重要農産物、すべて譲歩=TPP審議で森山農水相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160419-00000166-jij-pol
時事通信 2016年4月19日(火) 21時45分配信
森山裕農林水産相は19日、衆院環太平洋連携協定(TPP)特別委員会の質疑で、日本がTPP交渉で「聖域」と位置付けたコメ、牛・豚肉など農産品重要5項目について、すべてで関税引き下げなどの見直しが必要となったとの認識を明らかにした。
重要5項目の「除外扱い」を求めた国会決議との整合性が改めて問われそうだ。民進党の玉木雄一郎氏への答弁。
関税には、国が年間輸入数量を定める国家貿易の関税(枠内税率)と、国家貿易の枠外で民間が輸入する際の関税(枠外税率)がある。森山農水相は19日午後の答弁で、重要5項目(関税分類594品目)の中で、関税を維持したのは単純合算で155品目と回答した。その上で、「(国家貿易の枠内だけでなく)枠外税率も変更を加えていないものがあったかなかったと言われれば、なかった」と語った。
この発言は、重要5項目の中に、関税の撤廃・削減の対象から外れた「無傷」のものが存在しないことを認めたものだ。
ビースター氏に頂いた情報。森山裕農水大臣は4月19日に行われたTPP特別委員会の質疑で、日本がTPP交渉で「聖域」と位置付けた「米」「牛」「豚肉」など農産品重要5項目について「すべてで関税引き下げなどの見直しが必要となった」と答弁しました。これは農産品重要5項目すべてに「譲歩」していた事になります。一部の週刊誌などで「土下座外交」と報じられていたのは正しかったようですね・・・。
TPPに「聖域」は存在しませんでした。これは自民党が2012年の衆議院選挙で掲げた公約に違反しています。国民に知らせないまま譲歩するのは論外です。これでは資料を黒塗りにするしかありません。さらに「除外」を求めた「国会決議」との整合性が問われます。野党は徹底的に追及すべきです。
質疑の様子はYouTubeで確認しました。森山裕農水大臣は、玉木雄一郎議員(民進党)の質問に答えられずにストップする場面が多々あります。御存知のように国会質疑は「プロレス」です。質問内容は事前に通告されているにも拘らず答えられなかった訳です。これは政府・与党にとって「不都合な真実」がさらに隠されている事を意味します。




