安倍首相、増税延期を正式表明へ=同日選見送り-4野党、31日に不信任案提出
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016053000807&g=pol
時事通信 2016年5月30日 23時54分配信
安倍晋三首相は30日、東京都内のホテルで麻生太郎副総理兼財務相と約3時間会談し、2017年4月予定の消費税増税を19年10月まで2年半延期する方針について重ねて理解を求めた。麻生氏はこれを容認し、増税延期の場合、実施を主張していた参院選に合わせた衆院解散についても見送る首相方針を受け入れた。首相は、増税延期に慎重だった麻生氏が了承したことで、国会会期末の6月1日にも正式表明する。
これに先立ち、首相は自民、公明両党幹部と首相官邸で個別に会談し、増税延期方針を説明し、協力を要請。衆参同日選を見送ることも伝えた。自公両党は政権を支える立場から容認する方向で31日に意見集約を図る。首相は増税延期について、6月22日公示-7月10日投開票予定の参院選で信を問う方針で、30日の自民党役員会で「近日中に会見を開き、私から国民に直接説明する考えだ」と述べた。
公明党の山口那津男代表は首相との会談で、社会保障・税一体改革に関する旧民主、自民、公明3党合意や、首相が14年の衆院解散に際し「(次は)確実に実施する」と約束したことなどを挙げ、予定通りの引き上げが望ましいとの認識を示した。ただ、首相から再延期への「強い意向を感じた」と語った。
首相は、山口氏との会談の前後に、自民党の高村正彦副総裁や二階俊博総務会長らとも個別に会った。高村氏らは増税実施を主張する一方、二階氏は再延期を支持する考えを伝えた。自民党内の一部に異論が出たが、首相の意思は固いというのが与党側の受け止めで、最終的に受け入れる流れだ。自民党の二階派と鳩山邦夫元総務相のグループは30日、首相方針を支持することを確認した。
首相は自民党幹部との会談で、衆参同日選についても言及。二階氏はこの後の二階派会合で、首相から「同日選はやらない」と伝えられたことを明らかにした。
一方、民進、共産、社民、生活4党は30日、党首会談を国会内で開き、安倍内閣不信任決議案を31日に共同提出することを決めた。民進党の岡田克也代表は会談後、記者団に増税延期について「アベノミクスの失敗以外の何物でもない。内閣総辞職に値する」と批判した。与党は不信任案が提出されれば否決する方針。
ビースター氏に頂いた情報。消費税率10%への引き上げを巡る茶番劇が終結。消費増税は2019年10月まで2年半再び延期される方針、安倍晋三は与党幹部と調整を本格化、国会会期末の6月1日に正式表明される見通しです。意外な事に注目された「ダブル選挙」は見送られるようです。
政府・与党の支持率はオバマ大統領の広島訪問で大幅に上昇しました。消費税増税延期を支持する声は60%強。自民党としては絶好の機会だった筈です。ダブル選挙を見送った理由が分かりません。公明党に配慮したのかな?。安倍晋三の真意が気になります。
解散の口実にされる可能性があるので野党が提出する「内閣不信任決議案」は個人的に支持できません。報道の通りであればダブル選挙は無しで衆議院解散は秋頃になると思います。しかし、参議院選挙後に不意打ちで解散する可能性はあります。
これで与野党共に「消費税増税延期」を掲げて戦います。自民党の狙いは「TPP」や「憲法改正」から有権者の目を逸らす「争点隠し」である事は明らかです。この真の狙いに目を向けなければなりません。国民の生活を守りたいと考えている冷静な有権者は「民進」「生活」「共産」「社民」の4党に投票すべきです。内閣不信任決議案は踏み絵。賛同しなかった政党は事実上の「第二与党」です。




