■健康ゴールド免許・勤労者皆保険…小泉進次郎氏ら提言
http://www.asahi.com/articles/ASJBW00YVJBVUTFK020.html
朝日新聞デジタル 藤原慎一 2016年10月27日 05時07分
自民党の小泉進次郎・農林部会長ら若手議員が26日、2020年以降の社会保障改革のあり方について提言をまとめた。定期検診などで健康管理に努めた人を対象に、医療保険の自己負担を3割から2割に引き下げる「健康ゴールド免許」導入などの施策を打ち出した。
「人生100年時代の社会保障へ」と題した提言は、高齢化と人口減少が進む中、歳出を抑え、社会保障を維持させることに主眼を置いた。
企業に働く人が正規・非正規を問わず社会保険に加入できる「勤労者会社皆保険制度」の創設をうたった。年金の受給開始年齢の上限を現行の70歳からさらに引き上げ、働く高齢者にも保険料を納める側になってもらう「人生100年型年金」への移行を盛り込んだ。
解雇規制の緩和や、湿布薬やうがい薬の全額自己負担化などの施策も明記した。小泉氏は「一時的には痛みを伴う改革だとは思うが、ドイツでは財政健全化が達成され、欧州で盟主的な立ち位置を確立した。我々も見習う必要がある」と述べた。提言は27日の財政再建特命委員会で報告する。(藤原慎一)
小泉進次郎ら自民党の若手議員は「人生100年時代の社会保障へ」と題した提言をまとめました。年金制度の大幅な見直し等を要請しています。健康ゴールド免許と言えば聞こえは良いですけど朝日新聞の記事のタイトル詐欺、内容は「新自由主義」が色濃く反映された「自己責任論の制度化」です。
問題の提言によれば「年金の受給開始年齢の上限を現在の70歳から引き上げる」と同時に「働く高齢者も年金を給料から支払って納める対象」になるようです。高齢者からの年金保険料徴収は老後の生活を保障する制度の根幹を否定していると言っても過言ではありません。
さらに「解雇規制の緩和」と「一部薬の全額自己負担化」は社会保障と無関係でTPPを見据えた発言です。健康ゴールド免許の本当の狙いは「国民年金制度」と「国民皆保険」の解体です。国家が「努力が足りない」と見なせば重い医療費負担を強いるのは「社会保障」ではありません。
健康診断を受ける事さえままならない人達と金銭的に余裕があって健康管理ができる人達の格差が広がる事は火を見るより明らかです。この提言は次の衆議院選挙の公約に盛り込まれる予定です。自公政権の3分の2議席を削らなければ間違いなく実行されます。




