TPP関連法案の今国会成立断念、与党が野党に伝達
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS26H47_W6A420C1PP8000/
日本経済新聞 2016/4/26 19:59
与野党は26日、国会内で幹事長・書記局長会談を開いた。自民党の谷垣禎一幹事長は環太平洋経済連携協定(TPP)承認案と関連法案について、今国会での成立を断念すると伝達。衆院で継続審議にしたうえで「次期国会で成立を図りたい」と述べた。与党は7月の参院選を見据え、6月1日までの今国会会期は延長しない方向だ。
【政治】TPP法案、今国会見送り 衆院継続審議へ 自公幹事長が確認
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201604/CK2016042502000228.html
東京新聞 2016年4月25日 夕刊
自民、公明両党の幹事長、国対委員長が二十五日、都内で会談し、衆院特別委員会で審議中の環太平洋連携協定(TPP)の承認案と関連法案について、今国会中の承認・成立を見送る方針を確認した。衆院で継続審議の手続きを行い、次の臨時国会で成立を目指すことで一致した。二十六日に与野党幹事長会談を開き、TPP承認案などの成立見送りについて合意する見通し。
自民党の佐藤勉国対委員長は二十五日の会談後、記者団に「TPPは今国会中に結論を出すのは難しい状態だ。成立は次期国会に委ねることで両党幹事長の了解をいただいた」と述べた。両幹事長からは、衆院選挙制度改革に伴う公職選挙法改正案などを念頭に、審議中の重要法案は今国会中の成立を目指すよう指示があったという。
4月26日の与野党幹事長・書記局長会談。自民党の谷垣禎一幹事長はTPPの承認案と関連法案について「今国会での成立を断念する」と野党に伝達した模様。油断は禁物ですがこれで先送りはほぼ確定です。会期末まで1カ月以上残して与党が重要法案の成立を諦めるのは異例だそうです。
熊本地震という予想外の大災害が起きました。さらに、米国の大統領候補の指名レースで「TPP賛成」を掲げて生き残ってる候補が1人もいない事を考えればこの流れは必然と言えるかもしれませんが・・・。
しかし「廃案」になった訳ではありません。衆議院で「継続審議」になったのはある意味で厄介です。今夏の参議院選挙の結果次第で日本国民の生活は大きく変わります。有権者全体の危機意識をさらに高めなければなりません。TPPを巡る攻防はまだまだ続きます。
今国会の会期は6月1日までです。参議院選挙があるので延長はありません。残り1カ月弱。東京新聞の記事では「衆議院選挙制度改革に伴う公職選挙法改正案などを念頭に~」と書かれてます。しかし、与党は「審議中の重要法案」を今国会中に成立させたい考えのようです。今後は「刑事司法改革関連法案」「ヘイトスピーチ規制法案」「年金制度改革関連法案」といった悪法に要注意です。出来る範囲で反対意見など宜しく御願いします。




