都議会で第一党になったとして「アベノミクス」「憲法改正」「表現規制」等のストッパーになるか否かは甚だ疑問です。また、自民党と都民ファーストの会の両党に協力する公明党、第二与党である日本維新の会、彼等の動向に注意しなければなりません。東京都民は非常に難しい選択を迫られています。





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