■退位法案、名称に「陛下」記さず=政府が与野党に骨子提示
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017042601251&g=soc
時事ドットコム 2017/04/26-20:33
政府は26日、天皇陛下の退位を可能にする特例法案の骨子を、衆参両院の正副議長を通じて与野党各党に提示した。法案の名称は「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案」。政府は当初、対象が今の陛下一代限りであることを明確にするため、「天皇陛下の退位」とする考えだったが、特例法を先例にして将来的な退位制度化につなげたい民進党などに配慮し、「陛下」の文言を外した。
政府は5月19日に特例法案を閣議決定し、今国会での成立を目指す。これに先立ち、5月前半にも法案要綱を与野党に示す見通しだ。
天皇陛下の御意思に反する「特例法案」は今国会で成立の見通し!
天皇陛下の生前退位に関する特例法案に進展。与野党の協議の結果を反映した修正で「皇室典範」の「附則」を改正する文言に「この法律の特例として天皇の退位について定める特例法はこの法律と一体を成す」を明記しました。また、当初は無かった天皇陛下が「御気持ち」を表明した件に関しても明記する方針です。
最大の焦点だった特例法案の「天皇陛下」の表記は「陛下」を削除する事で与野党が合意したそうです。生前退位はあくまで「今上天皇個人の事情」である事を強調する為に「天皇陛下」と表記する方針を打ち出した政府・与党に民進党は反発していました。制度として表記する場合は「天皇」が正しいと思いますが・・・。
民進党の指摘を受けた結果ですけど素直に修正に応じたのは驚きです。この件に時間を掛けたくない政府・与党の思惑が見て取れます。今回の修正で天皇陛下の生前退位に関する特例法案の骨子が完成しました。政府は5月19日(金)に同法案を閣議決定する予定です。
民進党は大きな仕事をしました。しかし「皇室典範の改正」や「皇室のあり方の見直し」を求めている天皇陛下の御意思に反する特例法案に反対の声は多いです。与野党が同意したとはいえ今国会での成立は時間が掛かるかもしれません。世論の動向が気になります。




