TPPでコミケつぶれる? オタク・コスプレイヤー困惑
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2480657.html
[TBS Newsi 最終更新:2015年4月29日(水) 19時19分]
アメリカ政府はTPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉の中で、日本のマンガ文化に大打撃を与えかねない「あること」を迫っています。年間では延べ100万人以上が参加する「コミックマーケット(通称コミケ)」。ニッポンが誇るオタク文化を象徴するイベントです。最近、このコミケで参加者が口々に「ある不安」を漏らしています。
「結構有名だよね。いつも会場で演説して、TPPについて話している人がいる」
「コミックマーケットがTPPによってつぶされてしまうのでは」(参加者)
なぜ、TPPがコミケをつぶしてしまうのでしょうか?コミックマーケットで売られる「同人誌」。原作のマンガやアニメのキャラクターを利用しながら、ファンが独自に物語を創作する、いわばパロディで、「2次創作」とも呼ばれます。AKB48のプロモーションビデオ。多くの人がまねをした動画が作られましたが、これも2次創作の一つです。この2次創作について、現在、日本では、原作者などが著作権を侵害されたと訴えなければ、罪には問われません。しかし、TPP交渉では・・・
「アメリカはTPPで著作権を『非親告罪化』しろと求めている。権利者の告訴がなくても起訴・処罰できるようにしろと」(著作権に詳しい福井健策弁護士)
アメリカは、海賊版対策などとして、原作者が黙認していても、第三者の指摘があれば警察が取り締まれる「非親告罪」に変えるべきだと主張し、そのルールが日本にも適用される可能性が高くなっているのです。閣僚からも・・・
「(非親告罪になれば)コミケの参加者等に影響なしとは言えない」(宮沢洋一経済産業大臣 3月)
「ちょっと怖いですよね」
「(非親告罪化は)やってほしくない」(参加者)
700億円規模ともいわれる同人誌の市場。日本の文化にも打撃を与えかねないとの指摘もされています。
「(同人誌を描く人は)ファンだし、我々も黙認しているところがある」(漫画家 赤松健さん)
「ラブひな」などの作品で累計発行部数がおよそ4000万部の人気漫画家・赤松健さん。自らも、コミケなどで腕を磨いた経験から、2次創作は守るべき文化だと話します。
「(コミケは)漫画家の養成所ですよね。日本のクールジャパンの一番下のところを支えている」(漫画家 赤松健さん)
クールジャパンに悪影響は出ないのでしょうか?TPP交渉の行方を関係者は固唾をのんで見守っています。
W-B氏に頂いた情報。TPPの著作権法違反「非親告罪化」についてTBSで報道(リンク先のニュース映像参照)されました。記事を読む限りではある程度コミケ参加者に非親告罪化の危険性が認知されてきた模様。テレビで報道されるようになったのは非常に大きいです。積極的にメディアに出演してくれた赤松健氏、そして繰り返し演説を行ってきた山田太郎議員やAFEEに感謝です。
只、コミケ関係者は固唾をのんで見守ってる場合じゃないです。日本政府は多少の抵抗を見せていますが日米首脳会談で安倍晋三とオバマ大統領はTPP交渉の早期妥結で連携する方針を示しています。せめて後1年早く動いて政治的なアピールをしていればここまで追い込まれなかったと思います。今に始まった事ではないが当事者達の動きが無さ過ぎるのは痛いです。




