■安倍首相の3年後の改憲方針に 自民ポスト安倍の岸田外相、石破幹事長など党内から慎重論
https://jp.sputniknews.com/japan/201705123628479/
Sputnik 日本 2017年05月12日 16:50
石破茂元幹事長は石破派会合で「議論を粗略にして改憲できるとは思っていない。勢いで憲法を改正していいはずは全くない」と強調し、自民党としてまとまった姿勢ができておらず、説明も足りていないことを指摘した。
岸田氏は岸田派会合で「15年の派閥研修会で『憲法9条を今すぐに改正することは考えない』と発言したが、その考えは変わっていない」とし、首相の発言と自分の見解の相違点を見極めたいと語った。
石破氏、岸田氏とも共にポスト安倍を狙う存在。拙速に意見集約を進めるべきではないなどとして慎重な対応が必要との認識を示した。
■岸田氏、9条改正考えぬ=公明幹部「民進の同意不可欠」
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017051100963&g=pol
時事ドットコム 2017/05/11-19:04
一方、公明党の漆原良夫中央幹事会長は11日の記者会見で、首相の発言について「唐突感がある」と指摘。改憲発議に当たっては「野党第1党の意見も十分しんしゃくしながら進めていくべきだ」と述べ、民進党の同意が不可欠との立場を示した。9条改正に関しては「まだあくまで私見の話だ。公明党内で議論する必要はない」と語った。
安倍晋三の「憲法改正は2020年」発言に疑問の声!
12434氏に頂いた情報。安倍晋三が「2020年の憲法改正を目指す」と明言した事に関して与党内に慎重論。これは5月3日(水)の憲法記念日に「憲法9条の1項及び2項を残しつつ自衛隊を名文で書き込む」と発言した事に端を発するものです。憲法改正そのものを否定する意見はなかったものの時期を明言した事に波紋が広がっているようです。
自民党の船田元憲法改正推進本部長は5月8日(月)のメールマガジン上で「国会での議論の行く末や期間を行政の長が規定する事に繋がりかねず野党の反発を招くのは必至だ」と述べて不信感を表明、石破茂元幹事長は石破派会合で「議論を粗略にして改憲できるとは思っていない」とした上で「勢いで憲法を改正していいはずは全くない」と強調しています。
また、岸田文雄外務大臣は5月11日(木)の岸田派会合で憲法9条を維持する考えを示しました。同氏は2015年の派閥研修会で「当面憲法9条改正は考えない」と発言した事に触れた上で「今現在その考えは変わっていない」と述べています。さらに、公明党の漆原良夫中央幹事会長は憲法改正の発議に関して「野党第1党の意見も十分斟酌しながら進めていくべきだ」と述べて「民進党」の同意が不可欠との立場を示しています。
憲法改正については自民党内部に「慎重に議論すべき」とする声があるようで「総理大臣として慎重な発言をするべきだ」と安倍晋三に疑問を投げ掛けています。当然、これは「有権者の批判を回避する為の発言」です。自民党内の意見が割れる事は基本的にあり得ません。時期が来れば無条件で全会一致で憲法改正に突き進むのは間違いないです。
ちなみに、公に安倍晋三をフォローしたのは現時点で菅義偉官房長官だけのようです。ポスト安倍晋三の座を巡る駆け引きなのは間違いありませんが・・・。
憲法改正阻止の絶対条件は「第二与党」の殲滅!
公明党の慎重論は要注目。同党の「一度は反対して寝返る」は御家芸なので信用は出来ません。しかし「憲法改正に慎重な政党を野党第一党に据える」のは非常に重要です。これは「日本維新の会」のような「第二与党」に議席を与えてしまえばすべて終わる事を意味しています。連立を組んでいる小政党の意見ではあるものの「与党側」からこのような発言が出た事は大きいと思います。




