
※画像出典:中国新聞デジタル
新型コロナウイルス対策のマスク着用について屋内・屋外を問わず「個人の判断」に委ねる方針を決めた岸田政権。これを受けて、全国知事会は政府への要望を公表しました。鳥取県の平井伸治知事は加藤勝信厚生労働相に対して「個人の判断と言われても困る」と指摘、丁寧な説明を求めました。
■マスク着用「全部 個人の判断と言われても困る」全国知事会長
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230213/k10013979731000.html
NHK NEWS WEB 2023年2月13日 20時12分
新型コロナ対策としてのマスクの着用をめぐり、政府が、来月から個人の判断に委ねる方針を決めたことを受けて、全国知事会の会長を務める鳥取県の平井知事は、加藤厚生労働大臣に対し「全部、個人の判断と言われても困る」と指摘し、丁寧な説明を求めました。
■コロナ、5類移行後も財政支援を 知事会「感染対策が重要」
https://nordot.app/997827722519805952
共同通信 2023/02/13
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを5類に移行するのを受け、全国知事会は13日、政府への要望を公表した。移行後も必要な感染対策は続けなければならないとして、自治体に対する財政支援を継続するよう求めている。
このニュースについて!
2023年02月13日(月)。岸田政権は新型コロナウイルスの「5類」移行に先駆けて、来月中旬にマスク着用を個人の判断に委ねる方針を示しました。医療機関の受診や通勤ラッシュ時など混雑した電車やバスを利用する際は引き続き着用を推奨します。
これを受けて「全国知事会」は政府への要望を公表しました。全国知事会の会長を務める鳥取県の平井伸治知事は「医療機関や高齢者施設でクラスター(感染者集団)が発生しており、5類移行後も感染対策が重要だ」と訴えました。
平井伸治知事は、同日要望内容を伝える為に加藤勝信厚生労働相とオンラインで意見交換を行いました。その中で「現場では学校も含め、いろいろな声が上がっているのも事実だ」「全部、個人の判断でと言われても困る」と指摘、政府主導の丁寧な説明を求めました。
その上で「効果的なマスクの着用や感染対策を現場ともすり合わせ、エビデンスに基づいた国民への広報や、業界への指導を行ってもらいたい」と述べました。また、同時に「自治体に対する財政支援」の継続を求めています。
加藤勝信厚生労働相は、この要望を受けて3月上旬を目途に「マスク着用」の「判断基準」になるようなリーフレットを作成配布するなど周知徹底を図る考えを示しています。
Twitterの反応!
困ってるだけなわけじゃないんだ。そんなわけがないんだ。
— 森本大祐 (@yaneuradaisuke) February 13, 2023
「効果的なマスクの着用や感染対策を現場ともすり合わせ、エビデンスに基づいた国民への広報や、業界への指導を行ってもらいたい」とも言っていて、こここそが要求の要諦だ。https://t.co/xPLM6rgol7
読めばわかるが、個人の判断を否定してわけではない。最終的には個人の判断。しかし、政府・厚労省として責任を持ったエビデンスに基づくガイドラインが必要だという意見。マスク外しありきの非科学的対策への批判#全国知事会https://t.co/ZROeGlv0kE
— WorldSystem (@WorldSystem7) February 14, 2023
平井知事の記者会見↓https://t.co/kyvdINz9tO
— Takuro⚓️コロナ情報in神奈川県/横浜市/東京都(全国も) (@triangle24) February 13, 2023
報道だけを見ると、「個人判断では困る統一して」とだけ言っているとも読めるが、会見を聞けば、「科学的にやるべき」という主張なのがわかる。そして、科学的にやるなら、つけるべきはつけるべき、というニュアンスがあるhttps://t.co/d1sqLsmPa1
おおー、さすが島根鳥取。知事が「入試を控えた生徒への配慮や現場の判断が必要と強調。科学的知見に基づき、健康優先の対応を求めている」って。まともやんか……
— あかたちかこ (@akatachikako) February 9, 2023
■マスクなし卒業式に苦言「一部の人の感性」「外野が言っている」と島根・鳥取県知事(中国新聞デジタル)https://t.co/KyJk5uEMsw
「マスクは子供がかわいそう」に対して
— Takuro⚓️コロナ情報in神奈川県/横浜市/東京都(全国も) (@triangle24) February 9, 2023
島根・丸山知事「子どもや親が喜ぶというのは一部の人の感性」
鳥取・平井知事「現場から遠い外野が言っている」
いや、本当にその通り。親として周り見ても、一部学校で実施された当事者のアンケート見てもそう思うhttps://t.co/f0S8KFTpF2
管理人後記!
2023年02月01日(水)。岸田政権のマスク着用ルールの緩和を巡って平井伸治知事は「保健衛生の現場からすればマスクの有効性は変わらない」「外すことを急ぐ必要はない」と自身の考えを示しています。
また、今春の小中高校の卒業式についてマスクなしで実施可能にした文部科学省の方針に関して「島根・鳥取両県の知事は相次いで苦言」を呈しました。
2023年02月08日(水)。島根県の丸山達也知事は「全員出席できる卒業式が最優先」「高齢者と同居する子や国公立大2次試験の中期・後期日程を控える子が感染を恐れて出席しない可能性がある」「私なら行かない」と問題を提起しました。文部科学省の通知ではなく「多面的に現場を見ている学校で判断するべきだ」と強調しています。
2023年02月09日(水)。鳥取県の平井伸治知事は「生徒の健康を守りながら部活動などをどう維持するか知恵を絞ってきた」「科学的なエビデンスとかけ離れたところで議論をするのは違和感がある」と述べました。優先されるべきは「健康を守ること」で「当事者の間では従来通りという意見が強い」と見解を示しています。
マスク着用を「個人の判断=自己責任」にすることに批判的の声は多いです。特に専門家や医療機関は状況に応じてマスク着用を継続する必要性を訴えています。
批判的な意見はあるものの平井伸治知事の意見は至極真っ当です。新型コロナウイルスの5類移行とマスク着用の必要/不必要は本来はまったく別問題です。感染症対策は政府の責任の下で行われるべきで明確な方針や基準を示すのは当然です。





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