アニメ・漫画規制反対派の今後のとるべき戦術とは
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n142697
(2013年4月26日全面改定しました)
近年、自民党の復古調の改憲草案に代表されるように、戦前回帰の動きが強まってきている。そうした流れの一環でアニメ漫画等の規制の話が出ている。戦前、国粋主義の高まりの中で、のちの少女漫画やアニメのキャラクター文化のルーツといわれるイラストレーター・中原淳一(1913 - 1983)のデザインが「優美でハイカラ、かつ目が大きく西洋的」であることから軍部の弾圧を受けた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/中原淳一
今まさに同じことが起きている。アニメのキャラクターを、「日本人に見えない」と批判した自民党幹部がいる。
アニメ漫画弾圧の背景には、国粋主義、排外主義、統制志向の高まりがある。
さすがに現段階では戦前のように鶴の一声で抹殺はできないので、大義名分として児童ポルノ法が持ち出されたわけだ。
だが、もともと法とその目的が乖離しているのだから不自然さは拭えない。
2002年にはすでにアメリカの最高裁で日本の漫画アニメの規制を無効とする判断が出されていたが、2012年6月には規制推進勢力の影響力の強いスウェーデンのお膝元の最高裁でさえ同様の判決が下った。海外の圧力を利用して規制を強行しようと目論んでいた規制勢力には大打撃だった。
また、漫画等の規制を目指した東京都青少年健全育成条例(2009~)では、規制反対の大きなムーブメントが起き、規制推進勢力の野望(条例の児童ポルノ法化)は阻止された。
規制派は手詰まり状態であり、反対派が思っている以上に追い詰められている。彼らはもはや正攻法での法案成立は難しいとの認識に至っている。そんな規制派がすがるのは、児童ポルノ改正法案(単純所持規制)に附則という形で漫画アニメ規制を潜り込ませ、こっそり規制を通してしまうという手法である。
この手法は彼らにとってメリットが大きい。
まず、
①創作物と本物の児童ポルノをごっちゃにしており、子供の人権を前面に出すことで(アニメ漫画規制に反発する)業界等の批判を封じ込められる。
②一見して創作物の規制とはわからないので、都条例のような反対運動が形成されにくい。
③規制に関してフリーハンドが得られる。
創作物規制に言及した彼らの法案の附則を転載する(2013.4.26更新)。
(転載開始)
(施行期日等)
附則
(検討)
第二条
政府は、漫画、アニメーション、コンピュータを利用して作成された映像、外見上児童の姿態であると認められる児童以外の者の姿態を描写した写真等であって児童ポルノに類するもの(次項において「児童ポルノに類する漫画等」という。)と児童の権利を侵害する行為との関連性に関する調査研究を推進するものとする。
2 児童ポルノに類する漫画等の規制及びインターネットによる閲覧の制限については、この法律の施行後三年を目途として、前項に規定する調査研究及び技術の開発の状況等を勘案しつつ検討が加えられ、その結果に基づいて必要な措置が講ぜられるものとする。
(転載終わり)
この附則に関して、きちんと調査研究がなされ、漫画アニメに問題ないことが証明されるので大丈夫とか、時間稼ぎができる、その間に何とかすればいいという方が見受けられるが、そういう話ではない。この附則は、 「三年後の漫画アニメの規制」を確約するいわば先物取引のようなものであって、調査研究は規制の体裁を整えるだけの形ばかりのものとなる。
附則がいったん通れば それ以降は(与党の息のかかった)行政にすべて委ねられることになり、あとは自動的に規制の運びとなる。その過程で反対派は一切口出しできない。一般人が意見できるのは法案が成立する前の段階までだ。つまりこの附則が通ってしまった時点で終わりを意味する。
反対派は何にもましてまずこの附則第二条の削除に全精力を注がなくてはならない。規制の是非をめぐる議論は後の話だ。
彼らのやり方は元々立法手続き上非常に問題がある。
法案を発議する側が、どういう根拠に基づき、何を規制するのか、具体的にきちんと法案の形にして提出し、審議にかけ、採決をとるのが民主主義国家における立法手続きの形だ。附則の形で忍び込ませ審議にかけることもなくこっそり通してしまうやり方は立法手続きとして甚だ不適切なものだ。こうした論拠でもって附則の削除を要求すればいい。
さて次に児童ポルノ単純所持規制についてだ。
こちらは漫画アニメ規制の隠れ蓑として使われているだけで一部議員を除き規制推進派はもともとそれ自体に何の興味もない。
ただ、「問題が多く何が何でも反対」という姿勢をとり続けると、「規制に反対するやつらは子供の敵」とレッテルを貼られ規制を強行された挙句、その隙に漫画アニメの規制(附則)も通されてしまう。彼らは元々そういうシナリオを描いている。所持規制は前向きに議論に応じたほうがいい。
所持の規制で問題となるのは、意図しない閲覧やDLだ(インターネットではいったん閲覧してしまえばキャッシュ(データ)が保存されてしまうので、偶然閲覧してしまった場合でも「所持」とみなされうる)。児童ポルノのウイルス感染により知らず知らずのうちに「所持」してしまうこともある。当局や与党はそれをどう認識しているのか、何をもって所持とみなすのか、委員会できちんと問い質すべきだ。
なお、ある人間が他人を貶めるために意図的に児童ポルノをその人の所持品に忍び込ませたりメールで送りつけたりとか、家庭のアルバムとかで逮捕されかねないという主張があるが、こうした主張には無理があるように思える。定義の問題を挙げる人もいるが、所持の規制と定義は無関係だ。的外れな主張はかえって焦点をぼかし肝心なことが議論されなくなる恐れがある。
京都府がすでに先行して児童ポルノ規制条例を制定しているが、廃棄命令を間に挟み、所持の定義についてもかなり詳細に詰めていて冤罪防止につとめている。議論の過程で、そういうものなら問題点をクリアできるという認識に至れば、それらを参考に修正を加えた上で法案を通してもいいのではないかと思う。むしろ附則第二条を削除させた上で単純所持規制だけを今回通してしまい、アニメ漫画規制に関しては、具体的内容を詰めた上で再提出してもらい、そのときに改めて議論しよう、という形に持っていくのがいい。規制派は常に「単純所持規制」の陰にこっそり漫画アニメ規制を忍び込ませようとする。両者を切り離してしまえば彼らは打つ手がなくなる。
法案はまず衆議院法務委員会に提出され、採決の後通ったら参議院の同委員会に送られる。
党として創作物規制反対に理解のある民主党、共産党、社民党の法務委員に意見要望送るのが基本だ。次にみんなの党、公明だ。法務委員ではないが、みんなの党の山田太郎氏やみどりの風の谷岡郁子氏などもこの問題に関心をもち情報を提供してくださる。衆参は連携しているので、参議院の議員にも早めに意見を送ったほうがいい。もちろん私の提言に賛同できないという人もいるだろう。各々が自らの考えや判断に基づいて自分の言葉で議員にその思いを伝えればいい。
衆議院法務委員会
http://www.shugiin.go.jp/itdb_iinkai.nsf/html/iinkai/iin_j0030.htm
参議院法務委員会
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/konkokkai/current/list/l0065.htm
http://otakurevolution.blog17.fc2.com/blog-entry-2385.htmlの改訂版。あめふらしのしっぽ氏の提案。状況としては法改正そのものを阻止する事は難しいのでBestではなくBetterを目指すというのは現実的で「立法のプロセス」を攻めるのも効果的だと思います。ただし「論理破綻した支離滅裂な法案」を通された例はあるのでその点だけは要注意です。
管理人補足。この提案で気になるのは「単純所持禁止」を認めた様に見える事です。確かに氏の仰る様に「両方反対」で攻めれば最悪どちらも通される可能性はあります。しかし「単純所持禁止」は問題があり過ぎる上に「子ども自身も危険に晒す」ので妥協は賛成できません。ではどうやって攻めれば?。答えは簡単で「別々に意見」すれば良いのです。私は児ポ法に対する意見書は4種類に分けてます。要するに「単純所持禁止反対編」と「創作物規制反対編」で分ければ問題は無いんです。これならば同じ案件に対して手紙を2回送れます。政治活動においては「劣勢な時こそ妥協は禁物」です。
≫なお、ある人間が他人を貶めるために意図的に児童ポルノをその人の所持品に忍び込ませたりメールで送りつけたりとか、家庭のアルバムとかで逮捕されかねないという主張があるが、こうした主張には無理があるように思える。
このケースは海外で実際に起きてますので日本の定義の曖昧さを改善させる為には無意味ではないと思いますよ。
署名を10人分集めました
名も無き市民の会主催の児童ポルノ法改正についての署名ですが、
現時点で10人分集めました。
ゴールデンウィーク明けにはもっと集まると思います。
皆さん、がんばりましょう。
「『ドラゴンボール』を児童ポルノとして規制しようとしている宗教団体が自民党を通して、
漫画やアニメを規制する法案を出そうとしています。」
「『ドラえもん』も児童ポルノにされてしまいます。」
「漫画やアニメのDVDを持っているだけで逮捕されて、刑務所にぶち込まれる可能性があります。」
「米国では、日本から通販で漫画を買った人が、何もしていないのに逮捕されて、
懲役6か月の実刑判決になっています。」
「漫画やアニメは、無害であることが最近の研究で科学的に証明されています。」
・・・などと言う話をしています。
署名に対する反応は、悪くないです。
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2013-05-02(22:35) : ABCDEFGHIJKLNOPQRSTUVWXYZ URL : 編集
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