
2019年3月8日(金)。景気の状況を示す今年1月の「景気動向指数」は3カ月連続で悪化。専門家やマスコミ各社は「景気後退」を指摘し始めています。この件について安倍晋三は同日の「参議院本会議」で「全国津々浦々に景気回復の暖かい風が届き始めており確実に経済の好循環が生まれている」と述べました。菅義偉官房長官も「景気は緩やかに回復している」と述べて「戦後最長の戦後最長を更新した」とする見解を維持しています。
■景気回復の認識変わらないと官房長官
https://this.kiji.is/476293055877006433
共同通信 2019/3/7 16:37 3/7 16:41 updated
菅義偉官房長官は7日の記者会見で、1月の景気動向指数に関連し、「景気は緩やかに回復している」という従来の認識に変わりはないと強調した。景気拡大が戦後最長を更新したとの見解も維持した。
■「景気後退局面」めぐり国会で論戦 安倍首相「確実に好循環」
https://www.fnn.jp/posts/00413662CX
FNN.jpプライムオンライン 2019年3月8日 金曜 午後0:21
立憲民主党・江崎参院議員
「政府が戦後最長と自慢する好景気が、政府による経済成長偽装だったと言われても仕方がありません」
安倍首相
「今回の景気回復では、確実に経済の好循環が生まれている。えせ好景気、経済成長偽装といったご指摘は、まったくあたらない」
安倍首相は「政権交代後、名目GDP(国内総生産)は1割以上成長し、もはやデフレではない状況を作り出した。これは、ごまかしなどではなく現実だ」と成果を強調した。そのうえで「国民1人ひとりに景気回復の波が広がるよう、あらゆる政策を総動員していく」と述べた。
Twitterの反応!
「国内景気 すでに後退局面の可能性 景気動向指数3か月連続悪化」
- 志位和夫 (@hiikazuo)2019/3/7
首相は年頭に「景気回復の温かい風が日本列島津々浦々に届き始めた」と言っていたが、やはり「温かい風」は「首相の頭の中」にしか吹いていなかった。妄想の世界から抜け出して現実を見よ。増税は中止せよ!https://t.co/xEgfJCvzhJ
「確定的ではなくなった」でなく、「景気後退が確定的になった」ということ。
- 小池晃 (@oike_akira)2019/3/7
景気後退局面での消費税増税など言語道断です。
増税は中止させるしかありません。
景気拡大「戦後最長」確定的ではなくなった形に : 経済 : 読売新聞オンライン https://t.co/IEE2x2SoKr
ついに来るべき時が来つつあるのかもしれません。最早日銀に打つ手はなく、出来るとすれば財政出動だけですが、既に財政はパンパンですし、ここ数十年間功を奏してもいません。日銀が爆買いした株価が下落した時円への信頼は続くのか、固唾をのんで見守るしかありません。https://t.co/3K6xH281B3
- 米山 隆一 (@yuichiYoneyama)2019/3/7
国内景気 すでに後退局面の可能性 景気動向指数3か月連続悪化 | NHKニュース https://t.co/JLTBbrRFUD・・何をいまさら。もう日本の株価は昨年1月に日経平均以外は揃って天井打ちして景気後退を先取りしていた。街角景気指数もずっと低迷している。それでも消費税を増税するのかということ。
- 早見雄二郎(株式評論家) (@ayamiy)2019/3/7
大本営発表。もう冗談では済まされなくなってきた。比喩でも皮肉でも、なんでもなくなってきた。 / 他157件のコメント https://t.co/HVlrhRpf4x “安倍首相 “景気回復し経済は好循環”と強調 | NHKニュース” https://t.co/eNcnQ89SSc
- 渡辺輝人 (@abeteru1Q78)2019/3/9
#Nスタ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年3月7日
森永卓郎氏
「景気動向指数というのは、いろんな景気指標を合成してつくるので、全体として落ちてきている。エコノミストたちはもう前から言っていた。例えば年末のマンション契約率がドンと落ちた。
エコノミストで私の知っている限り、ほぼ全ての人が景気後退と言い始めている」 pic.twitter.com/knt4OJH6IR
統計不正でウソがばれたので、コッソリ修正。もっとも日本がリセッション(景気後退)していることは、何年も前から海外で言われていたが。 pic.twitter.com/4kpiKyNA7n
— 非一般ニュースはアカウント凍結 (@kininaru2014111) 2019年3月7日
アベノミクスの「副作用」は深刻に!
前述の参議院本会議で立憲民主党の江崎孝氏は「政府は戦後最長と自慢する好景気が政府による経済成長偽装だったと言われても仕方がありません」と指摘しました。これに対して安倍晋三は「アベノミクスの3本の矢で取り組みもはやデフレではない状況を作り上げた」「これは誤魔化しなどではなく現実だ」「全国津々浦々に景気回復の暖かい風が届き始めており確実に経済の好循環が生まれている」と答弁しています。
また「国民生活にとって最も大切な雇用が大きく改善しているのは事実であり『えせ好景気』とか『経済成長偽装』といった指摘は全く当たらない」「引き続きアベノミクスを全力で推進し少子高齢化が進む中でも力強い成長を続ける経済を作り上げる事で責任を果たしていく」と強調しました。相変わらず「壊れたテープレコーダー状態」で「アベノミクスの成果」を吹聴しています。
更に「消費税増税」に関しては「全世代型社会保障の構築に向けて少子化対策や社会保障の安定財源を確保する為にどうしても必要でリーマンショック級の出来事がないかぎり引き上げる予定だ」「あらゆる施策を総動員して経済に影響を及ぼさないよう全力で対応する」と述べました。此方は「統一地方選挙」及び「参議院選挙」を前に「先送り」に含みを持たせています。
菅義偉官房長官、麻生太郎副総理兼財務相、世耕弘成経産相は揃って「景気は緩やかに回復している」と述べて「戦後最長の戦後最長を更新した」とする見解を維持する方針です。安倍政権はこれまで通りに「アベノミクス」を推し進めていく事を改めて強調しました。しかし「副作用」は徐々に目に見える形で現れ始めています。問題は「景気後退」を認めない事ではなく「リスクマネジメント」をしていない事です。一刻も早くこの状況を変えなければなりません。





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