2014年5月30日
児童ポルノ禁止法の5党合意案および今後の成立までの流れ
http://taroyamada.jp/?p=5549
タグ: ピックアップ, 児童ポルノ禁止法
児童ポルノ禁止法について、自民・公明・民主・維新・結いの5党による衆議院での合意案を入手致しましたので、ご連絡致します。
児童ポルノ禁止法改正案(5党合意案)
http://taroyamada.jp/wp-content/uploads/2014/05/f7f0f191e6ccf9c3b31f1399957cac8d.pdf
なお、今後の流れは以下になります(※確定事項はひとつもありません、変更の可能性有り)
・修正案再提出(6/4まで)
・衆議院法務委員会通過(6/4)
・衆議院通過・参議院送付(6/5 or 6/6ぐらい?)
・参議院法務委員会通過(6/12)
・参議院本会議通過(6/13 or 18ぐらい?)
※参議院は会社法改正の法案の関係で審議が大幅に変更になる可能性があります。
※会期は延長等が無い限り6/22(事実上6/20)までになります。
参議院に回ってきた段階でも、引き続き、児童ポルノ禁止法修正案に対する修正協議での要望内容に沿って、変更を訴えていきます。引き続き皆さんのご協力をお願い致します。
はまち雅一(公明党)Facebook
法務部会で「児童ポルノ」の「所持」を処罰の対象に加える「児童ポルノ禁止法改正案」を了承しました。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=645621805516935
新たな児ポ法改正案の内容が山田太郎議員より公開されました。自公民維結による「5党合意案」です。基本的な方向性は当ブログでこれまで「三党案」と御伝えしてきた物とほぼ変わってません。ポイントは主に4点あります。
性的好奇心目的所持処罰。5党合意案では「自己の意思に基づいて所持するに至った者であり、かつ、当該者であることが明らかに認められる者に限る。」の一文が追加されています。これにより冤罪や捜査権の乱用に配慮したと言いたいのでしょうが「根本的な部分」が変わってないのでほぼ変化なしです。舐めてるとしか思えませんね・・・。
3号ポルノ(規定)の明確化?。5党合意案では「殊更に児童の性的な部分が露出され又は強調されているものであり、かつ性欲を興奮・刺激するもの」の一文が追加されています。定義を明確にしようという意思はある様ですが警察目線は相変わらずです。
弁護士奥村徹 @okumuraosaka
いまさらになって3号ポルノの概念が曖昧だっていうんだけど、成立時から変わってない。結局「性欲を興奮させ又は刺激するもの」は何の限定になってないことがわかれば、「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態」であれば児童ポルノということなので、定義としてはわかりやすい。範囲が広すぎるだけ
http://twitter.com/okumuraosaka/status/351829093580406785
この「殊更」が意外と曲者で現行法よりさらに広範囲になる可能性を孕んでいます。結局、此方も根本的な部分が変わってないので何の改善にもなってません。明確化云々ではなくやはり「3号ポルノ(規定)は対象外」にするのが理想です。
盗撮行為の処罰。児童ポルノ規制は常に斜め上に行くものですがひっそり「盗撮」が対象になってます。すでに現行法で対応できる筈ですが条文を見る限りでは「製造罪」に加えた様です。所持や取得に罰則を設けないならばこれは賛成できますが・・・。
創作物規制。三党案の「附則第2条」は削除され附帯決議も外された様です。強引に捻じ込んでくる可能性も否定できないので油断はできませんが山田太郎議員や最前線の反対派に感謝です。ちなみに創作物規制の攻防は青健法に移りました。すでに水面下で動いてるので要注意です。
取り急ぎ「5党合意案」に関して御伝えしました。対策は明日にでも公開しますが基本的にやる事は三党案対策と変わりません。以前御伝えしましたが規制派議員が圧倒的な力を持ってる現状では単純に反対するだけではダメです。しかし「最低限の成果」を得る為には「最大限に主張」しなければいけません。
基本的に「条件付で法改正に賛成」と「問題点を改善しない場合は法改正そのものに反対」で攻めます。とにかく時間が無いので「参議院」を集中して攻めて改善を求めていくしかないと思います。野党の良識次第では何とかなる可能性はあります。




