スクープ!! 安倍自民党が参院選で公選法違反の“誇大政党CM”放映をゴリ押し! 弁護士を使いテレビ局に圧力
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LITERA(リテラ) 2016.06.21
6月22日の参議院選挙公示日まであと1日、ここにきて、安倍政権と自民党が民放キー局に対し、とんでもない圧力をかけてきているという情報が飛び込んできた。
自民党は2014年末の衆院選で〈選挙時期における報道の公平中立ならびに公正の確保についてのお願い〉なる圧力文書を在京キー局に送りつけたが、今回は政党CMをめぐるものだ。この参院選で、自民党は明らかに公職選挙法違反の誇大な政党CMを放映させようと、テレビ局に弁護士まで送り込んでごり押しをしているというのだ。
始まりは5月末頃、自民党から今回の参院選に向けた政党CMの案が各局に提示されたことだった。ある民放関係者がこう語る。
「今回、自民党は放送局にあわせて、電通、ADK、I&Sという3つの広告代理店を使い分けているんですが、それぞれの代理店から、まずCMコンテが提示され、続いて完パケ映像が持ち込まれた。テレビ局では、考査部という部署がCMの内容を事前チェックするんですが、その内容には考査担当者も唖然としていました。こんな政党CMはこれまで見たことがない、明らかに公職選挙法にひっかかる、自民党は何を考えているのか、と」
選挙公示日になると、各政党が競うように流す政党CM。しかし、もともと公職選挙法では政見放送を除き、選挙運動にテレビを利用することはできないと規定されており、政党CMは通常の時期と同じ「選挙運動が目的でない政党の日常の政治活動」の広告でなくてはならない。
ところが、複数の証言によれば、自民党が各局に提示してきたのは、以下のような映像だった。
まず、青空を背景にして、自民党総裁・安倍晋三が登場し、カメラ目線でこう語り始める。
「日本はいま、前進しています」「雇用も、全国で大きく改善しています」
セリフにあわせ、画面にはテロップで大きく〈雇用100万人増加〉〈国民総所得36兆円増加〉〈有効求人倍率全都道府県で1倍超史上初〉〈賃上げ2%達成3年連続〉の文字。そして、安倍首相が「止めてはいけない、この流れを」というセリフを口にすると、同時に、先日の米オバマ大統領の広島訪問の模様が、2枚の写真で挿入される。
ひとつは安倍首相とオバマ大統領が、広島の平和記念公園の原爆死没者慰霊碑をバックに握手している姿。もうひとつは、同じく平和記念公園でオバマの隣で演説する、安倍首相の姿。
続いて、黒の背景に「前進か、後退か」という大きい白抜きの文字が書かれたテロップがインサートされる。
再び、青空の背景に戻り、最後は、カメラ目線で安倍首相が以下のような宣言を口にしてCMは締められる。
「停滞したあの時代に、後戻りさせてはならない」「私たちは結果を出していきます」「この道を。力強く、前へ。自民党」
たしかに、証言通りのCMが存在し、放映されたなら、明らかな公選法違反だ。まず、最大の問題は、オバマ大統領の広島訪問の写真を使っていること。そもそもオバマの広島訪問は、日本政府の外交の中で実現したことであり、自民党の活動ではない。また、これまでの政党CMでは、基本的に出演者はその政党の代表者のみとされてきた。自民党員でもなんでもないアメリカの大統領の画像を勝手に出すなんてありえないだろう。
自民党が民放キー局に対して圧力をかけていた事が判明。LITERA(リテラ)のスクープです。参議院選挙用のテレビCMに外交の政治利用に誇大広告、自民党は本気でこんなものを放映しようとしていたのです。いよいよ北朝鮮と大差が無くなってきました。詳しくはリンク先を御覧ください。必読です。
問題視されたのは「経済実績の数字」で政党の活動ではない上に「数字が恣意的で客観的ではない」という声が各局の上層部で揃って上がったそうです。さらに、オバマ大統領の広島訪問の映像、これは「日本政府の外交」の中で実現した事なので自民党の活動ではありません。自民党シンパのフジテレビや日本テレビも突き返したそうなので明らかにアウトな内容だったのは想像に難くないと思います。
フジテレビ関係者が「自民党が弁護士を連れてフジテレビに乗り込んできた」と証言するなどその圧力行為は度を超えていると言わざるを得ません。この記事が事実であれば明らかに「公職選挙法違反」です。只、弁護士を使って恫喝したのは上手く抜け道を用意していた証拠なので違法性を証明するのは極めて困難でしょうね・・・。
■実際のテレビCMは?
現在、流れているテレビCMではオバマ大統領の画像を使用しています。問題視された数字もほぼそのままです。この強権的な姿勢は非常に恐ろしいです。自民党が復権して移行、メディアに対する圧力は強まっています。テレビCMまでゴリ押したとすれば「公職選挙法違反」の可能性もゼロではありません。野党は徹底的に追及すべきです。




