■「わが闘争」の教材使用可能=政府答弁書
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017041401032&g=pol
時事ドットコム 2017/04/14-20:03
政府は14日の持ち回り閣議で、ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーの自伝的著書「わが闘争」の教材使用について、「教育基本法等の趣旨に従っていること等の留意事項を踏まえた有益適切なものである限り、校長や学校設置者の責任と判断で使用できる」とする答弁書を決定した。民進党の宮崎岳志氏の質問主意書に答えた。
答弁書では、「同書の一部を引用した教材を使用して、執筆当時の歴史的な背景を考察させる授業が行われている例がある」と紹介。その上で、「仮に人種に基づく差別を助長させる形で使用するならば、同法等の趣旨に合致せず、不適切であることは明らかだ」と指摘し、そうした指導があった場合は「所轄庁や設置者において厳正に対処すべきものだ」としている。
Twitterの反応!
「ナチスのした事にも良い事がある!」という考えは危険。
- マユリン (@bk01061)2017/4/15
「ユダヤ人は劣等民族だ!」というレイシズム思想がナチズム。それが、ユダヤ人への虐殺につながった。
最近では、ヒトラーの我が闘争も使用許可になるらしいが、「ナチスのした事には評価すべきとこもある!」という教育がされそう。
我が闘争はアーリア人優性思想の固まりだから、基本的に有色人種蔑視、こと有色人種の癖に列強ヅラする日本にはかなりの侮蔑が陳べられているのだけど、「日本語版」ではその下りはカットされているので、日本語版しか知らずに我が闘争を称えちゃう人は今も昔もいるのよね
- 海彌@冬眠中(なまけものフレンズ) (@_hibernant)2017/4/15
ドイツでも我が闘争を教材にすべきだという意見が教職員からも出ているが、それは反面教師として、二度と繰り返してはならない歴史だということを教えるべきという考えから。「教育基本法の趣旨に従っていれば」という日本政府の姿勢にはそんな積極的意味はない。
- mold (@autrea)2017/4/14
「わが闘争」の教材使用可能=政府答弁書(時事)https://t.co/pYmduaUYVt「政府は14日の持ち回り閣議で、ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーの自伝的著書「わが闘争」の教材使用について、『教育基本法等の趣旨に従っていること等の留意事項を踏まえた有益適切なものである限り
- 山崎 雅弘 (@as__yamazaki)2017/4/15
(続き)校長や学校設置者の責任と判断で使用できる』とする答弁書を決定した」海外メディアが安倍晋三政権に触れる際「ウルトラナショナリスト云々」という表現が既に定着した感があるが、「日本政府が『マイン・カンプ』を有益適切な形で学校教育に導入することを容認」するとは彼らも予想外だろう。 pic.twitter.com/VgrQbS23dH
- 山崎 雅弘 (@as__yamazaki)2017/4/15
ヒトラーの『わが闘争』には、既に反ユダヤ主義の思想が含まれており、それが最終的にはユダヤ人大量虐殺へと繋がった。そんな政治思想の書物を、学校教育の現場に持ち込んで「有益適切な形で」活用することが可能だと、安倍政権は閣議決定した。教育勅語擁護のための方便とはいえ、思慮がなさ過ぎる。 pic.twitter.com/RC293CBn2K
- 山崎 雅弘 (@as__yamazaki)2017/4/15
教育現場に「国粋主義」と「全体主義」の影!
4月14日(金)の持ち回り閣議。安倍政権はアドルフ・ヒトラーの著書である「我が闘争」を教材使用について「可能である」とした答弁書を閣議決定した模様。時事通信の記事によればこの答弁書には「教育基本法等の趣旨に従っている事等の留意事項を踏まえた有益適切なものである限って校長や学校設置者の責任と判断で使用できる」と書かれているそうです。
論理的には「教育勅語」とほぼ同じです。この「教育基本法等の趣旨に従っている」はお飾り程度の意味しかありません。人種差別を助長する部分を除けば許されるのか?。同書はこれまで部分的に使用された例はあるものの有益適切である事の判断基準がまったく不明です。問題は安倍政権は具体的にどのような使用を想定しているのかです。その先に「国粋主義」と「全体主義」の正当化があるのは想像に難しくありません。
ご存知のように「我が闘争」は「第二次世界大戦」の後に発禁扱いとなった国もある程扱いの難しい内容です。政治家であるアドルフ・ヒトラーの評価は賛否両論あっていいと思います。しかし、アドルフ・ヒトラーの価値観や政治的な目的などを記載したものを「教育現場」で使用するのは大問題です。節度を持った大人が読めば「反面教材」として捉える事は可能ですが・・・。教育現場で使用する=政府・与党の意図する形で子ども達に叩き込めるって事になります。この意味を真剣に考える必要があります。





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