TPA法案:甘利TPP担当相「下院の迅速な努力を期待」
http://mainichi.jp/select/news/20150613k0000e020252000c.html
[毎日新聞 2015年06月13日11時10分(最終更新06月13日12時00分)]
米国の大統領貿易促進権限(TPA)の成立が持ち越されたことについて、甘利明・環太平洋パートナーシップ協定(TPP)担当相は13日、「米下院の迅速な努力を期待する」と語り、早期の成立に期待を表明した。東京都内で記者団に語った。
日米などTPP交渉参加国は、TPA法案が順調に成立すれば、6月下旬にも参加12カ国の閣僚会合を開き、大筋合意を目指すことを想定してきた。ただ、法案の成立持ち越しを受け、甘利氏は「閣僚会合開催は最短のスケジュールというのは厳しくなってきた」と月内の開催は困難との見方を示した。【松倉佑輔】
TPA関連法案:再採決に不透明感
http://mainichi.jp/select/news/20150613k0000e020275000c.html
[毎日新聞 2015年06月13日12時22分(最終更新06月13日13時27分)]
◇オバマ大統領、求心力低下が鮮明に
【ワシントン清水憲司】米議会下院が12日、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉合意に必要な大統領貿易促進権限(TPA)法案の成立を持ち越した。TPP推進を掲げ、議会に働きかけたオバマ大統領だが、与党の民主党を説得しきれず、求心力低下が鮮明になった。下院の共和党指導部は来週にも関連法案の再採決を行う構えだが、不透明感が漂っている。
オバマ氏、興奮気味に独演20分 身内へTPA法案成立直訴も通じず
http://www.sankei.com/world/news/150613/wor1506130028-n1.html
[産経新聞 2015.6.13 12:27]
オバマ米大統領は12日、通商交渉をまとめるのに不可欠な「貿易促進権限(TPA)法案」の下院採決を前に議会を訪れ、身内である与党民主党の議員に法案支持を求めた。しかし約20分間の「独演」のかいなく、法案は一部否決となってしまった。
TPA法案、米下院可決も調整続く 関連法案否決で
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK12H9J_S5A610C1000000/
[日経新聞 2015/6/13 3:11]
【ワシントン=矢沢俊樹】米議会下院は12日午後の本会議で、環太平洋経済連携協定(TPP)妥結の大前提となる米大統領貿易促進権限(TPA)法案を賛成多数で可決した。12日午後に始まった投票は賛成219、反対211だった。上院は同法案を5月下旬に可決済み。
複数の方に頂いた情報。6月12日の米国議会下院でTPA法案が否決された模様。同法案は関連法案とセットでなければ成立できません。TPPで失業した労働者への財政措置を盛り込んだ労働者支援関連法案が否決に伴い「事実上の否決」となりました。現在、オバマ大統領とTPP推進派の議員が今後の対応を協議中との事で早ければ週明けに同法案の再採決に踏み切る可能性もあるそうです。
TPA法案は共和党の賛成票だけでは過半数に届かないので反対派が過半数の民主党の説得が必要不可欠です。TPA法案そのものは僅差で可決。賛成は219票で反対は211票でした。同時に採決が行われた労働者支援関連法案は反対多数で否決。民主党が賛成しやすい雇用対策でしたが同党の賛成は40票に留まり反対は144票だったそうです。民主党議員の真意は不明ですがマスコミ各社はオバマ大統領の影響力低下を報じています。
推進派が大きなダメージを受けたのは間違いありませんが単純に「朗報」と喜ぶ事はできません。まさに「首の皮一枚で繋がった」という印象。TPA法案そのものは賛成票を投じた人が多くまったく油断は出来ません。反対派は今回の結果を武器にさらに攻めるべきです。今回はあくまで「成立持ち越し」で冒頭で触れた様にすでに「週明けに再び動き出す」という見方もあるので要注意です。勝負はまだまだ続きます。




