■TPP承認議案と関連法案 参院特別委で可決
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161209/k10010800911000.html
NHK NEWS WEB 2016年12月9日 12時19分
TPP=環太平洋パートナーシップ協定の国会承認を求める議案と関連法案は参議院の特別委員会で採決が行われ、自民、公明両党と日本維新の会、日本のこころを大切にする党などの賛成多数で可決されました。議案と関連法案は午後開かれる参議院本会議でも可決され、承認・成立する運びです。
■TPPが承認、関連法が成立
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS09H2B_Z01C16A2000000/
日本経済新聞 2016年12月9日 14時21分
貿易と投資の自由化をめざすTPPの承認案は、安倍政権が今国会の最重要テーマに掲げてきた。米国はトランプ次期大統領が離脱方針を示しており、TPPの発効のメドはたっていない。日本政府は今回のTPP承認をテコに、米国へ早期批准を働きかける方針だ。
■TPP承認案・関連法案、参院特別委で可決
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20161209-OYT1T50081.html
読売新聞 2016年12月09日 12時13分
採決に先立つ締めくくり質疑で、安倍首相は「たとえ発効が不透明になったとしても、フェアで公正な経済圏をつくる意義を世界に発信することは大いに意味があることだ」とTPPを承認する意義を強調した。
政府・与党は当初、11月中にTPPと関連法案の承認、成立を目指したが、山本農相が失言を繰り返したことなどで与野党の対立が激化し、審議日程がずれ込んだ。承認案は11月10日に衆院通過しており、9日中に参院本会議で採決されなければ、憲法の規定で自然承認される。
ドナルド・トランプが公約を守ればTPP協定は消滅!
TPP協定の承認案&関連法案は本日12月9日(金)の参議院特別委員会と同日午後の参議院本会議で賛成多数で可決しました。自民党、公明党、日本維新の会、日本のこころを大切にする党は賛成。民進党や共産党などは審議不十分を理由に反対。これでTPP協定の承認案&関連法案は日本において正式に成立となります。承認案は百歩譲っていいとして「関連法案」までゴリ押ししたのは筋が通らないと思いますが・・・。
TPP協定は日本が輸入する農林水産品や工業製品など95%の品目で関税を撤廃、知的財産の保護、投資に関する紛争を解決する為の制度など幅広い分野の貿易や投資などに関するルールが定められています。また、関連法案は協定発効後「牛肉と豚肉の生産者が全体で赤字経営」になった場合に赤字額を補填する制度の拡充などが盛り込まれています。
米国のドナルド・トランプ次期大統領は来年1月20日に「TPP離脱」を宣言するそうです。TPP協定はGDPの合計が85%以上を占める6カ国以上の批准で発効する仕組みになっています。日本で承認案&関連法案を強行採決するだけでは発効しません。ドナルド・トランプが約束を守ればTPP協定そのものが消滅する可能性は高いです。今後は「FTA」「EPA」「RCEP」を含めて注視しなければなりません。
著作権侵害の非親告罪化について
表現規制反対クラスタは御心配の方も多いと思われるので書いておきます。今回、TPP協定の関連法案の成立で「著作権法」が改正されました。しかし、改正著作権法はTPP協定の発効時に施行されるそうです。インターネットの情報拡散やコミケ等への打撃が懸念されていた「著作権侵害の非親告罪化」はTPP協定が発効するまで効力を発揮しません。この点に関してはまだ抵抗する時間は残されています。




