■生前退位、賛否割れる=特例法・典範改正2段階論も―専門家の聴取開始・有識者会議
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161107-00000070-jij-pol
時事通信 2016年11月7日(月) 14時39分配信
天皇陛下の生前退位をめぐる政府の「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」は7日、首相官邸で3回目の会合を開き、関連分野の専門家からのヒアリングを開始した。
生前退位を認めるかどうかについて、同日意見を述べた5人のうち3人が高齢など一定の条件の下に容認、2人が反対の立場を表明。賛否が割れる形となった。容認論のうち2人は、特例法制定と皇室典範改正の2段階による法整備を主張した。
ヒアリングは3回に分けて行う予定で、初回の7日は皇室制度や歴史の専門家が主な対象。平川祐弘東大名誉教授(比較文化論)、古川隆久日大教授(近現代史)、ノンフィクション作家の保阪正康氏、大原康男国学院大名誉教授(宗教学)、所功京都産業大名誉教授(日本法制史)の5人が招かれた。
天皇陛下の生前退位について。政府の有識者会議が外部の専門家達にヒアリングを行った模様。ヒアリングの対象者は平川祐弘氏(東京大学名誉教授)(比較文化論)、古川隆久氏(日本大学教授)(近現代史)、保阪正康氏(ノンフィクション作家)、大原康男氏(國學院大學名誉教授)(宗教学)、所功氏(京都産業大名誉教授)(日本法制史)の5人です。賛否は真っ二つに割れたそうです。
古川隆久氏、保阪正康氏、所功氏の3名は天皇陛下の生前退位を容認、天皇陛下の御気持ちを尊重して「皇室典範の改正」を主張しました。平川祐弘氏と大原康男氏は否定的、前者は「憲法にない生前退位を示唆されたのはいかがなものか」と述べて生前退位の代案として「摂政の設置」を要望したようです。
天皇陛下御自身は「邪な気持ちで祈れば国に災いが起きる」として摂政には強く反対しています。件のビデオメッセージでも摂政の設置に懸念を表明しています。生前退位に関してはこれまでの専門家達の意見を総合して間もなく最終的な判断をする見通しです。
■第3回 天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議 議事次第
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koumu_keigen/dai3/gijisidai.html
首相官邸 政策会議 平成28年11月7日(月)
■第2回 天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議 議事次第
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koumu_keigen/dai2/gijisidai.html
首相官邸 政策会議 平成28年10月27日(木)
■第1回 天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議 議事次第
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koumu_keigen/dai1/gijisidai.html
首相官邸 政策会議 平成28年10月17日(月)
ちなみに、第2回目の会合ではいわゆる「三種の神器」が相続税の対象か否かを巡って議論が行われました。第1回目の会合の際に「三種の神器の相続税問題」が指摘されていたそうです。安倍政権の支援団体である「日本会議」に所属している櫻井よしこ(ジャーナリスト)らがヒアリングの対象者として参加していました。安倍政権が天皇陛下を政治利用しているのは明らかでこの有識者会議のメンバーは非常に偏っています。下手をすれば国民の反発を招く可能性があって「生前退位」がスムーズに進まなくなるかもしれません。




