■【全訳きました!】国連報告者が安倍首相に共謀罪法案を懸念する緊急書簡を送付
http://kosugihara.exblog.jp/23896599/
杉原こうじのブログ 2017年05月20日
国連プライバシー権に関する特別報告者であるジョセフ・ケナタッチ氏による、安倍首相への共謀罪法案を懸念する書簡送付の件について続報です。海渡雄一弁護士から、国連プライバシー特別報告者からの書簡の解説と全文訳が届きました。「拡散希望です。ブログやフェイスブックに転載自由です。私のFBにも掲載しました」とのことです。
■国連特別報告者 テロ等準備罪に関する日本政府への質問状(原文)
http://www.ohchr.org/Documents/Issues/Privacy/OL_JPN.pdf
Twitterの反応!
この書簡全文の翻訳と解説を私のFBに掲載しました。
- 海渡雄一 (@idkaido)2017/5/20
ご参照ください。https://t.co/XND3RAFdQP https://t.co/UM8Cbv6Qx1
今朝の東京新聞。
- 海渡雄一 (@idkaido)2017/5/20
強行採決を報ずる紙面の左側に、国連プライバシー権特別報告者から安部首相宛の書簡のことが掲載。
国連の条約批准のためが、政府の錦の御旗でした。その国連から、計画、準備行為、組織犯罪集団の定義が曖昧で、人権侵害の危険性を指摘されたのです。強行採決は止めるしかない! pic.twitter.com/lDHh8qoxzN
共謀罪の制定は、国連の条約批准のためが政府の錦の御旗でした。
- 海渡雄一 (@idkaido)2017/5/21
それに対して、同じ国連の人権理事会が選任した特別報告者から「待った!」がかかったのです。
23日にも予定されている衆院本会議での法案採決強行は延期し、国連の援助を受け入れて、立法作業を一からやり直すべきです。 https://t.co/EiPWOxcUEc
共謀罪に警鐘を鳴らしたジョセフ・ケナタッチ氏の書簡「全文」と「翻訳版」公開!
共謀罪の趣旨を盛り込んだテロ等組織犯罪準備罪を新設する組織的犯罪処罰法改正案に関して国連プライバシー権に関する特別報告者のジョセフ・ケナタッチ氏が日本政府に送った書簡の全文が公開されたのでご紹介しておきます。同時に海渡雄一弁護士等の翻訳でインターネット上(FB)に翻訳版が掲載されました。転載は自由なので今回は杉原こうじ氏のブログのリンクを貼っておきます。
詳細はリンク先参照(長文注意)。先日お伝えしたようにジョセフ・ケナタッチ氏は「プライバシーに関する権利と表現の自由への過度の制限につながる可能性がある」と懸念を示しています。また「何時でも国連から法案の改善の為に専門家を派遣する用意がある」と言及しています。
尚、ジョセフ・ケナタッチ氏は日本政府の「特別報告者の立場は独立した個人の資格で人権状況の調査報告を行う立場であり国連の立場を反映するものではない」とする逆ギレに対して「書簡は国連の所属として送ったもので個人的なものではない」と反論しています。
件の書簡の冒頭に「私は人権理事会の決議に基づいてプライバシーに関する権利の特別報告者としての私の権限の範囲においてこのお手紙を送ります」と書かれていて「国連」の「人権理事会」に複数の異論があった事を明らかにしています。
一歩間違えれば「内政干渉」なので国連は基本的に法案の中身に言及する事はありません。しかし、今回は組織として「日本の共謀罪は異常である」と警告文を送った事になります。明らかに異状事態なだけに共謀罪の危険性を表していると思います。表現規制反対派としては「国連特別報告者」の肩書は複雑ではあるもののこのチャンスを活かすべきです。




