パロディーは摘発強化外 TPP備え文化審小委 著作権法改正へ
http://www.sankei.com/life/news/151111/lif1511110050-n1.html
[産経新聞 2015.11.11 20:43]
国の文化審議会は11日、有識者による小委員会を開き、環太平洋連携協定(TPP)の発効に備えた著作権法改正の議論を始めた。この日の会合では、原作に似せたキャラクターを登場させるパロディー作品や、作品を掲載する同人誌を著作権侵害の摘発強化の対象にしない方針を決めた。
パロディーが規制されると多様な創作活動が萎縮するとの意見を踏まえ「2次創作文化への影響を十分配慮する」との考えで委員が一致した。摘発強化に対しては、東京で開かれる日本最大の同人誌販売会「コミックマーケット」の主催団体やアニメファンらから懸念の声が出ていた。
TPP参加国がまとめた協定案は、海賊版と呼ばれる小説や音楽、映画などの違法なコピー商品の取り締まりを強めるため、原作の売り上げを大きく損なう著作権侵害行為を、著作権者の告訴がなくても警察などが摘発できる「非親告罪」にする共通ルールを掲げている。
http://otakurevolution.blog17.fc2.com/blog-entry-2913.htmlの続報です。TPPの著作権侵害非親告罪化に新展開。11月11日の文化審議会の小委員会で「パロディー(二次創作)」は対象にしない方針が決定しました。日本政府が初めて正式に「同人」の存在を認めた事は非常に重要な見解として今後も著作権法の基準になりそうです。
只、TPPは国内法より上位の「条約」なので日本政府が認めたとしても今後の最終合意次第で状況が変わる可能性もあります。また、Twitter上で多くの反対派が指摘してるようにこれは二次創作の「合法化」ではありません。親告罪である事に変わりは無く「権利者」が訴えればアウトです。
素直に「朗報」と喜べる段階ではないですがこれで二次創作規制の危機は若干遠のいたと言えます。後は「情報統制法」的に使われ方をされないように国内法を整備までに更なる条文の修正を呼び掛けていく必要があります。まあ、それ以前にTPPそのものを何とかしないといけませんが・・・。




