米上院、TPA法案を可決 TPP協議に追い風
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150523-00000520-san-n_ame
[産経新聞 5月23日(土)10時53分配信]
【ワシントン=小雲規生】米議会上院は22日、通商交渉の権限を大統領に委ねる貿易促進権限(TPA)法案について採決し、62対37の賛成多数で可決した。TPA法の成立は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の合意に不可欠とされており、日米などTPP交渉参加12カ国の協議に追い風となる。上院での採決では自由貿易に前向きな共和党の大半が賛成。一方、労働組合などTPPに慎重な支持基盤を持つ民主党からも一部が賛成に回った。
また上院はこれに先立ち、TPP交渉の障害になる懸念があった為替操作に関する修正条項を賛成48、反対51の僅差で否決した。自由貿易協定交渉の際に為替操作への強力な対抗措置のルールを定めるよう求める内容で、共和党指導部やオバマ大統領らが、TPP交渉参加国が為替問題をTPPで扱うことに否定的なことや、米国の金融政策への制約になることなどを理由に反対していた。下院での審議は休暇明けの6月からになる。2年ごとに選挙にさらされる下院では、議員らが支持基盤の意向の影響をより大きく受けるためにTPA法案への反対も強くなるとみられ、審議の難航も予想される。
※2氏に頂いた情報。5月22日の米議会上院でTPA法案が採決され62対37の賛成多数で可決しました。内田聖子氏曰く「ここまでは規定路線」との事なので勝負は6月の下院です。推進派の巻き返し工作は凄まじく日本政府が米国のロビイストに報酬を支払い根回しをしている模様。米国の下院議会はTPA法案の反対派が多く日本のマスコミは「現時点で法案成立の見通しは立っていない」というニュアンスで報じてますが・・・。
TPA法案は6月末には結論が出る見通しですが仮に成立してしまえばTPP交渉は間違いなく加速する筈です。早ければ今年中にTPP締結が発表される事になるかもしれません。米国民主党は懐柔されつつあるので極めて危険な状況です。




