
政府系金融機関は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止・延期になったイベントやライブなどの経済的影響についてミニレポートを発行しました。経済損失は今年5月までの3カ月間で「3兆円余」に上る推計です。特に深刻なのは「エンタメ関連」で2兆5000億円以上のマイナスになっています。政府主導で損失分の全額保証をしなければ日本全体この痛手を立ち直る事は非常に難しい状況です。
■「新型コロナウイルス感染拡大によるイベント等自粛の経済的影響について~3-5月の全国での経済損失3兆円と推計~」を発行
https://www.dbj.jp/topics/dbj_news/2020/html/20200625_202641.html
日本政策投資銀行(DBJ) 2020/06/25
株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、このたび「新型コロナウイルス感染拡大によるイベント等自粛の経済的影響について~3-5月の全国での経済損失3兆円と推計~」と題したミニレポートを発行しました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、2020年2月から徐々に各種イベントが延期・中止されてきました。5月25日に緊急事態宣言が全面解除され、一部の音楽イベントやスポーツイベントについては、無観客で再開される動きが見られるようになりましたが、夏以降のイベントについては延期・中止の決定が続くなど、厳しい状況が続いています。
■イベント自粛の経済損失、3カ月で3兆円に
https://www.eventbiz.net/?p=68124
展示会とMICE 2020年6月29日
都道府県別では最大損失額は東京の直接効果約2,700億円、波及効果約5,100億円。次いで大阪が直接効果約1,300億円、波及効果約2,500億円となった。調査では3月から5月に中止・延期となった主要イベントを対象に産業連関表を用いて推計。仮に開催されていれば発生したであろう経済波及効果を経済損失額とした。
DBJでは今後のイベントについて、ソーシャルディスタンスを保つため観客数を絞る必要があり、コロナ前の観客水準には戻らないと想定。オンライン型イベントへのシフトが進むものの、交流人口が増えず地域活性化につながらないため、現地に来なければできない体験などが重要であるとしている。
Twitterの反応!
新型コロナ イベント中止・延期の経済損失を推計 3兆円余
— 安藤弘樹@取締役CMO-FREEDiVEマーケター (@KOK1ANDO) June 29, 2020
イベント会社の役員さんなどから聞きますが、相当大変です。
こういう時は、収益源を思い切って変えたり、ポートフォリオを組んでおいた事業に振り切るなどが対策。
マーケターがここはがんばって支えるフェーズです。皆さん頑張りましょう
おはようございます。足利はカラッと快晴。青空です。 イベントの中止や延期による経済的損失は3ヶ月で3兆円超えだって。これじゃ商売苦しいわけだ。東京五輪に関する世論調査の回答では「内容を見直して開催」が「中止」を僅かに上回る。一度断たれた夢はお金じゃ計算できない。行方を注目しよう。
— 片倉 庸光 (@katakuranobu) June 28, 2020
観光イベントが占める割合が大きい地域において、特に地域経済に与える影響も大きい。https://t.co/d0vWoMa5fg
— 本島匡 (@motoji2020) June 29, 2020
「音楽ライブや演劇などの中止や延期は1万2705件で損失は9048億円。プロ野球やJリーグなどのプロスポーツは、1150件で損失は2688億円」
— 高橋彩子 (@pluiedete) June 29, 2020
演劇やダンスは、小規模な公演を入れるともっと行くのでは。
-新型コロナ イベント中止・延期の経済損失を推計 3兆円余 | NHKニュース https://t.co/pVyjYGoR4i
でも生活者はイベント行きたいよね.僕自身かなりアウトドア派な方だからこの時期に外に出て楽しめるコンテンツがないことは悲しい. / 新型コロナ イベント中止・延期の経済損失を推計 3兆円余 (NHKニュース) #NewsPicks https://t.co/Cyo4vu9XNZ
— きょすけ (@emocreator97) June 28, 2020
政策投資銀行が、3~5月だけのイベントの中止・延期で経済損失3兆円と推計。最大は地域の祭り、次いでライブ・舞台が9048億円、プロスポーツが2688億円の損失。
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) June 29, 2020
チケット収入の減少や総経費のデータはあったが、周辺の飲食・宿泊など経済影響も加味した調査結果は初めてか。 https://t.co/XGWISKbPY6
公式Webサイトで『コミックマーケット99の開催について(2020年7月12日現在)』を公開しました。2020年冬コミックマーケット99の開催は行なわず、2021年GWの開催を目指し、現在関係各方面と調整中です(続く)。#C99 https://t.co/NcN3VxIIJN
— コミックマーケット準備会 (@comiketofficial) July 12, 2020
コミックマーケット99開催中止!
2020年6月25日(木)。政府系金融機関の「日本政策投資銀行(DBJ)」は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で中止・延期になったイベントやライブなどの経済的影響についてミニレポートを発行しました。仮に開催した場合に発生する経済波及効果を「経済損失額」に定義。調査は今年3月~5月までに中止・延期になった全国の主要イベントを対象に産業連関表を用いて推計しています。
中止・延期になったイベントやライブなどの件数は次の通りです。自治体などの主催する地域の祭りは1116件、音楽ライブや演劇などは1万2705件、プロ野球やJリーグなどのプロスポーツは1150件、更に「国際会議」及び「展示会」などを含めた経済損失は「3兆256億円」に上る推計です。
特に深刻なのはエンタメ関連です。これだけで2兆5000億円以上のマイナスになっています。イベントの中止・延期で本来発生した筈の仕事は無くなりました。これに合せて労働者への賃金支払も発生せずに、周辺の飲食店等に波及効果は発生していません。
DBJ地域企画部の北栄階一課長は「プロスポーツなどでは再開の動きが出ているが暫くは観客数を少なくする対応が取られる為に以前のような経済波及効果は得られないと予想される」とコメントしています。
想定されていた雇用者数は10万人を超える規模。例年イベント件数の多い7月~8月の経済損失は更に膨らむ見通しです。中止・延期の経済損失は莫大な規模。政府主導で損失分の全額保証をしなければ日本全体この痛手を立ち直る事は非常に難しい状況です。尚、コミックマーケット準備会は前回に続いて「コミックマーケット99(冬コミ)」の中止を決定しました。経済損失だけでなく文化的な意味で大きな危機に直面しています。





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