
中国商務省は、日本を含めた11カ国の参加する「環太平洋経済連携協定(TPP)」への加盟を正式に申請した事を発表、習近平国家主席はアジア・太平洋地域の貿易で主導権確保に動き出しました。一方で、中国は日本を含めた他の参加国と貿易面の摩擦を抱えていて協議は難航する見通しです。
■中国、TPP参加を正式申請 通商交渉で主導権狙う
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021091601289
時事ドットコム 2021年09月17日 05時56分
【北京時事】中国商務省は16日、環太平洋連携協定(TPP)への参加を正式に申請したと発表した。昨年11月に習近平国家主席がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で参加検討を表明しており、貿易の大きな枠組みに積極的に関与することで、今後の幅広い通商交渉で主導権を握りたい考えだ。
■麻生氏「加入できる状態ですかね、今の中国は?」TPP申請に苦言
https://mainichi.jp/articles/20210917/k00/00m/010/085000c
毎日新聞 2021/9/17 12:25(最終更新 9/17 17:10)
日本など11カ国が参加する環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に、中国が加入を正式申請したことについて、麻生太郎財務相は17日の閣議後記者会見で「新規に加入できるような状態ですかね、今の中国は?」と述べて疑問を呈した。
Twitterの反応!
中国、TPPへの加入を正式申請
— 野田CEO (@nodaworld) September 16, 2021
RCEPもTPPもあくまで通過点、全ての自由貿易協定が合わさるFTAAPからの新WTO完成で世界経済は統合されヒトやモノなど全ての移動に国境はなくなる
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国家消滅=ワンワールド樹立=NWO
米国TPP脱退は計画通り、米中グルで動いてるのがよくわかるhttps://t.co/cylvoDALWe
中国、TPP参加を正式申請 通商交渉で主導権狙う https://t.co/UzfaIs1okz
— 内田聖子/Shoko Uchida (@uchidashoko) September 16, 2021
通商交渉の方針を明確にしていないバイデン政権への揺さぶりであることは確かではあるが、一方でメガ協定の時代は大きく言えば山を越えていて、TPP加盟で世界の主導権を得るというのは実は現実的ではない。
想定外の申請。攪乱目的なのか、あるいは国内的な改革に紐づけるのかなど意図は分からない段階。ただ、中国の参加検討の議論だけでも、アメリカの拒否反応はさらに大きくなるはず。 / 中国、TPP参加を正式申請=通商交渉で主導権狙う #NewsPicks https://t.co/IeMW8FL3Ll
— 前嶋和弘 (@kmaeshima) September 16, 2021
TPPは元々「アメリカや日本を中心に、各国が協力して中国の経済支配に対抗する」という目的だったと思うが、当初の狙いからは、だいぶかけ離れてきた印象。アメリカが抜けたままで、中国は入ると言い始めた。 / 中国、TPP参加を正式申請=通商交渉で主導権狙う #NewsPicks https://t.co/7BvdXwJoE2
— 勝俣良介 (@sawanosuke) September 16, 2021
中国、TPP参加を正式申請 通商交渉で主導権狙う:時事ドットコム https://t.co/B9NNLtIvf6 @jijicomより
— 民族の前衛 (@RaceVolkNation) September 16, 2021
TPPを中国包囲網とのたまった櫻井よしこ、そしてそれを真に受けた哀れな自称保守。自民党に裏切られた農民。
中国中心の新たな世界秩序?
2021年09月16日(木)。中国商務省は、日本を含めた11カ国の参加する「環太平洋経済連携協定(TPP)(TPP11)」への加盟を正式に申請した事を発表しました。アジア・太平洋地域の貿易で主導権を握る考えです。
王文濤商務相は、取り纏め役のニュージーランドのデイミアン・オコナー貿易・輸出振興相に申請書類を提出しました。双方は電話会談、今後の手続きについて協議を進めます。
習近平国家主席は昨年11月に、TPP参加について「参加を積極的に検討する」と表明しました。更に、今年9月17日(金)の演説では「国際社会は貿易や投資を妨げる高い障壁を取り除くべきだ」と主張しています。
米国は新たな自由貿易協定(FTA)などに消極的で、2022年1月の発効を目指す東アジアの「地域的な包括的経済連携協定(RCEP)」に続いて、経済的な影響力の拡大と同時に米国を牽制した形です。
中国の参加は事実上不可能?
TPPは元々「米国」を中心にしたグローバリズム協定です。しかし、トランプ政権の離脱表明で構図は一変、バイデン政権も現時点では復帰に慎重な姿勢を見せていて、先行きは不透明です。今年1月にはイギリスもTPP加盟に向けて交渉を開始しています。
習近平国家主席は「中国」を中心にした「新たな世界秩序」の構築を目指していて、既に一部の人達は危機感を募らせています。
安倍政権はかつて「対中包囲網」の建前でTPP参加を強行しました。西村康稔経済再生担当相は議長国としての今後の対応について「他の参加国とよく相談をしながら対応していく事になる」と述べて、ルールを満たすか否かを見極める認識を示しています。
中国は日本を含めた他の参加国と貿易面の摩擦を抱えていて、参加に必要なすべての参加国の同意を得られる可能性は低いです。しかし、仮に中国の参加を認める展開になれば世界情勢を変化させかねないので要注視です。





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