「境界のないセカイ」マンガボックス連載終了のお知らせ
http://ikuya.sblo.jp/article/115089330.html
[幾屋大黒堂Web支店 2015年03月15日]
「境界のないセカイ」は本日公開の第15話をもってマンガボックスさんでの連載を終了することになりました。これまで本作を楽しみにして下さっていた皆様、力及ばず申し訳ありません。
この先話が長くなるのでまず要点を先に書きますと。
①「境界のないセカイ」の講談社からの単行本発売はなし
②「境界のないセカイ」のマンガボックスでの連載は15話で打ち切り
③「境界のないセカイ」企画の再建先を募集中
④「境界のないセカイ」以外でもお仕事募集中
……ということです。
連載中止の理由ですが、講談社さんからの表現上の問題から単行本発売中止決定し、これによりマンガボックスさんが本作で収益をあげられる見込みがなくなったことです(詳しい経緯はまた後述します)。単行本発売中止の発表からこれまで、問題箇所の修正を前提に改めて発売へと向かえないか交渉を行ってきましたが、残念ながら決定を覆すことはできませんでした。
講談社の対応にうぐいす荻野さんもあきれていましたね。
2015-03-15(12:51) : URL : 編集
No title
>境界のないセカイ
苦情が実際に来る前に・・・
一度掲載して置きながら・・・
そもそもテーマはその苦情を送ってきそうだという人達に寄り添った物語・・・
むしろ、ありがた迷惑もいいところでは・・・
2015-03-16(00:06) : ネットマスゴミ URL : 編集
No title
個人的には単行本化による問題という事で、都条例も少なからず影響があるのかもと考えています。都条例の趣旨を考えれば、内容からしてこの作品が有害図書扱いにされるとは到底思えませんが・・・。
あと、思い出したことがあるのですが、過去に「明日ママがいない」というドラマで表現内容やストーリー構成の問題で、最初の放送でかなり大きなクレームを受けた事があったのですが、最終回を通して結局は丸く収まったのですが(最終的にBPOも審理対象外にしていました)、境界のないセカイも最終的にはきちんとまとまりのあるストーリーを考えていたという話らしいので、それだけに自主規制に走ってしまうのは残念ですね。
2015-03-16(00:56) : W-B URL : 編集
No title
>「明日ママがいない」
あれは物語が問題でなく、赤ちゃんポスト=慈恵病院という実在の施設をそのままの名称で登場させ実態とはかけ離れた酷い運営がされているような描写をした事がそもそもの問題だった筈なのですが、製作側の開き直りと、その態度に意地になった病院側も当初の主張から物語の是非にまでズレていった問題ではないでしょうか。
「コミックマーケット会場」でロリコンオタク殺人鬼による児童連続強姦殺人事件が起きた!なんてドラマを放送されたら、コミックマーケット関係者は抗議するでしょう。当初から主人公が赤ん坊の時に親から預けられた施設を架空の施設にすれば問題無かったはずです。
2015-03-16(01:44) : ネットマスゴミ URL : 編集
W-B氏に頂いた情報。マンガボックスで連載中の「境界のないセカイ」が現在掲載中の15話をもって突如終了する事になったそうです。作者の幾夜大黒堂氏が自身のブログとTwitterで報告しています。詳細はリンク先を御覧ください。同作品は講談社から単行本化が発表されていましたが連載中止は単行本の発売中止によるもので理由は作中の「表現上の問題」との事です。
講談社が危惧したのは「男女の性に基づく役割を強調」している部分で「男は男らしく女は女らしくするべき」というメッセージが断定的に読み取れる事だそうです。性的マイノリティの個人や団体からのクレームを回避する狙いがあったようです。
出版社が無意味な自主規制に走るケースはこれまで何度も目にしてきました。今回は「抗議されるかもしれないから連載中止にする」という最悪の自主規制です。一番やってはいけないパターンです。只、規制反対派としては「実際はされてもいない抗議」に怯えて愚かな判断を下さなければならない程「過剰な自主規制」が行われている現状に注目しなければなりません。
残念ですがこういう題材を扱わないようになるでしょう。
今回の騒ぎをみて今後出版社や作家はその方向に向かうと思います。
2015-03-19(19:09) : URL : 編集
繰り返しになりますが今回の連載中止という措置は「抗議があると想定した上での自主規制」に過ぎません。そもそも講談社に対して抗議など来ていないのです。企業としてリスク回避したい気持ちは分からなくもないです。しかし、こうした事なかれ主義的な姿勢が規制派に付け込まれる要因のひとつである事を忘れてはいけません。




