TPP交渉、経財相「最後の最後」 知財・乳製品決着図る
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS30H0B_Q5A930C1EAF000/
[日本経済新聞 2015/9/30 10:14]
【アトランタ=黒瀬泰斗】甘利明経済財政・再生相は29日(日本時間30日)、米アトランタで30日から始まる環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の閣僚会合について「まさに最後の最後だ」と強調し、大筋合意を目指す考えを示した。宿泊先のホテルで記者団の質問に答えた。交渉参加12カ国は2日間の日程で全体会合や2国間協議を重ね、知的財産や乳製品など難航している分野での決着を図る。
閣僚会合は現地時間30日午後2時(日本時間10月1日午前3時)から全体会合を開く予定。米通商代表部(USTR)の発表では30日と10月1日の2日間にわたって協議する。甘利氏は「今回を逃すと、各国の政治日程が動き出し、失敗すれば年単位で漂流するという危機感は各国が持っている」と強調した。
アトランタで29日までの4日間の日程で開催されていた首席交渉官会合は、自動車分野などで交渉の進展が見られた。鶴岡公二首席交渉官から報告を受けた甘利氏は「残されている問題の整理はだいぶ進んできた。それぞれの課題に差はあるが、前進していることは確かだ」と評価した。
一方、医薬品のデータ保護期間を含む知的財産や乳製品などの問題では、各国の主張の隔たりは依然として大きい。閣僚会合の期間中も事務折衝を続け、間合いが詰まった段階で2国間や多国間の閣僚協議を開き、政治決着を目指す考えだ。
全体会合に先立ち、甘利氏は29日夜にオーストラリアのロブ貿易・投資相と夕食をともにし、事実上の2国間協議を開いた。そのほか、期間中にはUSTRのフロマン代表とも2国間で協議し、日米間で焦点となっているコメの最終的な決着を図る予定だ。
乳製品を巡っては、ニュージーランドのグローサー貿易相とも協議し政治決着を探る。ただ、日本政府は「こちらから提示できる範囲は限定されている」(甘利氏)として、簡単には譲歩しない考えを示しており、厳しい交渉が予想される。
TPP交渉の参加12カ国による首席交渉官会合が米国アトランタで開幕。各国の政治日程を考えれば年内は今回が最後になるでしょうが何度目の「最後の最後」なのか分かりませんね・・・。山田正彦氏(元農水大臣)によれば大筋合意の可能性もあるそうです。常識的に考えれば「あり得ない事」ですが明らかに「合意する事だけが目的」になっています。
自動車部品の関税は一定の目処がついた模様。乳製品は米国とカナダが譲歩した事で今までニュージーランドも合意を視野に入れました。残るは知的財産(新薬の保護期間?)です。てんたま氏のTwitterによればオーストラリアは抵抗しているものの初期参加4カ国ではないので外される可能性があるようです。
No title
>先行合意
https://www.facebook.com/amnetosaka/posts/999562366749403
ケルシー教授によれば、合意できなければ日本が緊急提案、85%の経済を占める6ヶ国で発効させる案が急浮上しているとか
本当にどうしようもないですね…と言うか阻止出来るのでしょうか?
土壇場になって状況を覆す嫌なニュースが流れて来る…
2015-09-29(07:03) : URL : 編集
御存知のようにすでに日本政府は譲歩を繰り返しています。日米加は合意優先。NZは合意視野。難色を示しているメキシコとマレーシアは最悪除外して問題はないのでストッパーとしては期待薄。AMネット(NPO法人)のFBに要注目です。NZのJケルシー教授の情報によれば「参加国を絞った先行合意」に踏み切る可能性もあるようです。この大筋合意を「日本に向けた政治的パフォーマンス」と見る意見もありますが推進派はなりふり構わずなので危険な状況である事は間違いありません。




