
2020年3月19日(木)。新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な経済危機の深刻化で「日本銀行(日銀)」は過去最大級の「上場投資信託(ETF)」の購入に踏み切りました。1日の取引の中で「2000億円強」を投入。日経平均の暴落を受けて「株価の上昇(操作)」を図っています。
■日銀、ETF購入 2000億円強 1日あたり最大額
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO57024920Z10C20A3EE8000/
日本経済新聞 朝刊 2020/3/20付
日銀は19日、上場投資信託(ETF)を1日あたりでは過去最大となる2000億円強買い入れたと発表した。これまで最大だった約1200億円を7割近く上回った。19日は不動産投資信託(REIT)の購入額も40億円と前日の2倍に膨らみ、過去最大を更新。積極的な買い入れで動揺が続く金融市場の安定をめざす姿勢を改めて示した。
■日銀のETF買い入れ過去最大更新、2016億円-今月会合後は2回目
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-03-19/Q74FT7T1UM0Y01
Bloomberg 青木勝 2020年3月19日 17:33 JST 更新日時 2020年3月19日 18:23 JST
日銀は16日の緊急の金融政策決定会合で、新型コロナ感染拡大などを踏まえた金融緩和強化策の柱の一つとして、ETFとJ-REITについて「当面は、それぞれ年間約12兆円、年間約1800億円に相当する残高増加ペースを上限に積極的な買い入れを行う」といずれも倍増することを決定。、黒田東彦総裁は18日の国会答弁で、当面は従来の2倍のペースでETFを買い入れる方針を改めて表明した。
Twitterの反応!
これは、「警戒」というレベルではなく、十字砲火の中への「突撃」に近いのではないか。こんなことをやっていて、本当に大丈夫なのだろうか。➡【日銀 ETF買い入れ 過去最大の2000億円余 市場動揺を警戒】 | NHKニュース https://t.co/XBIY8x28MI
— 郷原信郎 (@nobuogohara) March 19, 2020
NHKは「日銀が新型コロナウイルスの感染拡大で動揺する金融市場への警戒を強めています」などと、一見もっともらしい論法で市場介入を「正常な対処法」のように印象づけているが、外国の投資家は日銀を「株価が下がれば公的資金で補填するbot」と見なして利用しているのでは?https://t.co/HEfteSNsAL
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) March 19, 2020
700億円が1000億円になり、今日は2000億円か。それでも173円安。海外投資家の売りに必死に防戦の図だが、結局餌食になるだけだろう。日銀が赤字になれば円の信用は失墜し、最終的には国民がツケを払わされることになる。安倍のために馬鹿なことをいつまで続けるつもりだ😡
— 俵 才記 (@nogutiya) March 19, 2020
https://t.co/lWsXCvZaDH
3月第2週投資部門別売買状況
— アダム・スミス2世 (@AdamSmith2sei) March 19, 2020
時系列→https://t.co/1aorlttfru
自己は日銀ETFが4068億買い、残りはMSQ週なので複雑。投信は設定で600億買い、ブルベア型7本が950億売り。海外が3週連続で大量売り、節税対策の現物売り先物買いが約2000億。日銀以外は売り買い共にNY暴落で心理が悪化し指値が下に飛ぶ。 pic.twitter.com/QSluP7EjLI
後場1時過ぎ現在、日経平均は300円超の下げ。NYダウ平均CME先物が900ドル超の下げ19000ドルを割り込む。高値からの下落は1万ドルを超え暴落状態だ。為替は109円中盤で円安傾向。一向に下げ止まらぬ株価に憔悴感。株式時価総額の減少は軽く500兆円を超えている。 消費、投資がメトルダウンしている。 pic.twitter.com/je9GsKs8aQ
— 株億太郎 (@KabuokuTaro) March 19, 2020
もしも円安が急激に進行し始めたらそれが終わりの合図になるかもしれない。
— 明石順平 (@junpeiakashi) March 13, 2020
株価が短期間で急激に下落するのを皆さんも見ただろう。
人の信用で成り立っているものなどそんなもんだ。信用が失われればあっという間に暴落する。
それは株も通貨も国債もみんな同じ。
買い支えの「ツケ」は国民に!
新型コロナウイルスの感染拡大で動揺する金融市場。日経平均の暴落は収まらず「日本銀行(日銀)」は同日の東京株式市場で過去最大級の「上場投資信託(ETF)」の購入を実行しました。3月17日(火)に「1200億円余」を購入したのに続いて、この日は1日の購入額で過去最大の「2016億円」を買い入れています。
日銀は金融緩和の一環で度々ETFを買い入れています。3月16日(月)に開催した「金融政策決定会合」で買い入れ額をこれまでの年間6兆円⇒年間12兆円に倍増する追加の緩和策を決定しました。日銀の買い入れた額は今月だけで既に「9300億円余」に上っています。
また、海外投資家の間では不測の事態に備えて手元の現金を増やすべく「株式」などに加えて「日本国債」を売る動きは広がっています。債券市場は不安定になっていて、日銀は金融機関より臨時で「1兆3000億円余」の日本国債の買い入れも行っています。
日銀は買い入れに合せて「年度末を控えた市場の安定維持に万全を期す」と異例のコメントを出しました。動揺する金融市場への警戒を強めています。しかし、結局この日の日経平均の終値は「前日比173円安」の「1万6552円」で終了しました。日銀の購入している株式の平均単価は1万9000円程度。数兆円規模の含み損を抱えている可能性は大です。
2020年3月16日(月)。黒田東彦総裁は記者会見で現在の景気情勢について「一定期間『低成長』は続く恐れがある」「只、それは『リーマン・ショック』のようになるかと言われると現時点ではそういう風には見ていない」とコメントしました。新型コロナウイルスの影響による経済低迷は認めた上で、現時点では「リーマン・ショック級」を超える規模ではない事を強調しています。
日本政府や日銀は新型コロナウイルス(による経済危機)について「克服できる事を前提」に楽観視している印象を受けます。世界中の「中央銀行」で大規模な緩和策を実行しているものの金融市場の混乱は収まる気配はありません。ETFの購入で「株高」を「演出」してきた日銀は既に打つ手を失っています。買い支えの「ツケ」は最悪の形で国民を直撃します。





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