■米国抜きの発効模索=豪や中南米が支持-TPP
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016112300228&g=int
時事ドットコム 2016年11月23日 15時58分
【シドニー時事】環太平洋連携協定(TPP)を、米国抜きで発効させるべきだとの意見が浮上している。トランプ次期大統領が離脱を明言したためで、署名12カ国のうち少なくとも4カ国が支持する意向だ。オーストラリアのチオボー貿易・投資相は23日、米国が離脱しても「多くの選択肢がある。協定を変更し、米国抜きで発効させるのも一案だ」と説明。将来的に中国が加わる可能性があるとの見解も示した。
ニュージーランドのキー首相も先週、「米国抜きはあり得ないシナリオでない」と認めた。試算によると、米国を除外しても日本など主要貿易相手国が含まれれば、TPP発効で想定した経済効果の3分の2程度は得られるという。ロイター通信によると、ペルーのフェレイロス貿易・観光相も「TPPの条項変更は可能だ」と同調。メキシコも支持した。一方、安倍晋三首相は「米国抜きでは意味がない」と反対している。
ビースター氏に頂いた情報。米国の次期大統領ドナルド・トランプがTPP離脱を表明した事でTPP交渉の参加国は「米国抜きのTPP」を模索しています。日本政府は「米国抜きでは意味がない」としてドナルド・トランプに考えの見直しを要請すると同時に他の参加国に協力を呼び掛ける方針です。
メキシコ、ニュージーランド、オーストラリア、ペルーの4カ国はこれを支持しています。メキシコのイルデフォンソ・グアハルド経済相の提案が現実になろうとしています。ニュージランドはすでに国内でTPP承認の手続きを終えているので日本政府にとっては都合のいい味方です。
御存知のように米国はTPP参加国GDPの全体の60%を占めています。TPPの発効条件は「6カ国以上」で「GDPの合計が全体の85%以上になる国が批准」です。参加12カ国で最も経済規模が大きい米国の議会が承認しなければ発効できません。事実上、日米両国の批准が絶対条件なのでこれを変更しない限りは新たなTPPを実現させるのは難しい筈です。常識的に考えれば一度リセットするべきだと思いますが・・・。




